社会人大学院生インタビュー7 経営者こそ大学院で新しい知識獲得を!兵庫大学大学院現代ビジネス研究科・湊亨さん 前編

社会人として大学院で学んだ経験を持つ方々へのインタビューシリーズ
第7弾は、㈱北日本消毒 代表取締役として仕事をしながら兵庫大学大学院現代ビジネス研究科で学んでいる湊亨(みなと・とおる)さんのお話を伺います。

経営者が自ら大学院で学ぶ意義はどこにあるのか…。今回は前編をお届けします。
(インタビュー実施日:2024年5月7日Zoom実施)

(本人提供)

湊亨さん

㈱北日本消毒 代表取締役。小樽・札幌周辺エリアにおいて害虫害獣駆除・消毒というペストコントロール業を営む。社長業のかたわら2023年度より兵庫大学大学院 現代ビジネス研究科修士課程に進学し地域活性化に関して研究を行う。

☆インタビュー動画も公開しています↓

害虫害獣駆除を通し、安全な日常を守る!

ーー今回、株北日本消毒の代表取締役で現在・兵庫大学大学院修士課程2年生の湊亨(みなと・とおる)さんのお話を伺っていきます。

今回よろしくお願いいたします。

湊:お願いします。

ーー湊さんの会社について軽く紹介をお願いできますでしょうか。

湊:はい、弊社・株式会社北日本消毒は害虫・害獣駆除を主たる業務としています
ネズミや害虫などの駆除のほか、アライグマや鹿などの被害対策もやっています。

また害虫・害獣駆除以外にも医療廃棄物の収集運搬や殺菌消毒の施工も行っています。

いうならば、北海道の小樽市・札幌市やその周辺の地域で地域のお困りごとの解決をトータルに行っている会社です。

ーーZoomの背景に出てるのが全部該当する感じでしょうか。

湊:あっそうですね。背景に出ているイラストがまさに該当します。

ーー駆除する対象を背景にしていらっしゃるんですね!

湊:そうですね。なかなか珍しいかも(笑)。

ーー斬新なところですね〜!

(Zoomの背景は北日本消毒オリジナルのもの)

ーーまさにこういった害虫駆除を通し「街の安全を守るヒーロー」として北日本消毒さんは活躍をなさっています。

なので会社のロゴも含めてウルトラマンなどのヒーローものをモチーフにされているユニークな会社さんです。

(㈱北日本消毒公式サイトより)

ーー湊さんはこの北日本消毒で代表取締役として日々忙しく社長業をやっていらっしゃるわけですね。

2023年4月から兵庫大学大学院の修士課程に通われているということを聞いたのですが、これは湊さんが社長に就任なさった1〜2年後ですね。

このタイミングで進学をされたのって、何か理由があるんですか?

湊:今私が通っているのは大学院の現代ビジネス研究科というところでして、自分の仕事やビジネスを通して地域の課題をどうやって解決できるのか、地域にお役に立てるのかっていうところを研究しています。

この分野についてもっと深く勉強して聞きたいなって思って、この学科に入ったというのがきっかけですね。
以前からどこかで勉強しようと思ってました。

ーー地域課題の改善といいますと、どういうことを研究する大学院なのですか?

湊:ここは社会人大学院なので、社会人の方が非常に多く通っていらっしゃいます。
なので、どうやったら自分の仕事を地域の問題解決とつなげていけるのか、どうやったら仕事を通して地域の課題を解決に導いていけるのかを探っている大学院となっています

地域について知っていないと自分の仕事を通してどういう風にお役立ちできるのか分からないので、そこを深掘りするような勉強をしてますね。

ーー私は兵庫県出身なので私の地元にある大学院に通われていること、とても嬉しいです。
この大学院の授業は実際に兵庫県まで行って授業を受ける感じなのでしょうか?

兵庫大学大学院のキャンパスは兵庫県・加古川市に位置します。

湊:年に一回行くかどうかですね。

入学式やスクーリングなどの時には行きますけども、基本的にはもうオンラインで授業を受けています。

オンラインで学べるというのも兵庫大学大学院を選んだっていう理由ですね。

また大学院の場合、指導してくださる先生を見つけないといけないんですけども、もともとその先生と知り合いだったことが縁で兵庫大学大院を選びました。

大学院は学校よりも教員で選ぶ!

