続けるかどうか迷ったら「ゼロベース発想」を!JR運休、高速道路封鎖、バスが全然やって来ない悲劇をどう乗り越えるか?

今回のポイント

「もう一度ゼロから考えた時、
 その行動をするか?」
時には「ゼロベース」でから考える!

「続けるかどうか」迷っていませんか?

「この会社、続けるかどうか悩んでいる…」

「もう何年も試験に挑戦しているけれど、
 なかなか受からない…」

こういうことで悩む機会って
多いかもしれませんね。

 

今回はこういったお悩みをお持ちの方に
「冷静な意志判断のポイント」を

お伝えしていきますね!

きょう、本当は広島に行く予定でした…。

本日2/24。

 

本当ならきょう私は広島で
セミナーを受けている予定の日でした。

…ですが前日入りできなかったために
今回はzoomで参加することになりました。

 

ニュースでも流れていますが、
今週月曜からの強烈な暴風雪のため
札幌周辺は雪が溢れ出ています。

 

 

2/22などは飛行機全便欠航という
ひどい事態に。

(新千歳空港でこれだけ雪が降るのは
 非常に珍しいことのようです)

空港どころか
移動手段であるJRも高速道路も
いずれも使えなくなっていました。

2/23も相変わらずJRの
札幌-新千歳空港便が運休(夜に運行開始予定)の上、
高速道路も封鎖されていました…。

空港までのバスも出てはいるものの、
高速を使わないので時間もかかる上、
本数も限られています。

(だいいち、一般道も混雑しています)

空港にすらたどり着けず、バスにも乗れず…。

結果的にいうと、私、
2/23は空港にすら辿り着けませんでした…泣。

 

一緒に参加予定だった方は
15時に出る新千歳空港-広島便の飛行機に乗るために
なんと9時半に札幌を出発、

空港まで実に
【4時間半】かかったことを伺いました。

 

…これを聞くと
いかに自分が「ナメていたか」が
よくわかります。

 

私は出発予定時刻4時間前の
11時過ぎに事務所を出発し、
札幌駅前でバスを待っていました。

 

待っていたのは駅前から延々200メートルにも渡る長い行列。

バス乗り場の行列。ここでようやく「折り返し地点」くらいでした

1時間半待ちましたが、
結局バスに乗れず仕舞い。

 

バスに乗ったとしても定刻までに
空港にたどり着けない可能性が高そうになる時間帯で
諦めることにしました。

 

 

冬の北海道、
移動の足である飛行機は
やはりリスクがあるな、としみじみ思います…。

 

(除雪作業を行っていらっしゃる皆様、
 本当にありがとうございます…!)

 

 

サンクコスト(埋没費用)の考え方

 

さて、バスの行列に並んでいて
思い返していたことがあります。

 

それは「損切り」の発想です。 

 

「サンクコスト」という言葉を
ご存知でしょうか?

 

サンク(sunk)とは「埋没」という意味です。

 

ネットにはこういう解説が出ています↓

 

「既に投資した事業から撤退しても
 回収できないコストのことで、埋没費用ともいう。

 それまでに費やした労力やお金、時間などを惜しんで、
 それが今後の意思決定に影響を与えることを、
 サンクコスト効果と呼ぶ」

野村證券サイト

 

サンクコストで有名なのは
超音速旅客機コンコルドの事例です。
 

 

イギリスとフランス両国が開発した
このコンコルド。

 

従来のジェット機よりも
圧倒的に速い飛行機です。

 

(音が伝わる速度よりも速いので
 「超音速旅客機」といいます)

 

高性能な分、運用コストも高い上に
搭乗可能人数も約100人と少なめです。

(ジェット機だと400名程度が乗れます)

なので開発段階から
「コンコルドを製造し
 運行したとしてもモトが取れない」
ことが指摘されていました。

…しかしながら
それまで開発にかけた費用が多すぎたため、
途中で「辞める」という事ができなかったそうです。

運行し始めてからも案の定
ズルズル赤字をタレ流し続けることと
なってしまったのです。

最終的に
コンコルドは2003年に
運行を取りやめることになります。

(飛行機が好きなので
一度乗ってみたかったな、と思っています) 


