雪やコロナで外に出られないときこそ、パスカルの名言に学ぶ〜部屋にじっとしていられないのが不幸の条件〜

今回のポイント
「寂しさ」を埋めるために
ムダに予定を入れていませんか?
そんなときこそ自室にこもって勉強するひとときを!

まもなく生誕400年!パスカルの名言

 

「人間は考える葦(アシ)である」。

 

この名言で有名な人を
ご存知でしょうか?

 

人間の思考の重要性を
指摘したこの人物こそ、
思想家・パスカルです。

Wikipediaより

 

1623年生まれの人物なので
まもなく生誕400年に当たる人物です。 

 

かなり昔の前の偉人ですが
パスカルの名言には
いまもハッとするものが多いですね。

 

人間の「不幸」の条件とは?

私が特に「いいな」と思うのは
人間の「不幸」の条件を綴った
次の部分です。

「人間のさまざまな立ち騒ぎ、
 宮廷や戦争で身をさらす危険や苦労、
 そこから生ずるかくも多くの争いや、
 情念や、大胆でしばしばよこしまな企て等々について、
 ときたま考えたときに、私がよく言ったことは、

 人間の不幸はすべてただ一つのこと、
すなわち、部屋の中に

 静かにとどまっていられないことに
由来するのだということである。

 
 生きるために十分な財産を持つ人なら、
 もし彼が自分の家に喜んでとどまっていられさえすれば、
 なにも海や、要塞(ようさい)の包囲戦に出かけて行きは
 しないだろう。(…)

 社交や賭事の気晴らしを求めるのも、
 自分の家に喜んでとどまっていられない
 というだけのことからである」

 パスカル『パンセⅠ』中公クラシック Kindle版No.1505-1509/5518

この引用のうち、

「人間の不幸はすべてただ一つのこと、
 すなわち、部屋の中に

静かにとどまっていられないことに
 由来するのだ」

という部分を読むとグッと来ますね。

人間の不幸は
部屋の中にじっとしていられず、
外に出て何か余計なことを

したくなることから始まる。

そんな鋭い指摘だからです。

「じっとしていられない」ことが不幸の始まり。

手持ち無沙汰なときや
退屈なとき。

 

そんなときに
部屋の中でじっと静かにとどまっていられたら、

ヘタに人とトラブルに巻き込まれることも、
あるいは他の人と自分を比較して惨めな思いになることも、
はたまた時間やお金の無駄遣いをしてしまうことも
なくなるかもしれません。

でも、
人間なかなかそれができないものです。

部屋の中でじっとしていることに耐えられず
ついつい外に出たくなってしまうのです。

そして
余計な面倒に巻き込まれることも
多いのです。

(コロナ時期だと
 この気持ち、よくわかります…)

このパスカルの名言について
哲学者の國分功一郎さんが指摘をしていますが、
暇であり退屈を感じるとき、
人間は誰しもじっととどまっていられなくなります。
(『暇と退屈の倫理学』)

例えば休みの日や仕事の後。

自室で勉強したり読書したり
家族とゆっくり過ごしたりできるなか、

「静かにとどまっていられない」ところに
人間の「不幸」もあるかも知れないのです。

休みの日になると
ついつい遊びたくなります。

だらけたくもなります。

誰かと騒ぎたくもなります。

でもそんなときこそ
あえて自室で今後のための
勉強・読書を取り組むことに
意味があるのではないか、
と思うのです。

孤独・寂しさに耐える重要性

私にも当てはまることですが、
休日や仕事後になにも予定がないと
かなり不安になったり
孤独感を覚えたりすることも多いです。

 

でも、そんなときこそ、
あえて自室で勉強・読書するのも大事ではないか、
と思うのですね。

 

(特に2/6の札幌のように
 大雪で一歩も外に出れないようなときは
 なおさらです)

 

だいたい専門分野の勉強や
「今後」のための準備などは
1人でしか取り組めないものです。

 

もちろん、気分転換・ストレス発散のために
なにか活動をするのも大事ですが、

「寂しさ」を埋めるために
無理に予定を入れたり、
何かイベントに行こうと予定したりするよりは

今後のために勉強・読書するのも
有益ではないかと思うのですね。

 

 

それに「寂しさ」を埋めるためになにかやっても
大体の場合は「時間の無駄」に終わることも多いのです。

 

なので、休日や仕事後の空き時間、
無意味に寂しさを埋めようとするのではなく
今後の自分のために勉強・読書するのも
ありだと思うのですね。

 

今回のポイント

「寂しさ」を埋めるために
ムダに予定を入れていませんか?
そんなときこそ自室にこもって勉強するひとときを!

自宅に「じっとしている」ことの価値

パスカルの名言から言えること。

 

それは
「部屋の中に静かにとどまっていられない」
状態にいかに耐えるか、ということです。

 

 

ある意味 孤独な時間であったり
寂しい時間であったりするかも知れませんが、

その状態で無意味に人にあったり
どこかに行ったりするのではなく
自室でなにかに取り組むのも大事だと思うのです。

 

先述のように、
私のいる札幌市あたりでは
昨日2/6は大雪でした。

結果的に、
ほぼ1日家にこもっていました。

こういうときこそ
パスカルの名言を思い出したいな、
と思った次第です。

「寂しさ」に負けないこと。

ともあれ、
急に時間が空いたときや
なんとなく孤独感や寂しさを覚えるとき、

はたまた大雪などで
外にもでられないとき、

 

そのときこそ
「静かに」「とどまって」勉強などに取り組むのも
大事なのではないでしょうか。

 

(私自身反省が必要ですが…)

 

ではまた!


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