新聞の「タイムトラベル」読みで、「大きな時間感覚」を身に着けよ!

今日のポイント
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新聞を10年ごとにさかのぼって読む。
すると「時代感覚」が身につけられる!
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こんにちは、
文章アドバイザーの
藤本研一です。

最近の私、
「新聞ノート」づくりにハマっています。

新聞ノートというのは、
まいにち新聞の記事を1つは切り取り、
ノートに貼ったノートのことです。

記事を貼ったあと、記事についてのコメントを
一言でいいので書きます。

まいにち継続する中で
「社会を見る目」
「政治・経済への関心」が高まります。

「仕事に使える情報」が
勝手に集まっていきます。
毎日、ワクワクしながら書いています。

私は毎日
「日本経済新聞」と「別の新聞1つ」で
新聞ノートを作っています。

ここにたまに「英字新聞」を混ぜたり、
「タブロイド紙」「スポーツ紙」を入れたりすると
より面白さが増すのです。

  「こんな情報があるんだ〜」
「こういう風に説明するんだ〜」

新聞ごとの違いが出るのです。

それに、
だんだんと自分の「新聞ノート」が
完成していくと、
その分自分が賢くなった気がするのです。

☆詳しいやり方はこちら↓

◆頭が良くなる新聞の読み方は2つある

実は「頭が良くなる」新聞の読み方って、
あるんです。

方法は2つあります。

1つは私が今実践している
「新聞ノート」づくり法です。

「いま」「現在」のニュースを
毎日見ていくという方法です。

もう1つは「タイムトラベル」法です。

現在から過去にさかのぼる形で
新聞を読んでいく方法です。

こう聞くと、こんな意見を持つ人もいますね。
「過去の新聞を読んで、役に立つの?」と。

実際、私もそう思っていました。

でも、その考えをくつがえす本に出会ったんです。

それが『新聞の正しい読み方』です。

☆以前、私が動画で解説している本です↓

この『新聞の正しい読み方』は
元・日経新聞の記者が書いた本です。

記者として新聞を「作ってきた」側だからこそ
言える内容が多く、
勉強になる本でした。

◆新聞を「タイムトラベル」法で読む

この『新聞の正しい読み方』には、
タイムトラベル法が出てきます。

何かというと、
「10年ごとにさかのぼりながら
新聞を読む」
というやり方です。

やり方は次のとおりです。

(1)今日の新聞を読む

(2)大きな図書館に行く(大学図書館など)

(3)今日読んだ新聞と同じ新聞の「過去」の縮刷版を探す
☆縮刷版とは新聞社が出している、
過去の新聞を印刷し直した冊子のことです

(4)10年ごとにさかのぼりつつ、
同じ月の新聞をナナメ読みしていく

具体的にやり方を伝えましょう。
というよりも、
私が先日行った内容です。

私は日経新聞を読んでいますので、
今日の日経新聞を読んだ上で、
図書館に行きました。

作文教室ゆうそばの
北大図書館です。

(あまり知られていませんが、
北大図書館では使用申請をすると
北大生でなくても本を借りることができます)

さっそく、
日経新聞の縮刷版の置かれた
場所まで移動します。

北大図書館では4階です。

今日読んだ日経新聞の
ちょうど10年前の縮刷版を探します。

2007年11月の縮刷版を見つけました。

この調子で、
1997年11月(20年前)、
1987年11月(30年前)、
1977年11月(40年前)、
1967年11月(50年前)の縮刷版を用意します。

用意しました。

なかなかボリュームがあります。

この縮刷版で、
読んだ日の日付(11/2)の記事をすべて見ていきます。

その後、
ざっとナナメ読みしていくのです。

やってみると、
【10年という時間の流れ】を
実感することができます。

それでは「タイムトラベル」法で
新聞を見てみましょう。

◆2007年11月(10年前)

2007年11月は「ねじれ国会」がテーマでした。
当時は福田康夫首相です。

「新卒採用」の見直しなど、
当時学生だった私にとって、
「こういうことあったな〜」とリアルに響いてきました。

2007年の時点では
スマホはほぼ出ていませんでした。

iPoneの初代機が2007年の6月に
発売されたばかりです。

ジョブズもまだ健在の時期でした。

2007年11月はまだ
「2017年11月」と連続している感じがします。

◆1997年11月(20年前)