 

掛けたコストが大きいと「損切り」しづらくなる心理

さて、このコンコルドは
何度も運行をとりやめるタイミングはあったものの
それまでに多額の投資をしていたため
なかなか撤退できなかったのです。

 

それまでの投資分(サンクコスト)が高すぎるので、
「撤退」を選ぶとその費用分を
投げ捨てる事になってしまいます。

 

 

そのため経営学において、
「サンクコスト」を気にするあまり
撤退をなかなかできないということを
「コンコルド効果」と呼んでいるのです。

 

 

これはバスの行列を1時間半私が待っていて
「バスを待つのを諦めるかどうか」
という判断にも使えるように思っています。

 

「もうこれだけ待ったのだから」

という思いを思い切って振り払うことが
冷静な意志判断には必要にもなるのですね。

 

 

結果的には
飛行機での渡航自体をキャンセルし、
zoomでのセミナー参加に切り替えたことで
事務所で取り組める業務が増えたほか、
気持ち的にも少しホッとできました。

 

 

(復路で新千歳空港まで戻ってこれるかを考えると
 なかなか気持ちが落ち着かないのです)

 

今回のポイント 

「もう一度ゼロから考えた時、
 その行動をするか?」
時には「ゼロベース」で考える! 

 

「2時間待ち」アトラクションの行列に並んだ結果。

以前もブログ記事に書きましたが、
ある人がディズニーランドに行った際、
新アトラクションが

「2時間待ち」

と表示されていたそうです。

 

この人は「2時間なら待てる」と思い、
意気揚々と列に並びます。
 

 

「そろそろ2時間経つから
 乗れてもいい頃だな」

そう思った瞬間、

「機械トラブルのため
 いまからもう2時間お待ちいただく
 可能性があります」

と言われたそうです(これは実話です)。

 

結果、この方は
もう2時間待って新アトラクションに乗ったそうです。

 

おそらくは
「せっかく2時間待ったのだから、
 もうあと2時間待つことで
 この投資分モトを取りたい」

という思いから待つことにしたのだと思います。

 

ですが私なら
そもそもこんなには待てないですね…。 

 

こういうときに大事なのは
「いままでに何時間待ったか」という事実を一旦忘れ

「もう一度ゼロからここで待つか」

どうかを考えることです。 

 

先のディズニーランドの例も
最初から

「4時間待ちです」

と言われれば並ばなかった可能性が
高いはずです。 

 

(ディズニーファンの方は当然別だと思います)

 

 

ところが「もう2時間も待っている」と思っていると、
2時間という「サンクコスト」が気になって
なかなか損切りができなくなるのですね。

 

 

大事なのは「損切り」

これ、私が新千歳空港に行くのを諦めて
Zoomでセミナーを受けることに切り替えたのも
同じ発想からです。
 

「せっかく飛行機を予約したのだから」

「もうこれだけバスの行列に並んだのだから」

ということにとらわれていると、
冷静な判断ができなくなることがあります。 

こういうときこそ
「もう一度ゼロからはじめるとして
 同じ行動をするか」
考えてみるのがポイントなのだと思います。

 

そうすると
冷静かつ客観的に物事を判断できるのです。

 

 

今回のまとめ。ゼロベース発想があなたを救う!

 

今回のまとめです。

 

 

ともすると、
「せっかくこれだけ待ったのだから」
「せっかく飛行機を予約したのだから」
「サンクコスト」に我々は注目しがちです。

 

だからこそ、
冷静な意志判断のために
「サンクコスト」を気にせず

「もう一度ゼロからはじめるなら
 いまと同じことをやるかどうか」

考えてみるのがおすすめですよ!

 

この「ゼロから始めるなら」という発想、
「ゼロベース発想」とも言います。 

ゼロベース発想は
「サンクコスト」にとらわれず
冷静な判断をする際に重要な概念です。

 

 

ゼロベース発想は転職・就職の際にも、
また資格試験や大学院進学の際にも
役立つ発想法なので
活かしてみてくださいね!

 

 

ではまた!


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