作文の書き方63「文才がない」を禁句にしよう。

初対面の人と会う機会、最近多いです。

札幌に引っ越してきてから、ほぼ毎日のように
「はじめまして」を言っています。

「私、作文教室ゆうという作文塾をやってるんですよ」

そういうと、何度かに一度はこういう返答が返ってきます。

「そうなんですか。
いや〜、私 文才ないので、ぜひ教えて下さい」

半分は「社交辞令」でもあります。
また「決まり文句」でもあります。

ただ、ここで考えてほしいことがあります。

「文才ないんですよ」と「言われた側」の反応です。

 

「文才、ないんですよ・・・」

どう返していいか、困りませんか?

Aパターン)「文才ないんですよ」
「ああ、そうなんですね」

これだと、なんかバカにしてますよね。

Bパターン)「文才ないんですよ」
「そんなことないですよ。やれば伸びますよ。
正しい書き方を学べば、すぐに上達しますよ」

Bパターンは「よくある」パターンです。
私も、だいたいこのパターンで返しています。

ただ、このパターンを何度も何十回も繰り返していると、
なんかげんなりしてきます。




「文才ないんですよ」という人は、
「そんなことないですよ!」と言ってもらいたい「だけ」なのではないか。

そんな うがった見方をしてしまいます。

そうかんがえると、いろんな疑問が氷解します。

「私、バカなんで・・・」という人は
「そんなことないですよ!」と言ってもらいたい「だけ」。

「私、不器用なんで・・・」という人は
「そんなことないですよ!」と言ってもらいたい「だけ」。

「ああ、そうなんですね」と返されると、100%「怒ります」よね。

 

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だから私は学習しました。

「文才ないんですよ」とか「バカなんで・・・」「不器用なんで・・・」と
誰かに言ってはいけない、ということを。

なぜ言ってはいけないか?
言われたほうが困るからです。

ちょっと形を変えてみましょう。

友人と思っている人から、こう相談されたらどう思います?

「私、友だちいないんですよ・・・」

「じゃあ、俺は何なの!!」と心のなかでチラッと思ってしまいます。

 

「文才ないんですよ」というのは、謙遜でもなんでもないと私は思います。

逆に「私、文才あるんですよ」と言っている人、いないでしょ?

「文才」は「なくてあたりまえ」のレベルのもの。
私も「文才」なんてありません。

だからそれを、誰かに言うのは間違っていると思います。

 




まとめます。
「文才」という「才能」レベルの話では言わないことです。

そうではなく、ただ「作文を書くスキル」の不足・「作文を書く練習量」の不足で考えるべきなんです。

そうでないと、作文教室に通ったり、作文を練習したりする意味がなくなってしまいます。

 

冒頭の問いに戻ります。

私、文才ないんですよ」ではなく、こう言ってみたらどうでしょう?

「私、作文は苦手なんです。だから教えて下さい」
「私、文章書くのは苦手なんですよ。作文教室って、いいですね」
「私、作文は昔から苦手なんですよ。書けるようになりたいと思っているんですけどね」

こう言えば、才能レベルの話ではないので、受け入れやすくなるはずです。
また、「作文の力を高めよう!」という思いになれるはずです。

「才能がない」という言い方だと、人間は努力をしなくなります。
「作文がニガテ」という言い方であれば、「上達」のために「努力」ができます。

簡単に「文才ないんですよ」と言わないようにしましょう。

 


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