平成28年度第1回文章読解・作成能力検定(文章検)準2級の第5問、こう回答してみました
どうも、「書くのがもっと楽しくなる!」作文教室ゆう塾長の藤本研一です。
今回、作文教室ゆう@札幌駅前にて文章検を実施しました!
(詳しくは文章力を測れる!文章検を作文教室ゆう@札幌駅前で実施!をご覧ください)
これは作文教室ゆうが文章検・漢検の準会場認定を受けたからこそできることです。
準2級の第5問です。
実は、この問題、条件がすごく細かいのです。
そのまま書きますね。
最近、ブログやSNSなどインターネット上に、映画や本のあらすじが載せられています。中にはその内容が結末まで書いてあることもあります。多くの人が目にするインターネット上に映画や本のあらすじを「結末まで記してもよい」という意見と「結末まで記すべきではない」という意見があります。どちらかの立場に立って、論説文を書きなさい。次の条件を守ること。
条件1 論説文は、次の順番で四つの段落に分けて書きなさい。
第1段落 出来事・体験・知識を述べる。
「インターネット上に映画や本のあらすじを結末まで載せること」について、あなたの意見を支える出来事・体験・知識を述べる。
第2段落 意見を述べる。
インターネット上に映画や本のあらすじを結末まで載せることについて、「結末まで記してもよい」か「結末まで記すべきではない」のどちから、意見を明確に述べる。
第3段落 意見の根拠を論理的に説明する。
第4段落 第2段落の意見とは異なる意見をとりあげて、その意見が正しくないことを説明する。条件2 1行25字のマス目に縦書きで、必ず18行以上、26行以内で書くこと。
さあ、あなたはどう答えますか???
作文教室ゆう塾長はこう書いた!
こんな感じで書いてみました。
問題用紙に「下書き用原稿用紙」があるので、それに書いた答えを掲載します。
私は自分のブログを2つ運営している。日々の気付きや行動の様子を記すひとときは格別である。書いた内容にコメントが寄せられると、内容はともあれとても嬉しい気分となる。自分が観た映画や読んだ本についてもよく書いている。ブログの場合、読みたい人が検索をして記事を読んでくれるので、口頭で話すのと違い、すごく専門的な内容も書くことが出来る。
インターネット上に映画や本のあらすじを結末まで載せることについて反対の声も聞かれるが、私は賛成である。
自分がお金を出して観た映画や本について、自由に内容を書く。これは人権における「表現の自由」にあたる。自由に自分の考えを書くことを認めた権利である。「あらすじを結末まで書くのはよくない」と指摘することは、個人の事由を奪ってしまう結果となることを意識するべきであろう。
当然、「あらすじを結末まで書くのに反対」する意見の人もいるであろう。確かに、自分が観ようと思った映画や本の結末を先に知ってしまうと、観ていてすごくつまらなく感じることもある。しかし、その場合は「このブログやSNSには結末が書かれています」と先に書いておけば済むこと。下手に「結末を書くのに反対」「結末を書くのはルール違反」と言ってしまうなら、表現の自由が無くなってしまう。表現の自由が失われることで戦前の日本が軍国主義に走ったことを思い起こしたい。決してこれは大げさな話ではない。表現の自由はそれほど重いものなのだ。
当然、厳密に考えると論理的に弱いところもあります。
しかし、試験時間の約30分でそれをやるのは難しいところです。
小論文のテクニックは「抽象度の高いものにずらす」こと。
ここでいう、「人権」がテーマになります。
単なる「結末を書くべきか否か」論を、「表現の自由とその制約」の話に持ってくる。
すると、小論文に社会性・公共性がもたらされます。
ちなみに、ラストの「戦前の軍国主義」は完全に大げさです。
でも、ラストに持ってくるとなんか「ちゃんとしている」感が高まるのです。
・・・エラそうに書いていますが、これで不合格なら、爆笑ですね!(フラグを立てている・・・?)
次回は11月に「日本語検定」も実施します。
「受けたい!」「受けてもいいかも!」という方は以下からご連絡ください。
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作文教室ゆう/北海道学習塾ゆう050-35577-1392
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