円山動物園のホッキョクグマ館、なんか切なくなりました。

 

今日のポイント
アレンジの仕方に個性が現れる!

 

「おお!
あんなでかいホッキョクグマが空を飛んでる!!!」

 

札幌には円山動物園という動物園があります。

 

いま、ホッキョクグマ館がリニューアルしました。

なんとホッキョクグマ(シロクマ)が「空を飛ぶ」
という展示です!

 

ホッキョクグマって、
伸長2メートルを超えます。

実は、クマの中で最大です。
ヒグマでさえ1.5メートルなのです。

「陸上最大の肉食獣」と言われる所以です。

 

そんなに巨大なホッキョクグマが
空を飛んでるように見える…!

 

それが円山動物園のホッキョクグマ館なのです。

水中に伸びるトンネルを通ると
上空にホッキョクグマが泳いでいきます。

 

素敵だな〜と感じます。

☆詳細は公式サイトをご覧ください↓(写真も公式サイトからです)
http://www.city.sapporo.jp/zoo/04event/h29/20180313hokkyokuopen.html

 

「あれ、旭山動物園のパクリ…?」

 

ですが。

「すごいな〜!」
と、思うのと同時に、
【既視感】もありました。

 

「なんか、旭山動物園に来たみたい…」

そんな感覚に陥りました。

 

実際、展示の仕方は
旭山動物園にそっくりです。

 

旭山動物園も、
ガラスのトンネルを通って展示を見ます。

ただ、旭山動物園の場合は
空をとぶのが「ペンギン」であるという
違いがあります。

ペンギンが泳ぐ姿って、
ホントに空を飛んでいるようです。

 

初めてみた時、感銘をうけたのを覚えています。

 

・・・

旭山動物園が出来て以降、
水中を通って
「上を動物が泳ぐ」
パターンの展示が増えたように思います。

 

もちろん、円山動物園の
ホッキョクグマ館、めっちゃ面白かったです。

 

でも、なんか「旭山動物園の代替品」のようにも
感じてしまったんです。

 

もっと言うと、

「旭山動物園まで行かなくても
円山動物園で似たようなものが見れる」

…というような感じです。

 

 

なんか「惜しい」んです。

 

旭山動物園とは違う点が…

ただ、
旭山動物園と違う場所がありました。

それが【アザラシのそばでホッキョクグマを飼育する】
ということです。

 

要は「エサをそばで飼育する」ということ。

 

ホッキョクグマのごちそうは
アザラシです。

反対に、
アザラシにとって、
ホッキョクグマは天敵です。

 

普通に捕食関係にあります。

 

なんとこのホッキョクグマ館では
ガラスを隔てて
アザラシとホッキョクグマを同時に飼育しています。

 

アザラシの姿を見たホッキョクグマが、
ガラスめがけて一直線に泳いでいきます。

 

…が、ガラスのためにたどり着けません。

 

「どこか、穴はないか?」

と探し再び泳ぎますが、
やはりたどり着けません。

アザラシもホッキョクグマが来れないのを見て、
調子に乗ってガラスのそばにやってきます。

 

ホッキョクグマはアザラシめがけ泳ぎだし、
やはりガラスにぶつかりました。

 

諦めず、何度も何度もホッキョクグマが
ガラスに体当りしています。

 

周りのお客さんは興味深く写真を撮っていましたが、
私は切なくなりました。

 

円山動物園のホッキョクグマ館が旭山動物園と違うのは
「エサ」を同時に飼育してしまうところでした。

 

見る人が見たら、私同様

「ホッキョクグマが可哀相…」

と感じてしまうかもしれません。

 

 

…見ていて、
なんかココロが痛くなる展示の仕方でした。

 

まあ、すぐホッキョクグマも慣れるんでしょうけどね。

 

 

円山動物園のホッキョクグマ館を見ると、
旭山動物園を露骨に意識している感じが
伝わってきました。

 

そのまま真似するわけには行かないので、
アレンジとして「アザラシとの同居」を
行っているようです。

 

 

…このアレンジ、
今ひとつだったなあ、と思うのです。

 

たしかにホッキョクグマの迫力ある泳ぎが見れるんですけど、
なんか切なくなるんです。

 

 

 

これは文章も同じです。

名作と言われる作品は、
すでに誰かが書いた作品を
「アレンジ」して、
これまで作品は書かれてきました。

 

ゼロから書かれた名作はほとんどありません。

 

例えば、夏目漱石の『こころ』という
作品があります。

高校の教科書にも
載っていましたよね〜。

 

漱石の『こころ』は、
イギリスの文豪・ディケンズの
『二都物語』を元に書かれている、
という研究があります。

つまり、『二都物語』を参考にしながら
「アレンジ」して漱石は『こころ』を書いたわけです。

 

アレンジの仕方がうまければ
アレンジの方も「名作」になります。

 

アレンジが上手いと、
「これ、●●の真似だよね」
「これ、●●のパクリじゃないの?」と言われることも
ありません。

 

反対に、
中途半端にアレンジをしていれば
「もとの方が良かったよね」
と言われてしまうのです。

「これ、●●の真似だよね」
「これ、●●のパクリじゃないの?」と言われてしまいます。

 

 

何か作品を作る際、
ゼロから作ることはできません。

 

 

これまで自分が読んできたり、
見てきたりした「お手本」を元に
作っていくことになります。

 

その「お手本」を、
どう活かしていくか。

 

これが、
オリジナリティのポイントになるのです。

 

 

アレンジの仕方で
オリジナリティが現れるのです。

 

そのアレンジが下手だと、
「オリジナルのほうがいいよね」
となってしまいます。

 

 

 

円山動物園のホッキョクグマ館が
「いいアレンジ」なのか
「悪いアレンジ」なのかは今後分かることだと思いますが、

文章においても
「いいアレンジ」が
できるようにしていきたいですね!

ではまた!


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