「親が反対するから、大学は諦めました」って、言ってませんか?親を説得する勇気を持ってみませんか?

 

今日のポイント
自分の親を説得する
勇気を持とう!
大学入学にはいくらかかるのか、
自分で調べ、提示できるようになろう!

 

よく、
「親が反対するので、大学に行けないんです」
というお子さんがいらっしゃいます。

たまにですが、
作文教室ゆうの受講生の中にも
いらっしゃいます。

 

これ、一見「正論」です。

 

親孝行で、
偉いお子さんのように見えます。

 

 

 

…ですが、本当にそうでしょうか?

「親が言うから、大学にはいけない」というのは、
ある意味で親を「悪者」にしている言い方です。

 

 

ある意味、自分の進路を
親に決めてもらうという「安易」な姿ともいえるのではないでしょうか?

 

 

確かに親は大学進学を反対しているでしょう。

「大学なんて、アンタにはムリ」

そう言われてきたのかも知れません。

 

 

ですが、
一度でも「親を説得しよう」としたのでしょうか?

 

真剣に行きたい大学について調べ、
学費と生活費を計算し、
奨学金を借りることも想定した上で
親を説得したでしょうか?

 

したのなら、「まあ、しかたない」になります。

「うちにはお金がないから、
大学進学はガマンして…」

そう言われることもあるかも知れません。

ですが、現代の日本には
日本学生支援機構の出す「奨学金制度」があります。

 

厳密に言うと「借金」なのですが、
「借金」を背負ってでも、
「この大学で学びたい!」という思いがあるなら
私は挑戦してみてもいいのではないか、と思います。

 

どうせ奨学金という借金を返すのは
自分自身なのです。

 

親ではありません。

 

 

だったら、
「奨学金を借りてでも大学に行くから
 とりあえず4年間は黙って見ていて!」
と親を説得することもできそうです。

 

「親が駄目って言ったらから
大学にはいかない」という人って、
本当にこういう説得を行ったのでしょうか?

 

 

説得もせずに
「親が駄目って言ったらから大学に行かない」
というのでいいんでしょうかね?

 

 

だって、大卒の学歴は一生モノです。

なんだかんだ、
日本ではまだ「大卒」の学歴は
就職に有利です。

 

高卒の初任給は
17.9万円が平均です。

ですが、いろいろ差っ引かれて
手元に残るのは14万円から15万円くらいが
いいところでしょう。

 

 

一方、大卒の初任給の平均は
20.9万円です。

 

高卒の初任給はどんなにいい会社でも
20万円を超えませんが、
大卒の初任給は平気で20万円を超えます。

 

 

その上、大卒の場合、初任給は低くても
数年経つと一気に給与が跳ね上がる会社も
多いです。

 

生涯所得を比べると、
高卒よりも大卒の方が圧倒的に
高い金額になります。

 

たとえば、男性を元に数値を出します。

高卒男子の場合、生涯賃金の平均は1億4,964万円です。
一方、大卒男子の場合、生涯賃金の平均は1億8,626万円です。

 

差額は3,722万円です。

 

これ、大学4年間にかかる学費と生活費の合計よりも
高い数字なのです。

 

 

その上、大卒で働くほうが
給料の高い会社で働くチャンスも高くなります。

 

また、転職をする際も
大卒の方が圧倒的に有利になります。

 

 

というより、
転職市場において「高卒」は
けっこう不利な立場に置かれるのです。

 

 

大企業でも平気で倒産するリスクがある今日、
わざわざ「大卒」の学歴を断る理由はないように思うのです。

 

 

皮肉なことですが、
高卒で一生懸命働くよりも、
遊んでいてもいいから大学に4年いて、
ただ学費を4年分払っただけで、
生涯所得は段違いに変わってくるのです。

 

 

それでいて、
転職をする際には
大学時代に遊んでいた大卒者のほうが
圧倒的に有利になってしまうのが
日本社会の「おかしな点」なのです。

 

 

…むろん、いまの制度に問題があるのも事実です。

ですが、いまの制度が残っている以上、
大卒の資格は取れるなら取っていたほうが
あとあと役立つといえるでしょう。

 

 

とはいうものの、
保護者にとってみたら
大学の学費を出すのってホント大変なことだと思います。

 

 

大学の学費は国立大学でも年間53万円はかかるからです。

ちなみに、国立大学の場合、入学金は28万2,000円、
授業料が53万5,800円というデータがあります。

 

初年度の合計は81万7,800円です。

 

 

私立大学の場合、
100万円超えも珍しくありません。

 

 

特に、私立大学理系の場合は
150万円するというところも
ザラです。

 

 

 

でも。

逆に言えば「それだけ」しかかからない、
とも言えます。

 

 

アメリカの私立大学は
バカ高いです。

例えばハーバード大学では
年間500万円くらいは平気でするそうです。

日本から行く場合、
それと「別」で生活費がかかるわけです。

 

日本の大学の学費は高いと言っても、
ハーバード大学よりは安いでしょう。

 

 

日本の大学では、初年度は入学金がかかるので
たしかに金額は高くなります。

 

 

ですが、それでも年間81万7,800円というのは
「がんばればバイトで稼げる」
金額でもあるのです。

 

12ヶ月で割ると
1ヶ月あたり6万8,150円です。

 

この金額、大学に行きながらでも、
がんばればバイトでも「なんとか稼げる」数字です。

 

実際には学費は前期・後期でまとめての
納入になりますが、
奨学金を借りていれば「なんとかなる」レベルなのです。

 

 

実際、私も大学時代・大学院時代に
奨学金を借り続けていました。

私の頭の上には
いまも「数百万円」の借金がのっかかっています。

(コツコツと絶賛返済中ですので
日本学生支援機構さん、ご安心くださいね!)

