大学院入試直結の研究計画書!求められる3つの視点とは?

「大学院進学の際に出す研究計画って
 どういうものが求められるんですか?」
研究計画書に求められるのは
①新規性・独自性、②有用性、③実現可能性の3点です。

ポイントはどんなに良い研究でも
修士課程の2年でできなそうな内容ではダメ、ということ。

この3点、心がけましょう!

今回はこんなお話です。

「どんな研究計画書がいいの?」と悩んでいませんか?

「大学院進学の際に出す研究計画って
 どういうものが求められるんですか?」

うちの塾では
大学院を目指す社会人の方に
研究計画書の書き方アドバイスも
行っております。

よく聞かれるのは

「大学院進学の際に出す研究計画って
 どういうものが求められるんですか?」

という質問です。

今回は研究計画書に求められる要素を
解説します!

「研究計画って、どう書いたらいいの?」

大学院受験にあたり、
必ず書くべき書類が「研究計画書」です。


いうならば修士課程2年で
自分が何を研究するかをまとめた書類のこと。

これまで、
ブログ記事の中でも書き方を
お伝えしてきました。

  ☆こちらにまとめていますのでご覧ください↓


  

書き方自体はこれで問題ないはずです。

ですが…。

「どういう切り口がいいか」については
あまり説明していなかったので
今回解説していきます。

研究計画で求められる3つの視点!

大学院進学の際に出す研究計画書には
次の3つの視点があるかどうか
チェックされています。


それは

(1)新規性・独創性
(2)有用性
(3)実現可能性

という3点です。


それぞれを見ていきましょう!

(1)新規性・独創性:誰もやっていないかどうか

新規性というのは
「まだ誰もやっていない」ということ。

それをいうには先行研究を調べたあとで
「ここまでは研究されているが、
 ここから先は研究されていない」ということを
明確に示すことが求められます。


その上で
自分ならではの視点や
「なぜ自分が行うか」も示せるとよりいいですね!

いろんな研究テーマがある中で
なぜわざわざ自分がそれを目指すのか、
という視点が必要なのです。


例えば以前うちの塾に
「離島部での診療看護師(NP)のあり方を
 研究したいです」
という受講生の方がいらっしゃいました。



一瞬、
「なぜ離島部…?」
という思いが湧いてきたので

この方に

「なぜ離島部での診療看護師のあり方を
 調べたいんですか?」

と聞いてみました。

聞いてみますと、
この方ご自身が離島の出身であり、
ご家族が離島での医療資源の不足に
悩んできたことを教えて下さいました。

また、すでに
離島の医療機関で行われた
インターンシップに参加するなど
自主的に取り組んできたことも伺いました。

こういう情報があると
「なぜこのテーマを研究するのか」も
明確となります。

同様に、
自分のこれまでの社会人経験のなかで
見出したテーマでも
「独自性」が示しやすくなります。

例えば、これまで建築関係の仕事をしてきた方が
「今後の都市における
 建築のあり方を研究したい」
というのもご自分の社会人経験を活かしている点で
有益だと言えるでしょう。

(自分の経験は
 基本的には自分しかしていないので…)

(2)有用性:何の役に立つか

研究する際に必要なのは
「この研究は何の役に立つか」
という視点です。

この研究は一体誰の役に立つか。
研究することにどんな意義があるか。

これが問われています。

この「有用性」という観点を痛感したのは
私が早稲田大学の大学院生の頃、
先輩が行っている勉強会に参加したときです。


毎回誰かが自分の研究内容を
発表をするのですが、
中心者の先輩が毎回必ず

「この研究をやると、
 どんないいことがあるの?」

と聞いていたんです。

すごくシンプルな質問ながら
答えられず沈黙する院生が続出しました。

この勉強会を通し、
「この研究は何の役に立つか」を
常に意識する大事さを教わりました。


看護の分野であれば
「この研究は今後の看護教育を考える上で
 有益である」
などということができるでしょう。



ポイントは
誰にとって・どんな風に役立てられる研究かを
説明できるようにしておくこと。

意識してみましょう!

(3)実現可能性:修士課程2年でできるか

どんなに新規性があっても、
またどんなに有用な研究であっても。


実現できない研究では意味がありません。


たとえば個人では
「数万人へのアンケート調査」もできませんし、

(データ入力だけでなく、
 質問票を郵送するだけで
 めちゃくちゃ時間とお金がかかります)

インタビューを300人に行うのも難しいでしょう。

(テープ起こしまで自分でやると
 ホント悲惨です…)

どれだけ新規性があり、
また有用性がある研究でも、
修士課程2年間でできなければ
意味がないのです。

これらをまとめると、
大学院入試で問われる研究計画は
「確実に修士課程の2年間で行うことができ、
 しかも解くに値する内容」
でなければならない、
ということです。

研究する前から
この研究にどれくらいの期間がかかり
どれくらい意味がありそうかを示す。


なかなか大変ですが
この取り組みが求められているのです。

3つの視点、入っていますか?


さあ、ここまで

(1)新規性・独創性
(2)有用性
(3)実現可能性

という3点を見てきました。


ぜひあなたの研究計画、
この3つの視点が入っているかどうか
考えてみてくださいね!

今回のポイント


研究計画には
新規性・有用性・実現可能性が必要だ!

ポイントは「とりあえず」でいいから書いてみること!

この新規性・有用性・実現可能性という3点ですが、
最初から3つを兼ね備えた研究を考えるのは
なかなか大変です。


なので研究計画をとりあえず書いてみた後で
「どうやったら新規性を出せるか」
「どうやったら有用性を出せるか」
「どうやったら実現可能性が高められるか」を
自問自答してみるのがおすすめです!

仮に3つ揃わなくても
なるべく近づける努力をしていれば
修士課程の試験に合格することは十分可能です。

どのみち大学院に入ってから
本格的に修士論文を書く場合にも
この3つは問われますので、
練習がてら考えてみる習慣をつけてみてくださいね!

(この3つ、すべて揃えるのは
 実際けっこう大変です。
 私も苦労しましたし…。

 うちの塾でもアドバイスをしていますので
 お気軽にお問い合わせくださいね!)

ではまた!


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