プロ家庭教師として活躍するためには、お客様像を明確にしよう

プロ家庭教師・田中さんからの相談

 

こんにちは、
作文アドバイザーの
藤本研一です。

 

本日は作文教室ゆうに、
札幌でプロ家庭教師として活躍している、
田中裕太朗さんがいらっしゃいました。

 

もともと、私の主催する
ビブリオバトル
来てくださったつながりの方です。

http://nomad-edu.main.jp/www.school-edu.net/reeding

 

田中さんは

「家庭教師として、
もっと活躍していきたい!」

 

その思いを語ってくださいました。
私もビジネス向け講座も
担当させていただいていますので、

経営上のアドバイス、
広報宣伝のポイントなどを
お伝えいたしました。

 

 

田中さんは大学を卒業以来、
家庭教師という仕事にこだわり、
活躍されてきたとのこと。

 

たった
2週間で
点数を大幅に上げたり、

入試前2ヶ月の時期に
受け持った生徒を
3ランク上
の高校に合格させたりと、

実績をいくつもお持ちです。

 

 

よくある
「大学生が片手間にやっている家庭教師」
ではできない実績を
積んでいるわけです。

ですが。

 

 

「うちのチラシです」

といって出してくださったチラシには
ひとつも実績が載っていませんでした。

 

 

おそらく、
謙遜の思いなのだと思います。

 

 

でも、これは
もったいないのです。

 

 

しかも、そのチラシ、
デザインはいいのですが

「大手の家庭教師の団体」

が言いそうなことくらいしか
書かれていないのです。

 

大手に負けてしまう、
ということを察して

「安い!」

をウリにしていました。

 

 

 

これも、
やはりもったいないのです。

 

 

なぜかというと、
家庭教師という仕事は
そもそも
信用がほとんどありません。

 

 

社会にも出たことのない
大学生が、

片手間でサークルと授業の空き時間に
ちょこちょこやっている。

 

平気で遅刻・欠席する。

 

生徒にただ課題だけ出して、
あとはひたすら放置する。

 

教え方について、
別にほとんど考えない。

 

授業せず、雑談だけで時間が終わる。

 

 

家庭教師には
「悪い」イメージがあるのです。

 

 

家庭教師の世界は
それこそピンキリ。

 

大手の家庭教師派遣団体に登録していても、
ダメな家庭教師はホントに駄目です。

 

 

でも、家庭教師業で
「プロ」を名乗っている田中さんは、
その「大手の家庭教師派遣団体」と
同じことしか書いていません。

 

その上、
そこよりも「安い」と
謳っているのです。

 

 

ふつう、人間、
異常に安いものを見ると

「どっか悪いのかな?」

と疑ってしまいます。

 

 

ちゃんとした家庭教師を
派遣してくれるかも
わからないような団体。

 

そこよりも、
さらに安い値段を書いていて、
しかも
「安い!」を売りにしている。

 

普通は
信用されませんし、
あまりそこに
大事な子どもをお願いしたいとは思いません。
田中さんが一生懸命やっているからこそ、
見せていただいたチラシは
無意味だと感じたわけです。

 

 

大手の家庭教師派遣団体から
送らてくる
「どうしようもない家庭教師」
よりも、

さらに「どうしようもなく」見えてしまうかも
知れなかったからです。

 

あなたのお客は誰ですか?

 

ではどうしたらいいか?

 

それを田中さんにには
アドバイス差し上げました。

 

「まず、
田中さんの専門性を
発揮できるお客様像を
一緒に考えましょう!」

 

これは、実はアメリカの経営学者である
ドラッカーも言っていることです。

 

ドラッカーは
「顧客を定義する」
と言っています。

自分のお店・サービスの
お客は一体誰かを明確にする。

それが経営の基本であるのです。

 

 

田中さんから頂いたチラシでは、
ここが示されていませんでした。

 

大手と同じく、
「家庭教師を探している人へ」
というような切り口しか出せていないのです。

 

 

個人でプロ家庭教師を目指す場合、
自分がいちばん強みを発揮できるような
お客様を相手にするのが一番です。

 

だからこそ、
お客様が誰かを
明確にする必要があるのです。

 

30分ほど、
田中さんと議論しました。

 

その結果、
出てきたお客様像は
こちらです。

数学・算数や英語が苦手で、
テストはいつも30点という、
札幌市豊平区に住んでいる
小学生・中学生 

 

 

はじめに見せていただいたチラシでは
「小中学生対象」
という事実以外、
お客様像は描かれていませんでした。

 

 

でも、
一緒に考えたお客様像は明確です。

 

 

だから、
豊平区の平岸に家があり、
小学6年生の子どもが
「算数なんてヤダ!」と言って困っている
お母さんに
田中さんを紹介すると
食いついてくださるはずです。

 

 

「まさに、これ、私のことよ!」

「こういう場所を探してたの!」

 

そう。

 

お客様像を明確にしたからこそ、
お客様に響くようになったのです。

 

お客様像が明確になれば、
3つのことが楽になります。

 

お客様像を明確にするメリット1)広報・宣伝がラクになる!

 

これはけっこう大きいです。

まず、
やみくもに
チラシを配る必要がなくなります。

 

 

自分の考えた
お客様像に近い人が
集まりそうな団体・場所に
チラシを持っていけばいいのです。

 

また、
お客様像に近い人を
紹介してもらえばいいのです。

 

口コミも、起きやすくなります。

 

例えば、
もし知り合いに
田中さんのお客様像に当たる、

数学・算数や英語が苦手で、
テストはいつも30点という、
札幌市豊平区に住んでいる
小学生・中学生 

を持つお母さんがいたとしましょう。

 

そのお母さんから、

うちの子、算数がすごく苦手なの。

テストもいつも30点代だし。

それに、勉強が嫌いなのよ。

そろそろ
塾か家庭教師に行かせなきゃと思うけど、
どこかいいとこないかしらね?」

 

と聞かれます。

 

このお母さんが豊平区在住だったら、
どうでしょう?

