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過去問は単なる練習問題ではない!
大学院受験に向けて学習を進める際、必ずやるべきなのが「過去問」演習です。

過去問に取り組むことで大学院の出題傾向がわかりますし、「何を勉強すべきか」が明確になります。
なので大学院受験をする場合 過去問演習は必須、と言えます。
過去問はオンライン上で公開されているケースもあれば大学院の窓口まで行き閲覧しなければならないケースもあります。
後者の場合、現地まで移動する必要があるので手間がかかる上、「コピーや写真撮影不可」というケースも多いという難点があります(その場合「手書き筆写」が必要になります)。
ただでさえ忙しい社会人にこういう移動や書写まで求めるのは酷なので、各大学院には公開方法の再検討をしていただきたいところです。
大学院入試に不可欠なこの過去問演習。
私はこれを単なる「出題傾向分析ツール」として考えるのはとてももったいない、と思います。
そうではなく、過去問には大学院側のメッセージが詰まっていると考え、「過去問を通して大学院と対話する」姿勢が必要だと考えているのです。
今回は「過去問は大学院側からのメッセージ」というテーマでお届けします。
過去問が伝える内容は?
過去問を入手すると、試験内容として知識を求めているのかそれとも論述力を求めているのかが明確となります。
また、語学の試験が出ているところでは「外国語を適切に読み解く力」を受験生に求めていることが読み取れます。
課題文が出されている大学院では課題文のテーマ・内容などから大学院側が受験生にどういうことをあらかじめ考えていてほしいか・どういう文章を普段から読んでいてほしいかを読み取ることが出来ます。
まさに過去問は大学院がどんな受験生に来てほしいか・何に興味関心を持っていてほしいかを示す働きをしているのです。
なので過去問を単なる「問題演習」として考えるのではなく、「大学院はどんな人に来てほしいと思っているか」を分析しつつ捉えていくことが合格に直結するのです。
そうすると学習の質を格段に高められますよ!

小樽商科大学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻の例
たとえば、私の塾からも多くの合格者を輩出している小樽商科大学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻(OBS)を例にあげましょう。

(1対1大学院合格塾はOBSの合格実績No.1の塾ととなっています)
OBSでは毎回のように「イノベーション」に関する出題がなされています。
日本経済新聞の「経済教室」から毎回出題されているのがOBS入試。
なかでも「経済教室」記事をもとにイノベーションの知識について問われることが圧倒的に多いです。
具体的には、イノベーション理論を理解しているかどうか、そして現実社会でどのように実現されているかが問われることが多いのです。
直近(2025年2月試験)の過去問では「環境分野におけるイノベーションの実現」がテーマでした。
設問内では「脱炭素社会の実現に貢献している既存のビジネスを一つ挙げ、そのビジネスが「5つの変化と20の好機」のどの好機をどのように生かしたものであるか示しなさい」とありました。

「5つの変化と20の好機」については課題文内で示された内容なのですが、この問題、普段から各企業のイノベーション戦略について調べていなければ解くことは出来ません。
ここから言えるのはOBSは「イノベーション理論について適切に理解したうえで、現実のビジネスで各企業がどんなイノベーションを実行しているか」について答えられる受験生を求めているという事実です。
単に経営学の知識がある人物を求めているのではなく、イノベーション理論と実際のイノベーション事例を説明できる人物を求めていると読み取ることが出来ます。
これが分かると、OBS受験対策の方向性が変わってきます。
つまり、やみくもに経営学のテキストを読むのではなく「どんなイノベーション戦略を各社が行っているか」を厳密に検討するようになるのです。
受験生に求める姿勢というのは、入学後の大学院生に求める姿勢でもあります。
OBSでいうならば、合格後もイノベーション理論を中心に経営学理論を身に着け、実際の企業でのイノベーション事例を自主的に学んでいき、自身がイノベーションを実行できるようになることが求められています。
この態度こそ、入学後の授業や研究で強く求められる姿勢なのです。
ここまで深堀りして考えなくても、OBSの過去問では毎回 日経新聞から出題されていることを考えると「少なくとも毎日 日経新聞くらいは読んでいてほしい」ということを出題者が求めていることも読み取れます。
このように、過去問を分析すると「大学院がどのような大学院生を求めているか」が透けて見えることがあります。
なので、過去問演習を単なる「問題演習」と捉えず、「大学院のメッセージを受け取る行為」なのだと理解するのがオススメです!

