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慶應義塾の創設者・福沢諭吉の若き日々の学問!
慶應義塾の創設者として知られる福沢諭吉。

福沢諭吉は若い頃、大阪の適塾で塾長になるくらいまで勉強していました。
寝ても覚めても勉強。
ですが、大阪の夏は暑いので全裸に近い格好で汗を流して勉強していた、と言われています。
今回は若き日の福沢諭吉にテーマを当て、大阪大学医学部の源流になった適塾の様子をお伝えします。
福沢諭吉、大阪(当時 大坂)へ!
福沢諭吉は、江戸時代の末期、中津藩に生まれました。
(厳密には中津藩の大坂屋敷に生まれました。その後中津藩に戻ったあと、長崎遊学に出かけます)
現在の大分県です。
福沢は武士であり、蘭学を学ぶため大阪(当時は 大坂)の適塾に学びに行きます。
この適塾、緒方洪庵によって運営され、江戸時代の学問的な中心地の一つとして知られていました。
適塾からは大村益次郎や橋本左内・大鳥圭介という幕末・明治期に活躍した人材が多数輩出されています。
この適塾は蘭学、つまりオランダ語を通して西洋の最先端の学問を学ぶための場所でした。
福沢をはじめとする多くの塾生が、夜遅くまで勉強に没頭していたといいます。
当時、蘭学の教材と言っても貴重でありなかなか手に入りません。
適塾にもオランダ語の辞書は1冊あるだけでした。
試験前になると、1冊の辞書(ゾーフという辞書です)を巡って熾烈な争いが起きた、といいます。
この適塾の2階は寄宿舎として使われていました。
当たり前ですが、当時クーラーも扇風機もありません。
大坂の暑い夏、仕方がないので蒸し暑い環境下、福沢諭吉をはじめとする塾生たちはほぼ全裸に近い格好で勉強をしていたと伝えられています。

(福沢諭吉の自伝『福翁自伝』にもこの様子が描かれています。
ある時家族がやってきて何も知らないで全裸で階下に降りて恥をかいた話が書かれていたのが印象的です)
このような過酷な環境でも、福沢は徹底的に学び蘭学に励みました。

蘭学から英語へ: 変革の兆し
なお、福沢が蘭学を学んだ後、時代は開国とともに急速に変化していきました。
日本は西洋との接触が増え、オランダ語よりも英語の重要性が高まります。
福沢は、オランダ語がもはや通じなくなったことを受けて、再び英語の学習に取り組む決意を固めました。
英語を学ぶことが、近代化に向けた第一歩であると感じたからです。
そこから一念発起して英語を勉強。
英語の実力が評価され、遣米使節団に同行して咸臨丸(かんりんまる)でアメリカにも訪問しています。
その後、アメリカの優れた制度・設備を学ぶための英語塾を日本に開学させます。
それが慶應義塾として今も残っています。

適塾こそ阪大の源流!〜適塾の遺産と大阪大学の誕生〜
福沢諭吉が学び、生涯に渡る基礎を培った適塾。
この適塾は後に大阪大学医学部の礎となりました。
適塾の創設者・緒方洪庵の息子である尾形惟直(おがた・これなお)は大阪仮病院を創設しています。
この大阪仮病院とオランダ人医師ボードウィンや適塾卒業生が創設した大阪医学校とが後の大阪大学の医学部へと発展していくことになります。
つまり、適塾こそいまの阪大の源流と言えるわけですね。

大阪大学(写真はWikipedia)
適塾、いまも見学可能です!
現在、適塾の建物は大阪大学が管理する「大阪大学適塾記念センター」として保存されており、一般の人々にも見学できる場所となっています。
この適塾、大阪メトロ「淀屋橋」駅前にあります。
大阪の中心街なのでめちゃくちゃアクセスがいいです。
この適塾を訪れると、当時の熱気と福沢諭吉をはじめとする学者たちの学問への情熱を感じることができます。
私は真夏の時期に適塾見学に行ったことがあります。
ものすごく蒸し暑かったので
「ああ、これは福沢諭吉も全裸で勉強するなあ…」
と実感したのを覚えています。
(当時は温暖化していなかったとはいえ、暑いことには違いはないでしょう)
適塾と福沢諭吉
福沢諭吉は日本の近代教育においても重要な役割を果たしています。
彼が慶應義塾を設立し、教育を通じて人々の意識を変革しようとした努力は、今もなお日本の教育制度や社会に大きな影響を与え続けているのです。
福沢が適塾で暑さに負けず学び続けた学問への情熱は、私たちに「学ぶことの重要性」を教えてくれます。
また、福沢諭吉も学んだ適塾のDNAが現在の大阪大学医学部にもつながっていることを思うと感慨深くもなります。
大阪の中心部に行く際は適塾見学にも行ってみてくださいね!!!

適塾(写真はWikipedia)
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福沢諭吉が若き日に学んだ適塾。寝ても覚めても勉強し続ける環境。あまりの暑さのため全裸に近い格好で勉強することもあったとか。この適塾での学びが福沢の学問の土台となりました。なお、適塾は大阪大学医学部の源流でもあります。大阪の淀屋橋駅そばにいまも建物がありますので見学に行ってみてくださいね!