明治時代まではみんな黙読ができなかった事実。決めたい書類は音読で最終確認を!

藤本研一
Digest!
あまり知られていませんが、
明治時代まで多くの人は黙読ができなかったようです。
 
なので本を音読しながら文章を読んでいた、と言います。
 
音読って黙読と違い、
文章のレトリック(修飾)や言葉の配置などに
気づきやすいメリットがあります。
 
文章のミスにも気づきやすいので
決めたい書類は音読してみるのがオススメです!

本を黙読するのは「当たり前」じゃない!

いま私たちは当たり前のように
本を「黙読」しています。

同様に、SNSなどスマホ上の情報も
目だけで読んでいます。

電車の中でSNSで来た内容を
声に出して読み上げている人がいると
ビビりますよね(笑)

同様に
電車内で声を出して新聞を読んでいる人がいたら
これも相当ビビります(笑)

あまり知られていないんですけど、
明治時代くらいまでは
みんな声を出さないで
本を読むことができなかったそうです。


明治以降の近代学校教育のなかで
黙読の文化が取り入れられていったのです。



ちなみに、戦後すぐの時期でも
一部 黙読ができない人はいたようでして、

作家の日記を見ると
〈電車内で声を出して新聞記事を読んでいる人を
 久しぶりに見た〉
というような記述が時折あります。



皆が声を出さないで文章を読めるようになったのは
ここ100年ほどの変化なのです。


諸葛亮孔明の凄さは黙読にある!。

ただ、みんなが黙読できるようになったのは
近代に入ってからですが、
それ以前にも黙読できる人はしばしばいました。

古い話ですと、
三国志のヒーロー・諸葛亮孔明(しょかつりょう・こうめい)も
黙読ができたようですね。


黙読ゆえに他の人よりも圧倒的に早く
軍書や報告書を読みこなすことができ
周囲に驚かれていたようです。


古代中国で言いますと、
秦の始皇帝をモデルに作られている
映画『キングダム』でも
報告書を王の前で読み上げるシーンがでてきます。



これは王に伝えるという意味も大きいですが、
従者が「黙読」できないからこそ
報告書を読み上げていた、
という意義があるわけです。

寺子屋も音読の空間。

江戸時代の民間教育機関であった寺子屋でも、
基本的にはみんな音読していました。

なので寺子屋のなかは
誰かの音読が響き渡り
にぎやかな環境だったようです。

そもそも寺子屋は
今風に言えば
異学年の生徒が集まった
複式学級でした。

(複式学級って、
 いまも山間部の小学校などで見られます。
 1・2年生、3・4年生など
 違う学年の生徒が一緒に勉強するというクラスです)

年齢がみんなちがうので
扱っている教材もみんな違います。

違う教材をみながバラバラに使うので
自分が他の人より進んでいるのか遅れているのかも
よくわかりません。

結果的に自分のペースで
学習することができたわけです。


読書の仕方は時代によって大きく変わる!

このように、
本を読むという行為だけを見ても
意外と昔と今とでやり方が変わっています。

こういう変化に注目すると
なんだか日常が違って見えてくるから
面白いものですね。


今回のポイント


黙読だけでなく、たまには音読。
ゼッタイ決めたい書類は音読で最終チェックを!

意外と音読もいい!

ここまで書いてきたことに逆行するようですが、
最近の私は

「音読ってけっこういいな」

と思い始めています。

目で黙読するだけだと分からなかった要素が、
音読によってより立体的に理解できるようになるからです。

私がこう思うのは
電子書籍を「耳から読んでいる」ことも大きいです。

私は電子書籍アプリのKindleを自分のiPhoneに入れ、
iPhone内の「読み上げ機能」を使って本を読んでいます。

(最近、私の
 『社会人が大学院進学をめざす際、
  知っておくべき25の原則』を
 Kindleから電子書籍で発行しました!

 なお、メルマガ登録者にお配りしているものと
 全く同じデータですのであしからず…)

 

 

読み上げ機能を使うと、
目で読むだけでは気づかなかった
文章のレトリック(修飾)に気づきます。


「あ、ここは韻を踏んでいたんだ」

などと発見があります。



ふだん黙読だけですけど、
耳から読んだり
自分で音読したりすると
同じテキストでも違う印象があって面白いものですね。

音読すると自分の文章にミスに気づける!文章がもっと良くなる!

音読の良さは
自分の文章の「ミス」に気づくのにも
役立ちます。

イマイチな文章は
音読しにくいようになっています。



文章の構造やテン・マルの位置の問題など、
音読するだけで気づくことが多いのです。



音読の良さは
黙読では分からなかったミスに
気付けるところ。

すべての自分の文章で音読するのは大変ですが、
志望理由書や履歴書などの

「ゼッタイ決めたい書類」には
音読して最終確認してみるのがオススメですよ!


ではまた!


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