相手は「読み手」?それとも「聞き手」?相手のタイプを知ればあなたの説明は3倍伝わる!

仕事の顔合わせ!

 

こんにちは、
文章アドバイザーの
藤本研一です。

 

先日、ある方(Aさん)とお会いしました。

 

Aさんとは昔からつながりのある方です。

 

 

Aさんに対し、
一緒に仕事することになる
Bさんを紹介しました。
(私が設定した場です)

 

初顔合わせをする人Bさん。

Bさんに対し、
私はこんな依頼をしました。

「あなたの実績になるものを
紙に印刷して持ってきてね」

 

Bさんは戸惑った感じでしたが、
自分がやってきた仕事を紙に印刷して
持ってきてくれました。

 

 

AさんにBさんを紹介した後、
Bさんの持ってきた書面を
Aさんに見てもらいました。

すでに打ち解けた雰囲気でしたが、
紙を出した途端、Aさんの目が輝きました。

 

すぐに一読し、
Aさんは

「ぜひこれからお願いしますね!」

とBさんに呼びかけてくれたのです。

 

うまく顔合わせができて、
Bさんも嬉しそうでした。

 

顔合わせがスムーズに行った理由

 

AさんとBさんの顔合わせ、
比較的スムーズにいきました。

 

私も安心しました。

スムーズに顔合わせが終わったのには、
理由があります。

 

それは、
Aさんに「紙」で実績を示したことです。

 

これが何を意味するか、
このあとで説明しますね。

 

相手は「読み手」?それとも「聞き手」?

 

私が好きな経済学者である
ピーター・ドラッカー。

 

ドラッカーは人間を
2つに類別します。

それが「読み手」と「聞き手」です。

「仕事の仕方について初めに知っておくべきことが、
自分は読む人間か、聞く人間かである。
世の中には読み手と聞き手がいるということ
しかも、両方できる人はほとんどいないということを
知らない人が多い。」
(『明日を支配するもの』201ページ)

「読み手」とは、読んで理解するほうが
得意なタイプです。

一方、「聞き手」とは、聞いて理解するほうが
得意なタイプです。

 

相手に何かを説明するとき、
相手が「読み手」か「聞き手」かを
判断すべきなのです。

 

 

 

「読み手」には、
文章で書いた資料を読んでもらうほうが
理解が早いです。

 

一方、「聞き手」には、
口頭で説明する内容を聞いてもらうほうが
理解が早いのです。

 

 

 

今回の話で言うと、
Aさんは「読み手」でした。

これまでの仕事の様子を見ていると、
「口頭で話されるより
文章で示される方が理解しやすい」
タイプだと知っていたのです。

一方、Bさんは「聞き手」でした。

「紙に文章で示されるよりも
口頭で説明される方が理解しやすい」
タイプだったのです。

 

 

私が何もしないで
AさんとBさんを顔合わせさせると、
ペースが崩れたり、
誤解が生じたりすることもあるのです。

 

 

なぜなら、Aさんは口頭で話を聞くのが苦手なので、
Bさんが一生懸命口頭で説明していても
あまり理解できないのです。

Bさんは「聞き手」である分、
文章で示すことをそれほど重視しません。

私が何も言わなければ
文章を用意せずにAさんに会っていたことでしょう。

 

 

結果、AさんとBさんの顔合わせも
うまく行かなかった可能性があるのです。

 

 

 

「読み手」であるAさんにとって、
Bさんの実績をまとめた紙を「読む」ことで
Bさんを信頼できるようになりました。

一方、「聞き手」であるBさんにとっても、
口頭の説明だけでなく書面をAさんに渡すことで
Aさんの理解を補うこともできたのです。

 

相手のタイプを知れ!

 

 

いかがでしょうか。

これから会う相手が「読み手」か「聞き手」であるかで
用意するべきことも大きく変わることが
わかりますね。

相手が「聞き手」であれば
口頭の説明で構いません。

一方、相手が「読み手」であれば
書面やデータでも説明したほうがいいわけです。

 

 

ドラッカーの指摘はなかなか役立ちますね!

 

 

 

相手が「読み手」か「聞き手」かわからない時は、
口頭と書面両方で説明するほうがいいのです。

 

 

相手が書面を読みたそうにしていたなら、
一度書面をじっくり読んでもらう時間をつくると
よいのです。

相手が書面を全く見ないのなら、
口頭でシッカリ説明してあげるほうがよいのです。

 

 

 

相手が「読み手」か「聞き手」か。

 

 

考えてみるだけで
あなたの説明も上手になりますよ!

ではまた!


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1件のコメント

確かに・・・
人によってタイプがありますからねぇ。
それによって伝え方を変えるのも、
こっちのやり方ですよね。
勉強になります。

冴木隆 へ返信する

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