入試の「評論文」を読み解くことは役に立つ!〜情報発信の本質は贈与である〜

今回のポイント
情報発信は「贈与」である!
自分が知っていること・
詳しいことをどんどん「贈与」していく!

 

入試の「評論文」は、硬くて難しいけれど…。

 

さいきん、大学入試や大学院入試の
小論文対策の授業が立て込んでいる関係上、

いつも以上に
「評論」系の文章を読んでいます。

 

先日も、慶應義塾大学文学部の過去問やら
名古屋大学法学部の過去問やら、
北海学園大学の過去問やらを

受験生と一緒に進めていました。

「評論」系の文章って
なにかといいますと、

要するに【硬い文章】ということですね 笑

 

なんだか難しい言葉が続き、
ぱっと見ると何を言っているかわかりにくい。

で、専門用語やら
聞いたことのないカタカナ人名が
羅列されるというのがこの手の文章です。

(フーコーとか、レヴィナスとか、
いろいろです)

 

受験では、こういう難しい文章を読ませた後、
「自分の考えを述べよ」
という小論文の出題形式があります。

 

けっこうニガテとしている人も
多いですよね。

 

入試に出る評論文は、面白いし役に立つ!

 

…ただ、この手の文章って、
慣れると「面白い」んです。

 

 

なぜかというと、

これからの「社会」や
これからの「日本」、
これからの「生き方」を考える上で

ヒントとなる内容も
多いからです。

 

 

私が大学入試や大学院入試の
小論文対策でお話しているのは、

こういう【硬い文章】の解説です。

 

 「これって、要はこういうこと!」

 「いまのイギリスのEU離脱などの話も
  この内容から言えるよね!」

受験生の方に理解しやすいよう、
なるべく具体的な事例をあげつつ
説明することも多いです。

 

 

そのなかで、受講生の方から、

 「フジモトさんのおかげで、
  なんだか勉強が楽しくなりました!」

と言ってくださる方も
多くいらっしゃいます。

 

 

これが、ありがたいことですよね〜。

 

実は、この【硬い文章を解説する】ということ、
受講生の方だけでなく
私自身にも役立っています。

 

 

自分自身が今後の「仕事の仕方」を考える時、
入試で出るような【硬い文章】を元に
現代社会を読み解くと

めちゃくちゃいいヒントを
得られることがあるんですね。

 

「贈与論」をもとに、情報社会の本質を考える。

 

たとえば、たまに入試にも出題されるのは
【贈与経済】の話です。

「贈与論」というのは
マルセル・モースや
ボードリヤールなど思想家によって
形作られた発想です。

 

 

 

私は情報社会の本質って
「商品経済」論では読み解けない、
と思っています。

 

 

そうではなく、
「贈与論」で考えるべきだ、
と思うのですね。

 

 

 

この「贈与論」とは
何かというと、

現在の商品経済とは違う形の
「経済」のあり方がありうる、

ということを主張している発想です。

 

 

 

現在の貨幣経済は
「等価交換」が原則です。

つまり、
たとえば130円と
缶コーヒーは「等価値」という
発想です。

 

あるいは、
1ヶ月間の労働と、
1ヶ月の賃金「30万円」とが「等価値」だ、
という発想です。

 

 

これが崩れるのが
「贈与経済」の発想です。

 

何かというと、
誰かにモノなりサービスなりを
「贈与」する、という発想です。

この場合、
相手が何らかの貨幣を払ったり、
何らかの対価を支払ったりするわけでは
ないのですね。

 

 

ポイントは
受け取る側が

「あ、これは贈与されたんだな」

と思ったときにだけ、
「反対給付」(はんたいきゅうふ)の義務が生じる、
というところです。

 

 

反対給付というのは
贈与受け取った側による
「お返し」のことです。

たとえば、お中元やお歳暮って
もらったら「お返し」をしたり、
「お礼状」を送ったりしているはずです。

 

 

それは「贈与」を受けたからこそ、
何かを返さないと

「気分が悪い」
「なんか悪い気がする」

からです。

あるいは、
返しきれないほどの
贈与を受けてしまった場合、

その人に心理的に「従属」してしまうところが
あるのです。

 

 

親や妻に頭が上がらないという人は
「贈与」を大量に受けて
返しきれないから、
ということでもあります。

(ヒモ時代の私も
全く同じです…)

 

 

ネットに溢れる情報はすべて「贈与」である。

 

…さあ、ここまで書いた内容と
情報社会はどうつながるのでしょうか?