学ぶ姿勢をつくるための「過去問演習」
過去問に取り組むとき、受験生が持ちがちなのは「仕方なくやる」「とにかく数をこなす」という受動的な姿勢です。
しかし、せっかく大学院が示してくれている「学んでほしいテーマ」「求める学生像」を知るチャンスなのですから、もっと積極的に取り組むべきです。
「この大学院は私に何を求めているのか」
「どのような大学院生を求めているのか」
こうした問いを意識しながら過去問演習を進めると、学習自体が楽しく、価値のあるものに変わります。
さらに重要なことは、過去問を通じて大学院の方向性を理解しておくと、入学後の「ミスマッチ」も防げるということです。
大学院で実際に学ぶ内容が、自分の期待や志向と大きく異なってしまうのは不幸なことです。
でも、過去問を解いていると「この大学院で自分のやりたいことが本当にできるのか」を確認することができるのです。
過去問演習の具体的な活用法
では、具体的に過去問をどのように活用すれば良いのでしょうか?
以下のステップをおすすめします。
- テーマの抽出
過去数年分の問題を確認し、繰り返し出題されるテーマを洗い出します。
小樽商科大学であれば「イノベーション」が典型です。
ぜひノートなどに出題傾向をまとめてみましょう!
(1対1大学院合格塾では大量の過去問をもとに塾長が分析した「OBS合格虎の巻」をOBS志望者の方に特別プレゼントしています。
これで無駄のない受験対策が可能となります!) - 理論の整理
出題テーマに関連する基本理論をテキストなどで学習していきましょう。 - 事例の収集
出題テーマに関する最新のデータや事例を調べていきます。
ニュース記事や白書を活用するのも有効です。 - 答案作成と自己評価
時間を計って実際に答案を書き、自分で読み返して「大学院の求める答え方になっているか」を確認します。
可能であれば添削を受けるとさらに効果的です。
(1対1大学院合格塾では単発での答案添削も承っております。詳細は以下をご覧ください。)
合格だけでなく「その先」を見据えての準備を!
重要なのは過去問演習は「合格のため」だけに役立つのではない、ということです。
そうではなく、「入学後の学びの準備」でもあるのです。

大学院受験対策を通し、どういう対策をしていればいいか・入学後何を学ぶといいかを知ることが出来ます。
だからこそ、過去問を通し「入学後の学びの準備」もできるのですね。
その意識を持って過去問に取り組めば、受験勉強自体が大学院生活のリハーサルになります。
ぜひこういう意識を持って過去問演習を行うことをおすすめします!
まとめ!大学院からのメッセージを正しく受け止めよう!
過去問は大学院からの「メッセージ」です。
そこには「どんな受験生に来てほしいか」「どんな学びを大事にしているか」という出題者の思いが込められています。
過去問を通して大学院との対話を意識し、自分がそのメッセージにどう応えるかを考えることが、合格への近道であり、同時に入学後の学びを深める第一歩でもあります。
なので、過去問演習を「イヤイヤ」取り組むのはもったいないです。
ぜひ、過去問演習を大学院の思いを受け止める機会にしていってくださいね!

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大学院受験対策で過去問演習は欠かせません。ただこれは単に出題傾向を知るだけでなく、大学院が「どんな受験生に来てほしいか」というメッセージを読み取る手がかりでもあります。例えば小樽商科大学大学院(OBS)では毎回イノベーションについて問われることからイノベーション理論の学習が合格に不可欠なことがわかります。過去問を単なる問題練習とせず、大学院と対話する機会にしてくださいね!