街で見つけた、石原良純の看板
こんにちは、
作文アドバイザーの
藤本研一です。
この前、
街でこんな看板を見ました。
ふと足を止め、
写真を撮っていました。
思わず、
「お!」
と驚いた看板です。
「私が商工会議所での講座で
話した内容のいい例だ!」
そう思ったのです。
【参考】札幌商工会議所での講座の内容です↓
否定を入れないと、何だかよくわからない
これ、
通常ならばこんな書き方になるはずです。
コンドロイチンZS錠は医薬品です
実際、
ドラッグストアにいくと
「これは医薬品です」
という表示のある薬が多いことに
気付きます。
ただ。
「医薬品」だけで書くと、
あまり
ありがたみを感じません。
「医薬品」が何かって、ふつうの人は知らない。
「医薬品」というのは、
「薬事法」で定められた、
「疾病の診断、治療又は
予防に使用されることが目的とされている物」
のことです。
一方、「健康食品」は
「健康に役立ちそうな食品」、
言い方を変えれば、
治療に役立つ成分は入っていないけれど、
健康に役立つかもしれない食べ物
ということです。
【参考】↓
性能でくらべると
医薬品 > 医薬部外品 > 健康食品
こうなります。
効き目・効能で見るなら、
「医薬品」は「健康食品」よりも
優れているのです。
でも。
「医薬品」って
そもそも
普通の人は知らない言葉です。
なんとなく「効果はありそう」
と思うのですが、
「医薬品」と「医薬部外品」、
そして「健康食品」の違いなんて
そうそう知っていません。
だから、
コンドロイチンZS錠は医薬品です
とだけ書いても
今ひとつ「ありがたみ」を感じないのです。
否定を適切に入れると、価値が伝わるようになる!
写真をもう一度見てみましょう。
コンドロイチンZS錠は
「健康食品」ではなく、
「医薬品」だ
と書いています。
読み手は
「健康食品」じゃないんだ〜。
ということは、
ふつうの「健康食品」以上に
効きそうだな〜
とイメージしてくれるのです。
これが
「否定」の持つ力です。
「〜〜ではなく、〜〜です」
という。
それだけで
伝わり方が大きく変わるのです。
やってみましょう。
Before
廊下を走るな!
After
廊下は走るのではなく、歩きましょう。
Before
これは私たちの勝利だ。
After
これは私の勝利ではない。
あなたたちの勝利だ。
Before
うちは生き方も教える塾です。
After
うちは単なる
作文塾ではありません。
生き方も教えています。
いずれも、
「〜ではなく〜」
「〜ではない。〜」
と、否定を入れています。
それだけで、
伝えたい中身が
はっきりと伝わりますね!
特に、今回の写真で扱ったような
「専門用語」なんて、
一般人にはほとんど知られていません。
でも、
「否定」をすることで
価値がより伝わるようになりました。
ぜひ、
あなたの書く文章にも
「否定」、
適切に入れてみましょう!
ではまた!
参考↓
医薬品(薬事法第2条第1項)
この法律で「医薬品」とは、次に掲げる物をいう。
1 日本薬局方に収められている物
2 人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であつて、機械器具、歯科材料、医療用品及び衛生用品(以下「機械器具等」という。)でないもの(医薬部外品を除く。)
3 人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であつて、機械器具等でないもの(医薬部外品及び化粧品を除く。)
要は
厚生労働省が認めた
「医療」上の「有効成分」の入った
薬のことです。
「医薬部外品」は
「医薬品」の有効成分を
薄めたようなもの。
治療というよりも
「予防」に役立つものです。
さらにその下の
「健康食品」は、
医療上の「有効成分」が
入っておらず、
「
最近、幾多の本を読んでいます。
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