研究は本のまとめではない!よく分かっていないことを言葉にするのが研究の基本。

研究をするというのは
単なる本の内容のまとめではありません。
 
まだ自分でよく分かっていないことを
言葉にすることで
自分なりの考えを書いていくのが
基本なのです。

 
ある意味考えが「中ぶらりん」の状態に
耐えることでもあるのです。


 

今回はこんな内容です。

研究に対するちょっとした誤解。

大学院に入ると
自分で研究を行っていくことが
求められます。



ただ、このときに
ちょっとした誤解があります。



それは研究するということを
「なにかの本に書かれていることをまとめる」
ことであると考えている方が
時折いらっしゃることです。

研究とはこれまでの本をまとめることではない!

例えばいろんな本を読み比べ
「この人は〜〜と言っている。
 一方、この人は〜〜と言っている。
 この2つの意見がある」

などとまとめる人がいらっしゃるのです。



確かに研究を進める際には
これまでどのような研究がなされてきたか、
調べることが必要です。

ですが、
それが研究の全てではないのです。

研究とは
単に本のまとめでもなければ
学説の比較でもありません。

本や論文など
これまで行われてきた研究を読んだ上で
「ここの部分は違っているのではないか」
「ここはこう考えられるのではないか」
【自分の意見を出していく】ことが研究なのです。

曖昧な理解なことを「がんばって」文章にまとめる!

それにあたっては、
自分の中でも
よく分かっていないこと・
あいまいな理解のことについて
文章でまとめることで
理解を深めていくのが求められるのです。


よく分かっていないことを
自分なりに「ここはこうではないか」と
試行錯誤し、
論文に書いていく。

それによって理解を深めていく。


研究には
こんな側面が大きいのです。



実際、修士論文には
自分の研究テーマを文章化することで
思考や考えを深めていくという意義があります。

文章をあれこれ書く中で
自分で気になっている内容を
言葉にしていく作業が求められるのです。

今回のポイント


書くことで自分の理解を深める!
それが論文を書く醍醐味である!

よく分かっていないことも

研究などで自分の考えを書く時、
一番いいのは
よく分かっていないこと・
これから考えるべきことについても
適当でいいから文章にしてみることです。

なかなか書くのが大変でも
「頑張って」書いていくことで
自分の思考を整理できるのです。

「中ぶらりん」の状態を大事にしよう!

哲学者ジョン・デューイ
「中ぶらりん」の状態でこそ
思考が深まると指摘しています。


(写真はWikipediaより引用)

ある物事について
完璧に分かっているというわけではないけれど
何もかも分からないわけではないという
「中ぶらりん」の状態でこそ、
思考の力が磨かれるのです。


デューイの話を引くなら、
「これは一体どうなっているのだろう」などと
何が正解かハッキリと回答が出せない問題に
取り組むときこそ、
一番 考えが深まるのですね。

研究をするのって
けっきょくは自分がよくわからない問題を
解明するために行うものです。

つまり、
文章をあれこれ書く中で
自分で気になっている内容を
言葉にしていく作業が求められるのです。

研究の基本は「書く」こと。

ちなみに、
研究の基本は「書く」ことです。

頭の中であれこれ考えていても
ぐるぐると同じようなことを思い描くだけで
何も進展しません。

頭の中ではなく
実際に紙に書いていく。

そうやって
自分の思考が
見えるようにするようにするのが
研究を深めるポイントですよ!

ではまた!


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