不安をノートに書いてみよう。
「作文のコツ」をテーマにブログを書いて、はや49回目。
ここまでお付き合いくださり、ありがたい限りです。
作文のコツ㊾は「不安をノートに書いてみよう」。
今回は単なる「作文のコツ」を超えて話をします。
春ははじまりの季節。
「何かをやってみたい!」
そんな思いの人も多いはずです。
ダイエット、健康のためにジムに行く、部屋の掃除、転職、奨学金の申請 等など。
それを実行しようとすると、必ずこんな考えが頭に浮かびませんか?
「でも、うまくいかないんじゃないの?」
「どうせ、ダメなんじゃないの?」
そして、大部分の人はそのまま何もしなくなってしまいます。
本当にもったいないことです。
今日の作文のコツは、そんなアナタに使えるコツです。
目標だけでなく、不安なことも、紙に書こう。
いまヘンリエッタ・アン・クロウザー『夢は、紙に書くと現実になる!』(PHP文庫)を読んでいます。
☆こちらからお求め頂けます。
筆者はジェニンという知人を引き合いにこう書きます。
ジェニンにとって不安を書くことは、不安から離れたところに立ってみずからの人生を観察する人になるための、ひとつの方法でした。それは、事実にふりまわされるのではなく、事実を注意深く見るということでもありました。
もし書き表されなかったら、不安はどんどん大きくなって、ジェニンの決意を圧倒してしまったことでしょう。
不安を書くことは、それを発散し前進するための手段になりました。紙の上でなら、ジェニンは不安から解放されて、次のように自分を言い聞かせることができたのでした。
初舞台を踏むときのようにこんなふうに不安でいっぱいになるのは、新たに何か難しいことを始めるときにはつきものだ。
思いきってやってみなければ、夢を実現することは決してできない。これは、不安を解き放ち、私らしくあり、自分を信頼するための、大きな試練なのだ。(78〜79)
何かをはじめるとき、その決意を紙に書く人は多いです。
私が受験生だったとき、代々木ゼミナールの東大模試を受けました。
模試の解答と一緒に「東京大学絶対合格」という毛筆の半紙みたいなものをもらったのを覚えています。
机の前に貼って勉強していたものでした。
決意や目標を書き、張り出すこと。
ここまでは「みんな」やっています。
違いを生むのは、「不安」も書いているかどうかです。
「うまくいかないんじゃないか?」
「大学、来年も落ちたらどうしよう・・・」
そんな不安が頭のなかにあると、ぐるぐる頭のなかを回り出します。
何もできなくなります。
だからこそ、不安なことをひたすら書いていきましょう。
PCでも紙でも大丈夫です。
不安なことをひたすら書いていくと、妙にスッキリします。
スッキリするまで書いていると、ちょっと気持ちがラクになります。
書くだけで、「ちょっとやってみようか」という気持ちになります。
書いた後、引用文のジェニンのように自分に言い聞かせてみましょう。
こんなふうに不安でいっぱいになるのは、新たに何か難しいことを始めるときにはつきものだ。
思いきってやってみなければ、夢を実現することは決してできない。
すると、「またやってみよう!」と思えるはずです。
不安なことを紙に書く時点で、作文の力が高まります。
それは作文で一番難しい「自分の考えを文字にする」ことの一番の練習となるからです。
なお、今日の記事と似たような記事もありますので、ご覧ください。
Thank you for the …〜自分を救ってくれるもの〜
☆本日紹介した『夢は、紙に書くと現実になる!』。この本、いい本です。
ですがスピリチュアルな要素が結構入っているので、それが気にならない人にはオススメです。
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