 

個人的には
「親が駄目って言ったから大学にはいかない」
という人って、
親に責任を転嫁している側面もあるように感じます。

 

 

実際にかかる金額を調べていないように感じるのです。

 

 

「親が駄目って言ったらから
 大学を諦める」
というのは、ある意味「昭和」の発想だと思います。

昭和の時代、
親の言うことは「絶対」でした。

親が言うとおりにしていれば
だいたいの場合「うまくいった」時代だからです。

 

 

ところが。

変化の多い現代では
親の言うことが必ずしも正しいわけではありません。

親の言うとおりにしていれば
バカを見てしまうことも多い時代です。

そんな時代だからこそ、
学生さんは
「親を説得する勇気」を持っていただきたいと
思っています。

 

「将来のためにはこの大学のこの学部に行く必要がある。
それには○○万円のお金がかかる。
必ず返すから、学費納入時だけは立て替えて欲しい」

こういう説得を、
親御さんに対して行う「勇気」が必要だと思うのです。

 

ちなみに私は
高校時代、親元から離れて生活していました。

早稲田を受けるというのも
親に一切相談しないまま、
「早稲田を受けるから!」
と一方的に電話をして伝えただけでした。

 

それでもOKしてくれた親には
やっぱり今も感謝していますね。

 

奨学金を借りたとは言え、
親にだいぶお金を出してもらったので
ちゃんと親孝行しよう、と思っている毎日です。

 

 

こういう「一方的な進路選択」は
私のように親と同居していなかったからこそ
できたことだと思います。

 

 

ある意味、親の顔色を伺うことも、
家庭の空気を読むことも必要なかったわけです。

 

親には負担をかけてしまいましたが、
その分ちゃんと親に恩を返せるよう
日々仕事に邁進していわけです。

 

 

私は親に相談することを一切しませんでしたが、
高校生の中には
親の顔色を伺わないといけない人も多いことでしょう。

 

そういうときこそ、
「親を説得する勇気」を大事にしていただければ、
と思っています。

 

 

真剣に自分の進路を考えている、
ということを伝えると、
親はわりと納得してくれるはずですよ!

 

…反対されても、
「いいよ、どうせ奨学金を借りるし。
 私の人生は私が決めるわ!」
と言ってしまっても問題ないかと思います。

 

 

今日のポイントです。

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自分の親を説得する
勇気を持とう!
大学入学にはいくらかかるのか、
自分で調べ、提示できるようになろう!
・・・・・・・・・・・・・・・・ 

高校生の人たちと
講義でお会いすることが多いのですが、
たまにすごく「受け身」な人もいます。

 

「親が看護師になれと言ったから
看護学校を目指すんです」

「親が大学はダメ、というから
専門学校に行くことにしました」

 

などという人です。

 

これ、一見親孝行なようですが、
実は違うように思います。

「親が言うから」を言い訳にして、
自分で何も考えていないということの
あらわれでもあるのです。

 

大学に行く、専門学校に行くというのは、
ある意味自分の「最終学歴」を決める、
という「超大事なステップ」でもあります。

 

それを「親が言うから」などと、
他人任せにして、本当にいいのでしょうか?

 

 

「自分で奨学金を借りてでも
○○大学に行く」、という選択肢は
本当にないのでしょうか?

 

自分の未来を自分で決めたくないから、
親を「悪者」にしているだけではないのでしょうか?

 

 

このあたりを、
いま一度考えて見ていただきたいのです。

 

 

 

むろん、私が「エラそう」なことを言っているのは
百も承知です。

 

エラそうなのは分かっていますが、
それでも「自分の人生をどう生きるか」を
自分で決めることを諦めないでいただきたいのです。

 

 

総じて日本人って、
数字に弱いですね。

具体的に「大学4年間でこれだけ金額がかかるけれど、
奨学金を借りるから親の負担は実質ゼロ円で済む」
と示せばいいのに、
ほとんどの高校生はこんな簡単な計算すら、
全くしないのです。

ネットで調べてみたら、
いくらでもこういうデータは溢れているのに、です。

 

さっき、国立大学の学費は
平均で53万円くらいだといいました。

日本学生支援機構の奨学金には
月5万円ずつ借りる、というものもあります。

 

 

月5万円ずつ借りれば、
なんと奨学金だけで学費はまかなえてしまうのです。

 

入学金はたしかにかかりますが、
早期で奨学金申請をしていた場合、
「入学時特別増額」という制度があります。

 

これは10万円〜50万円まで、
入学金や引っ越し代などでかかる費用を
特別に貸与してくれるという制度です。

 

自分の「借金」にはなるのですが、
これを使えば親に負担をかけることなく、
大学の入学金を払うことができるのです。

☆入学時特別増額
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/seido/kijun/yoyaku/in/nyuzo.html

「親がダメっていうから
大学は諦めます」

という方は、
本当にこういう制度の存在を調べているのでしょうか?

 

私ははなはだ疑問です。

だからこそ、
きちんと金額を調べ
「親を説得する勇気」を持っていっていただければ、
と思っています。

 

ちなみに、奨学金や大学にかかる費用についても、
作文教室ゆうではアドバイスを差し上げていますので
ぜひお気軽にご連絡くださいね!

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ではまた!


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