 

実はネット上に氾濫する情報って
ぜんぶ「贈与」なんですね。

 

 

この記事もそうですし、
他のメルマガも
あるいはYouTube動画も
全部「贈与」なんです。

 

 

贈与の本質は、
「贈る」側が一方的に行うこと、
にあります。

 

 

だからメルマガもブログも
YouTubeもSNSも、

「贈る」側が一方的に
情報を出しています。

 

 

しかも「無料で」出しているわけです。

 

これは何を意味するかと言うと、
「無料で」出すけれども、
それに価値を認めたとき、

受け手は「贈与を受けた」と認識する、
ということです。

 

 

…めんどくさい言い方をしていますが
今少しご辛抱を。

 

 

贈り手は
「無料で」情報を
「贈与」しているわけです。

 

なんのためにやっているかというと、
情報を「贈与」することで、
出した情報のいくつかは
誰かに「受け取られる」からですね。

 

 

つまり、こちらが一方的に出している
「贈与」であっても、
「受け手」がどこかの時点で
成立するということになります。

 

ここからがポイント!

 

ここからがポイントです。

 

 

贈与を受け取ったと認識した側は
「反対給付」の義務が発生するのです。

 

 

つまり、
「なにかお返ししないといけない」
という気持ちになるのですね。

 

 

だからこそ、
たとえばSHOWROOMなどでのライブでは
「投げ銭」をして
反対給付をします。

あるいは、
YouTubeに「チャンネル登録」したり、
Goodボタンを押したりして
「応援」の形で反対給付を行うわけです。

 

 

場合によってはふだんメルマガを読んだり
YouTubeで動画を出したりしている人に

「反対給付」として
直接仕事の依頼をすることもあるのです。

 

 

いずれも、
「不特定多数」に
「贈与」をした結果、

そのうちの何人かから
「反対給付」がある、ということを
意味します。

 

 

でも、これははじめから
「有料で情報を出します」
ということとは全く違います。

 

有料で情報を出す場合は
「商品経済」と同じになります。

 

 

つまり、先程のように
130円と引き換えに缶コーヒーを手に入れるような
経済なのですね。

 

 

でも、そう考えると、
情報を無料でお伝えするという考えは
成立しなくなります。

 

情報を無料で「贈与」すると、「反対給付」が戻ってくる!

 

考えるべきは
情報を大量に「贈与する」と、
一定数が「反対給付」で戻ってくる、
という発想を持つことです。

 

 

無理やりまとめると、
まずは自分が知っていること・
伝えたいこと・
相手の役に立てることを
「贈与する」ことがスタートだ、ということです。

 

 

すると、
そのうちの何人かが「反対給付」をしてくれます。

 

それが「仕事になる」ということなのですね。

 

いずれにしても
自分ひとりで独占するのでなく

「贈与する」

のが情報社会においての
そもそものスタートなのです。

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

 

情報発信は「贈与」である!
自分が知っていること・
詳しいことをどんどん「贈与」していく!  

 

情報は無料で公開してナンボ!

 

たまになんですけど、

「私が知っていること、
無料でブログなどでお伝えするのって
やっぱりもったいないと思うんです」

という方がいらっしゃいます。

 

 

この発想は
どちらかと言えば
「商品経済」での発想です。

 

べつに間違ってはないんですけど、
情報発信の本質って
「商品経済」ではなく
「贈与経済」なんです。

 

 

まわりに「贈与」するほど
無料で情報やノウハウなどを
お伝えしていく。

 

そうすることで
読んだ方の何人かが
お客さまとなっていただけるのです。(=反対給付)

 

だからこそ、
自分の知っていることを
独占的に持っているだけでなく、
積極的に贈与していく!

 

それを大事にしたいと思っています。

 

入試に出る評論文はめちゃくちゃ役に立つ!

 

 

…と、ここまで書いた内容も、
まさに入試で出題される
「贈与論」の発想を、
情報発信に活かしてみた事例となります。

 

 

じゃっかん硬い書き方になってしまいましたが、

「入試小論文で出題される内容は、
自分の仕事を考えるのにも役立つ」

「評論文を読み解き、
いまの社会を考えると面白い」

と思っていただければ幸いです。

 

(さいきん、大学入試の小論文
対策ばかりしていたので、
文章が固くなっていてすみません・・・)

 

ではまた!


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