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早稲田大学教育学部の歴史!
私の母校である早稲田大学 教育学部。
私が通っていたのは2006(平成18)年から2010(平成22)年のこと。
そのあと2010年から2012(平成24)年まで同大学 教育学研究科 修士課程に通っていました。
なにげに早稲田の教育学部・教育学研究科に通算6年いたのでとても馴染みがある場所となっています。
今回は早稲田大学教育学部の歴史を見ていきます!

(早稲田大学教育学部が入っていた16号館。写真は早稲田大学教育学部 国語国文学科より)
16号館は2025年2月現在もなくなったわけではありませんでした。ご指摘いただきありがとうございます。
早稲田大学教育学部の設立とその歩み
早稲田大学教育学部の源流は、1903年(明治36年)に設立された「早稲田大学高等師範部」に端を発します。
これまで実業の世界を中心に人材輩出をしていた早稲田大学(前年に「東京専門学校」から改称したばかり)が、今度は教育界にも人材輩出していくことを目指して設立されました。

高等師範部なので当時の中学校教員養成を目指して作られた場所となっています。
戦後の1949(昭和24)年、この高等師範部をもとに教育学部が設立されます。
当時、私立大学としては初めての教育学部の設立となり、日本の教育界に大きな影響を与えることとなります。
それまでの「教師養成機関」から一歩進んで、教育学全般に関する学問を深める場としての役割を担うこととなりました。
ある意味で文理融合な学部
早稲田大学教育学部は教員養成と各学問分野の研究を同時に行っている場所でもあります。
なので教育学科・国語国文学科・英語英文学科・社会科・理学科・数学科・複合文化学科という多分野の学科が存在しています。

(教育学部の各学科一覧 https://www.waseda.jp/fedu/edu/about/overview/)
かつてはこの中に「体育学専修」が入っており、体育教員のほかアスリート育成も行われていました(体育学専修は1964(昭和39)年設立)。
…ところが1987年に人間科学部ができる際、分離独立する形で所沢キャンパスまで移転してしまいました。
当時は人間科学部スポーツ科学科でしたが、2003年に人間科学部からさらに独立してスポーツ科学部となっています。
教育学科のみ特殊?
さて、早稲田大学には文理融合で様々な学科があることを見てきましたが、私の通っていた「教育学科」のみある意味で特殊な位置づけになっています。
他の学科、たとえば国語国文学科ならば国語科教員や国文学研究を行うなど各教科とのつながりが明確ですが教育学科のみはそういうつながりが特にありません。
教育学科は国語・数学といった教科に関する研究をするというよりは広く「教育学」を研究するという意味合いが強くあります。
各教科の知識というよりも「教育とはなにか」「教育カリキュラムはどうあるべきか」など教育に関する研究を中心に行う学科となっています。
なお、教育学科は教育学専攻と初等教育学専攻に別れています。
教育学専攻においては教育学専修・生涯教育学専修・教育心理学専修の3つにさらに別れています。
初等教育学専攻では小学校教員養成が行われています(私が在学中の2008年に開設されました)。
私の出身は教育学部の教育学科のうちの、教育学専修です。
教育学部 教育学科 教育学専攻 教育学専修と4つも「教育」がくっついています(笑)。
入学時点では教育学専攻という括りがなかったので教育が3つくっついていました。
そのことから教育学専修のことを「3教」と呼んでいたのが懐かしいです。
3教を受験した理由
よく「なんでフジモトさんは3教を受験したんですか?」と聞かれることがあります。
高校3年生だった私が受験をする際、併願先を決める必要がありました。
法学部が第一志望だった私は第五志望で早稲田大学の教育学部を受けることにしました。
その時、教育学部内にたくさん学科がありどれを選べばいいかサッパリわかりませんでした。
そのため早稲田大学の教育学部の学科表の「一番上」にある教育学専攻(3教)を受験することにしたのです。
…受験の結果、第五志望のみに合格したのでやむなくそこに行くことになった、というわけです…。
(入ってみたらいい学部でしたので、念の為…)

教育学部の「僻地」問題と学生生活
早稲田大学の教育学部は他学部の学生からよくイジられていました。
早稲田キャンパス(私が在籍していた初期は「西早稲田キャンパス」)にあるにもかかわらず端っこに位置していること、しかも建物がボロいことから「僻地」である、とよく言われていました。
中には「早稲田のチベット」と言われたこともあります。
…「僻地」とは言われていますが、教育学部って実は大学の最寄駅・JR高田馬場駅から一番近い学部なのでアクセスが良い、と言えるとは思うのですが…。
そんな早稲田のボロい16号館もいま新9号館建設とその移転に向けての動きが進行しています。
(新9号館建設が進んでいます。2027年度運用開始予定です
出展:https://www.waseda.jp/inst/external/news/1352)
完成したらいちど見に行きたいと思っているところです。
まとめ!教育学部で学んだこと!
さて、1903年に高等師範部として発足以来、早稲田大学教育学部は、長い歴史を持ちながらも常に進化し続けてきました。
もともと第五志望で入学した私ですが、現在 塾経営や講師業を営んでいる源流は教育学部の学びにあると感じています。
個人的に早稲田の教育学部の学びで印象的だったのは、教育学の授業において「教育の可能性」をいうのではなく「教育の限界」を論じるところから講義が始まったことです。
「教育でできることには限界がある。
だからこそ、教育には何が可能で何が不可能かを考えていくべきだ」
この発想を学べたのが早稲田大学教育学部で学んだ大きな収穫であるように感じています。
今後も教育学部での学びを元に仕事に取り組みたいと思っているところです。
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私が学んでいた早稲田大学教育学部。1903年設立の高等師範部が源流となって1949年に発足しました。1964年には体育学科ができるものの、1987年に人間科学部スポーツ学科として分離独立してしまいました…。現在、国語国文学科や数学科など文理融合な学部として多様な人材育成を行っています。