ーー教員の先生ともとから知り合いだったのですね! どんなふうに知り合ったのですか?

湊:ちょうど一般向けのセミナーに行ったことが縁ですね。

自分で地域貢献について勉強したいなというときに勉強会に行った時に知り合った先生なんです。

まあ、平たく言えばの飲み友達です。

(イメージ写真)

ーー飲み友達ですか(笑)

湊:はい。
その先生が大学院で授業をなされるというお話を聞いたので、「ここに行こうか」と。

学校で選んだっていうよりも、先生で選んだところが大きいですね。

ーー大学院の場合はそういうケースも多いですよね。

無理矢理でも勉強せざるを得ない。それが大学院のいいところ。


ーーでは実際に大学院に入ってみていかがでしょうか?

入ってみてここが良かったというところ、逆にここはあんまり良くないなかったというところを伺えますか?

湊:社会人になっちゃうとですね、仕事や飲み会などや色んな活動などに追われてしまうことが多いです。

なので時間を作って勉強するのは自分の意志ではなかなかできません。
大学院に入ると単位を取らなきゃいけないので勉強する必要が強制的に出てきます。

ほかにも論文を書かなきゃいけない状況に追い込まれて、ようやく勉強する状況になります。

自分の性格的にはこういう感じなので、大学院に入ると勉強せざるを得ない環境を作ることができるのが一番大きな魅力だと思います。

ーーあ、これはマイナスのことだと思って聞いてましたが、大学院のプラス面のお話だったんですね(笑)

湊:そうですよ(笑)。

ーーなるほど〜、追い込まれて勉強できるというのがプラス面なのですね〜!

すごいですね! 
勉強を無理やりでもせざるをえない状況が作れることをプラスだと感じられるのは、学ぶことが結構役立つ点を実感なさっているからですか?

最先端の知識を大学院で手に入れる!

湊:まさにそうです。
やっぱり仕事をしてるだけでは身に付かない知識というのがあるんです。

大学院の先生から最先端のお話を定期的に聞けるのは非常にありがたいですね。

ーー湊さんのいらっしゃるのは地域ビジネス研究科ですので、具体的な地域活性化や地域創生についての取り組みや理論などの知識を得ることができるんでしょうか?

湊:理論も学べますし、実際に先生と一緒に地域課題の解決のために研究をすることができます。

現地に行き、役所の皆様方とのヒアリングに参加させていただいたりとか、その街を視察したりとかを実際に行っています。

最終的には自分でその役場の皆様方の前で提言をさせていただくこともあります。

現地を見て具体的に提言するっていうところまでやらせていただけるので、普通に先生のお話を聞くだけではなく、現実的に起こっていることに対して、何をすべきなのか考えられるという点が意義深いと感じています。

ーー実際にどういう場所に行かれたんですか?

湊:今のところ離島ですね。

昨年は北海道の礼文島に行きました。

礼文島には今年も行くんですけども、離島ということで課題がたくさんあるんです。

ーー実質的に日本最北端の島ですからね。

日本最北端の島は択捉島ですが、現在 民間人が問題なく行ける最北端の島は礼文島です。

湊:この町も人口減少や若い人がいないなどの問題を抱えています。

離島では人が減っていけば防衛上の問題などもあるのでこういう問題をないがしろにはできないですね。

こういう課題があるので、少ない人口の中でどうすれば業務を回すことができるのかを考える必要があります。

また、離島では漁師や水産加工系の産業が非常に活発です。
昆布とかホッケとかウニとか、そういう有名なものがたくさんあります。
こういう作業に従事されている方のご支援をする手法は何がいいのかを提言をしていくことが求められる。

実際に現地まで行ってこういうことを考えるというアクティブさが大学院の非常に面白いところです。

ーーいいですね!

ちなみに、兵庫大学大学院のこの研究科に通っている方はどういう人がいらっしゃるんでしょうか?

湊:私のように経営者の方ですとか、あと行政の方などですね。
それぞれの役場とか市役所とかで活躍されている方々です。

あとは議員さんもいらっしゃいます。
そういった方々が通われていますね。

ーーそうなのですね!

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