続いて、1997年11月の記事を見てみます。

1997年11月、
当時の首相は橋本龍太郎首相でした(懐かしい)。

「小沢新進党党首」のインタビュー記事が出ていました。

そう、新進党なんて党があったんです。
懐かしいですね〜。

「渋谷のオフィス街」への再生計画案も
報道されていました。

また、「学部縮小、院を中核に」という
大学審議会への諮問が出ています。

その記事では、
「2009年に大学全入時代になる」と指摘されていました。

同様に、
「少子化時代の大学像」をどうするかも
報道されています。

文化面では、
「もののけ姫が新記録」・「生きろ」に若者反応、
との見出しもありました。

「路上の若者たち ヘッドホンステレオ→PHSなど
孤立やめ交流の時代 かさむ通信・交際費」

…という記事にも時代を感じます。

他に、
「パソコンで家計簿をつけるやり方」の記事が
コラムで紹介されていました。

情報通信機器の記事で歴史を感じてしまいます。

◆1987年11月(30年前)

続いて1987年11月です。

この11月の5日までが中曽根康弘首相、
6日から竹下登首相に切り替わりました。
(竹下首相はDaigoのおじいさんです)

当時はバブル期です。
「地価高騰 新ビジネス続々と」という
地価高騰についての報道がなされています。

同時に、
「世界恐慌は再び来るか」という危機意識があったのも
意外な発見でした。

みんな「バブルで浮かれている」イメージでしたが、
「危機感」も当然持っている人がいたのですね。

他に、
「細川護煕」が
「有言実行、地方の”反乱児”」として取り上げられているのも
印象的でした。

◆1977年11月(40年前)

1977年11月は福田赳夫首相。

2007年11月は福田康夫首相だったので
ちょうど30年の間隔で
親子の首相経験者となったわけです。

(いまさらの発見です)

当時、
インタビューのなかで「民社党委員長」が
出てきていました。

新聞記事にも、
「幼稚園・保育所 バラバラ行政手直し」
とあります。

今、「認定こども園」や「幼保一元化」が
ようやく整理されつつある頃ですが、
こんな昔から話題として取り上げられていたことに
驚きを感じました。

他にも、
「国鉄ストで7時まで足なし 全国60万人に影響」
という「鉄道スト」があったのも
この頃らしいニュースです。

◆1967年11月(50年前)

この時は佐藤栄作首相。
実に7年間にわたって首相を務めていました。

この佐藤栄作首相でも
「第3次内閣」までしか続いていません。

いまの安倍首相が「第4次内閣」を
行うのはすごいことなんだな〜と実感します。

この時、まだ沖縄に日本に返還されていません。

「沖縄施政権の返還」がトップ記事になっています。

他にも、見出し自体が印象的です。

「ソ連”衛星爆弾”開発」
「羽田の乱闘」反日共全学連の学生の乱闘
「苦悩するEEC農業」
「外務省職員がスパイ 北朝鮮に情報を流す 工作員とともに逮捕」
「やはり社用族の天国 1年間の交際費ざっと6000億円 生活保護費の4倍半」

いずれの見出しも
現在とはかけ離れた内容のようです。

「50年」という期間は
日本も世界も全く別のものに
変化させていることを実感します。

◆10年ごとにさかのぼってみると…

さて、
ここまで10年ごとに
日経新聞の11月の記事をさかのぼってみました。

10年というスパンで見ると、
着実に社会も世界も
変化し続けていることに
気づくことができます。

いまならみんな使っているスマホも、
10年前はようやくiPhone初代が
登場したばかりでした。

20年前にから新進党を始めとした
「野党再編」がテーマとして
出続けています。

30年前の「バブル期」でも、
浮かれる反面
「世界恐慌」が恐れられていました。

40年前の頃から
「幼保一元化」が模索されていました。

50年前はまだ
沖縄はアメリカ占領統治下にありました。

10年ごとでみると、
社会・世界が変化している部分、
現在とつながっている部分がハッキリしてきます。

日経新聞の「タイムトラベル」法、
やってみたところとても興味深かったです。

1時間もかからずに、
「50年」という時代の重みを感じることができます。

10年ごとで変わる点・変わらない点を見ることができるのです。

今日のポイントです。

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新聞を10年ごとにさかのぼって読む。
すると「時代感覚」が身につけられる!
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ぜひ興味のある方は
日々新聞を読むだけではなく、
「タイムトラベル」法で読んでみてはいかがでしょうか?

さまざまな発見があるはずです。

ではまた!


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