あなたは情熱的にドラム缶を磨き、積み上げられるか?

 




クリストとジャンヌ=クロード展に行ってきました

 

こんにちは、
作文・論文アドバイザーの
藤本研一です。

 

先日、札幌市 宮の森にある
札幌宮の森美術館」に行ってきました〜。
(札幌市営地下鉄東西線 円山公園駅よりバスで3駅)

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クリストとジャンヌ=クロード展です。

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名前はあまり聞いたことがなくても、
下の作品を見たことがある人は
いらっしゃるのではないでしょうか?

 

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島自体を
期間限定で取り囲むという
アート作品。

 

「高校の美術の教科書に載ってた!」

・・・という、
現代芸術の力作です。

 

クリストとジャンヌ=クロードは
夫婦のアーティスト。
(ジャンヌ=クロードが左、クリストは右)

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長年、
二人で作品を作り続けてきました。

 

残念ながら今は奥さんの
ジャンヌ=クロードは亡くなってしまいましたが、
クリストは元気に活動中。

 

この美術館でも
先日講演に来たそうです。

 

私が見た「クリストとジャンヌ=クロード展」、

すごく面白かったです。

クリストとジャンヌ=クロードの二人は
世の中のいろんなものを
「包む」アートを
残しています。

 

 

電話機に始まり、
木々や彫刻、
街のシンボルたる橋や建物を
ラッピングする。

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こんな感じに。

 

そのことで
新鮮な発想を与えてくれます。

油まみれのドラム缶を延々と運び、拭いて、また運ぶ。

 

私は展示物よりも、
会場で上映されていた
クリストとジャンヌ=クロードの
映像資料が印象的でした。

 

クリストは若い頃、
こんな作品を作っています。

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「鉄のカーテン ドラム缶の壁」
という作品。

 

ひたすら、ドラム缶を積み重ね続けて作った
力作。

 

パリのヴィスコンティ通りを
一時的に封鎖し(3時間くらい)、
作り上げました。

(おそらく無許可で・・・)

 

27歳ごろにつくったものです。

 

 

 

そのころはそれほど有名ではなかったクリスト。

 

どうやって作ったのでしょうか。

 

「油まみれの古いドラム缶を買ってきて、
階段で7階の自室まで担いで上がり、
きれいに拭く。

そしてドラム缶をスタジオに持っていく。

朝から晩までずっと作業していた」

 

なんと、
1個いっこを
担いでは掃除し、
担いでは運ぶを

地道に繰り返したのです!

 

 

朝から晩まで。

ずっと。

 

しかも作品は数時間のみの展示。

 

 

それだけのために、
情熱を傾ける。

 

自分が「いい」と思った作品を作るために。

他の人がどう評価しようと。

 

この姿勢、
素晴らしいと思います。

 

この27歳のときの作品を、
クリストとジャンヌ=クロードは
生涯の間で発展させ続けます。

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ドイツで数万個のドラム缶を積み上げた
巨大作品を作ったり、

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アラブの砂漠に、
41万個(!)
のドラム缶を積み重ねた
ピラミッド(マスタバ)を作ってしまったり。

(写真の下の方の赤と黄色の山がそれです)

 

本当に大きなプロジェクトです。

 

でも、この大規模な作品も、
もとはと言えば

27歳の時にひたすら油まみれのドラム缶を
きれいに拭いて、運び上げたから

生まれたのです。

 

「ああ、面倒くさいな〜」
「誰か、やってくんないかな〜」
「いつかやろうと思ってるんだけど、
こんな大変なの、ムリだよ〜」

 

クリストはそうは思わず、
ただただ、同じ作業を続けたのです。

それが今の
世界的名声に繋がったのです。

 

周りを見てください。

 

「いつか、何かをしたい!」
「いつか、自分の店を持ちたい!」
「自分の本を出したい!」

 

よく言う人がいますね。

 

夢をかなえる、
本を出す、
店を持つには

結局クリストのような
情熱が必要でしょう。

 

あなたは夢をかなえるために、

「油まみれのドラム缶を7階まで
階段で持ち上げ、
拭いてキレイにし、
またスタジオまで運ぶこと」
ができますか????

 

クリストは
「大変だった」
とはいえ
それを楽しめた人物だったのでしょう。

 

若き日のクリストが
担いでいった油まみれのドラム缶。

 

 

熱意こそ、
何かを成し遂げるのに必要であることの
比喩のようです。

 

私にそのことを教えてくれたようにもいます。

もう一つ、大事なこと

もう一つ、大事なことがあります。

クリストには
ジャンヌ=クロードという
よき理解者がいました。

気持ち的にも支えてくれていたのです。

 

あなたには
夢をかなえることの
理解者や支援者がいますか?

 

 

 

このクリストとジャンヌ=クロードは
夫婦で作品制作を続けました。

 

晩年も2人。

 

私も目指したい!
切にそう思います。

 

ではまた!


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