 

ほぼ100%、
田中さんを紹介してしまいませんか?

 

お客様像が明確だから、
紹介もしやすいのです。

 

 

お客様像を明確にするメリット2)自分の専門性を高められる!

 

やみくもにお客様を集めていると、
家庭教師として担当する生徒は
ホントにバラバラになります。

 

難関高校受験を目指す中学3年生と、
かけ算九九の復習が必要な小学校5年生、
アルファベットを忘れかけている中学2年生

といった
バラバラなお客を
同時に見るのはかなり大変です。

 

授業のための予習も、
相当必要です。

 

しかも、
やることは全部バラバラなので
一人生徒が卒業したら、
また一からやり直し。

 

経験が積み上がりません。

 

結果、
専門性も高まらないのです。

 

 

でも、
田中さんの考えた「お客様像」に近い人を対象とするなら、
田中さんの予習は楽になります。

 

同じような生徒が多いので、
生徒が増えれば増えるほど
経験を積み上げていけます。

 

ますます、
生徒への対応が得意になります。

 

ますます、
結果も出ます。

 

このように、
お客様像を明確にするから、

自分の専門性も高まるのです。

 

お客様像を明確にするメリット3)マスコミに注目される!

 

お客様像を明確にしていると、
マスコミ的にも注目されやすくなります。

 

お客様像が明確だと、
注目を集めやすいのです。

 

私の「作文教室ゆう」も、

社会人も対象の作文専門の塾

だからこそ、
ラジオに2回、
全国雑誌に1回

取り上げていただけました。

これが単に

「ふつうの塾」

であったなら、
マスコミ的にも扱いにくいのです。

 

 

レポーターにとってみても、

「きょうは札幌駅前にある、
社会人にも授業する

作文専門塾に来ています」

とは言えても、

「きょうは札幌駅前の
ふつうの塾に来ています」

とは言いにくいですよね。

 

 

明確であると、
マスコミに取り上げてもらえる可能性が
ぐっと上がるのです。

 

お客様像は「自分が強みを発揮できるタイプの人」から考える!

 

先程の
お客様像。

 

このお客様像は田中さんの発言を元に
考えました。

 

「僕は、勉強が嫌いで、
勉強が全くできない子が
自分一人でも勉強できるようにする
のが得意です。

でも、
すでに勉強がよくできる子を
さらによくできるようにするのは
あまり得意じゃないです」

 

ということは、
田中さんが家庭教師をすべきなのは、
田中さんが得意なタイプのお客様なのです。

 

 

 

「お客様像」の中には、
「豊平区に住む」という要素を入れました。

 

「豊平区」限定なのは、
田中さんが豊平区にお住まいだから。

 

家庭教師という仕事は、
わりと「移動」に時間がかかります。

 

 

「移動」時間は、
一切お金になりません。

 

だからこそ、
なるべく近い範囲内に
お客様がいるほうが
ロスが少ないのです。

 

それに地域を限定したほうが、
同じ地域内の口コミで
紹介していただくことが可能です。

 

 

田中さんには言いませんでしたが、
たとえばお友達どうし同じ家に集まり、

 

「一緒に家庭教師で見ますよ!
人数が2人になるので、
ちょっと割引もできますよ!」

 

そんなことも、
地域を限定することで
可能になるのです。

 

あるいは、
人数が3〜4人になったなら
公民館を借りて
塾みたいに教えることも可能になりますね。

 

 

また、
通っている生徒が同じ中学校の友人を
紹介してくれることもあります!

 

自分が強みを発揮できるお客様像を
明確にすると、
こういう戦略も
立てることが可能となるのです。

 

 

後輩へのアドバイス

 

今回のアドバイス。
これは田中さんが
一生懸命やろう、
としているからこそ差し上げたものです。

 

私は、

「楽して稼ぎたい」

という人には、
あまりアドバイスしたくはないのです。

 

 

これから田中さんが
一番得意とするタイプのお客さんに恵まれ、

お子さんの成績をグングン伸ばし、
「勉強が楽しくなった!」
と言ってもらえるようになる。

 

多分、そうなったとき、
札幌の教育はちょっと良くなるような気がします。

 

その想像が出来るからこそ、
今後も応援していきたいな
と思った次第です。

 

なお、今回の記事で書いた内容は
だいたいは私が起業する時に
先輩方から教えていただいたものばかりです。

 

ありがたいことに、
経営上のコツやノウハウなども
先輩方は快く教えて下さいました。

 

今回田中さんとお話して、

一方的に教えてもらっている関係から、
ようやく一歩成長できたように
感じます。

 

 

起業は大変です。

特に塾や家庭教師はすでにたくさんあるので、
起業してやっていくのはかなり困難でしょう。

 

私も多くの先輩方のおかげで
ここまで作文教室ゆうを運営してくることが
できました。

 

その「恩」を
田中さんのような後輩に
さらに返していければ、
と思っています。

 

 

なお、田中さんはまだ
サイトをお持ちでないそうです。

 

田中さんに対し問い合わせなどありましたら、
現時点ではこちらまでお願い致します↓

http://nomad-edu.main.jp/www.school-edu.net/asc

ではまた!

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