漫才師No1を競う番組。
いまはTHE MANZAI(ザ・マンザイ)がその意味を持っていますが、
ちょっと前まではM-1グランプリがその地位を担っていました。
島田紳助がTVに出なくなったのと、ちょうど同じ時期でしょうか。
あの中川家やサンドイッチマン、チュートリアルなど、
そうそうたる漫才師が「グランプリ」を取り、
お笑いを引っ張って行きました。
さて。
大学院1年生だったころ、
突如知り合いから「M1がんばってください」と
メッセージが届きました。
「M-1頑張れって、
オレがお笑いでも目指すと思ってるの??」
そんな疑問が浮かびました。
・・・ただ、すぐにわかったのが、
大学院「修士」課程1年のことを「M1(えむいち)」と呼ぶことでした。
修士課程生は「M」を付けて呼ばれるのは、
修士号のことを「Master(マスター)」と呼ぶことからです。
だから修士課程にはM1やM2、ときたまM3やM4が在籍するのです。
(ちなみに、修士課程の在籍年限は4年です)
ちなみに、博士課程は?
そこは「D1」(でぃーいち)・「D2」(でぃーに)の世界です。
博士号は「Doctor(ドクター)」と呼ぶことから来ています。
海外の映画ではよく自己紹介の際
「ドクター✕✕です」という言い方をします。
博士号を持っている人は、
「Mr.(ミスター)」から「Dr.(ドクター)」に格上げされるのが面白いところ。
でも本当に博士号を取ると、
そこには「PhD.」(ぴーえいちでぃー)と書かれています。
直訳すると「哲学博士」という意味ですが、
別に文系の研究者じゃなくても取れる称号です。
M1、M2以外はM3がたまにいるのが修士の世界です。
しかし、Dの世界は恐ろしい・・・。
D3、D4はもちろん、
D5もいれば「博士号を取ったけど・・・」という
「ポスドク」
(博士号である「ドクター」を取った後も研究室にいるから
「ポスト・ドクター」、つまり「ポスドク」です)もザラにいます。
Dの人たち、つまり博士課程在籍者もはじめはMから始まります。
修士課程に進学し、
「M1頑張ってね」と言われるのは、
長い研究者ルートのスタートに立った、ということなのです。
決してお笑いの道ではないのです。
むしろ、泣くことの多い壮絶な道かも・・・。
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