小論文/論述試験対策のポイント。過去問を手に入れ、テキストを見ながら3年分解く!〜社会人が大学院進学をめざすなら?⑧〜

今回のポイント
インプットだけでは大学院入試には受からない!
小論文/論述試験は実際に書いて
添削を受けることで実力はアップする!

「大学院進学って、
 どうやって進めればいいの…?」

 

そんなお悩みにお応えするシリーズ
第8弾。

 

今回は小論文/論述対策の仕方を
お伝えしていきます!

 

1回のテキストを3回読む!


前回の内容では大学院進学に必要な
「専門分野の知識習得」について
見てきました。

 

下に示す「大学院進学に必要な5つの対策」の内、
「(3)専門分野の知識習得」を解説してきた
わけです。
 

 (1)志望理由書
 (2)研究計画書
 (3)専門分野の知識学習
 (4)小論文/論述対策
 (5)面接対策
  +α 英語対策

そのためには1冊テキストを購入し、
少なくとも【3回読む】ことで
理解を深めるという方法をお伝えしました。

 

今回からは「(4)小論文/論述対策」の内容を
見ていきます。

インプットだけで満足していませんか?

さて、前回でみてきた
「専門分野の知識学習」。

専門分野のインプットをする上で極めて重要です。

ですが、この「インプット」だけで
満足してしまう方が
時折いらっしゃいます。

「これだけテキストを読み込んできたから
 当日の試験も大丈夫だろう…!」

そう考えて受験をするも、
当日の論述試験が全く書けず不合格。

そういう方も時折いらっしゃるのです。



学習において大事なのは
「インプット」以上に「アウトプット」です。

頭に知識を入れるだけで満足するのではなく、
覚えた知識を適切な形で表現する。

これが極めて重要なのです。

だからこそ、
実際の試験の形式に従い、
覚えた内容を文章でまとめる。

こういった「アウトプット」の練習の積み重ねが
当日の結果につながるのですね。

まずは過去問を3年分解く!

ではどうやって
アウトプットの練習を進めると良いのでしょうか?

 

私がオススメするのは
「過去問」演習です。

 

前回の記事でも
「過去問」の大事さをお伝えしていますね。

  ☆参考記事はこちら

 

試験では過去問と同じような問題しか出ない!

 

基本的に大学院受験では
これまでの過去問と同じような出題形式でしか
出題されません。
 

 

やろうと思えば
それこそその専門分野の専門家が試験官なので
いくらでも高難度の問題を作れますが、
それだと誰も合格できなくなってしまいます。

 

そのため、これまでと同様のレベルでの出題を維持する関係上、
過去問よりも難しい出題・新しいタイプの出題は
ほぼなされないのです。

 

なので過去問を手に入れ分析をすることは
そのまま合格に直結するわけです。 

補足 
コロナ時期のように対面で試験ができない場合、
一部の大学院では大幅に受験傾向が変わったケースもあります。

たとえば北大の大学院の一部では
「論述」試験をなしにし、
かわりに面接試験の中で専門知識に関する内容が
質問されたというケースもあります。

…ですが、あくまでこれは特例ですので、
「過去問」に沿った学習を行うことが基本となります。

テキストを開きつつ問題を解く!

こうやって過去問を手に入れたら、
始めのうちは時間を気にせず、
自力で解いてみることです。

 

もし歯が立たなければ
最初はテキストを開き、
テキストの内容を参考にしながら原稿をまとめても
問題ありません。
 

(前回も書きましたが、
 過去問で出題された部分には
 蛍光ペンでマーキングをしておきましょう)

 

こういう方法で過去3年分くらいの過去問を
まず回答してしまうのがオススメです。
 

すると、何が問われるのかわかりますし、
出題傾向もだいぶ見えてきます。
 

「時間はかかったけれど、
 なんとか自力で書ききった!」

 

そういう実感を得ることは
達成感につながります。 

これが受験勉強を続ける上での
自信にも繋がりますよ! 

(具体的な小論文の書き方は次回お伝えしますね!)

 

今回のポイント

インプットだけでは大学院入試には受からない!
小論文/論述試験は実際に書いて
添削を受けることで実力はアップする!

 

「模範解答」が手に入らない…?どうすれば?

なお、大学院入試の場合
大学側が過去問を公開していても
「模範解答」を公開していないケースが
ほとんどです。

 

なので問題を解いたものの、

「自分の答案でいいのかどうか、
 よくわからない…」

そう悩む人も多いはずです。

 

こういう場合は
うちの塾のような専門機関に聞くより
ほかに方法はありません。

友人に文章を見てもらう!

ですが、
作った答案を友人や同僚などに見てもらうだけでも
学びになります。

 

特に「小論文」や「論述」の試験では
専門知識が聞かれるだけではなく
「日本語で文章を書く力」も求められています。

「読んで意味がわかるかどうか」を
周囲にチェックしてもらい、
誤字脱字や表現方法を修正する。

これだけでも
合格率は上がるものです。

ですので書いた答案を
周囲にチェックしてもらうのを
お忘れなく!

次回は小論文/論述試験の
具体的な書き方のポイントをお伝えしていきます。

ではまた!


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