文章力アップの秘訣は、優れた本を「パクる」こと。良い本から論理展開の仕方を学ぼう!

今回のポイント
小論文の説得力を高めるため、
「優れた論理展開の本」を読もう!

 

「日本の警察は一体何をやっているのか」という批判よりも大事なこと。

 

いま『人が人を裁くということ』という
本を読んでいます。

この本、ちょっとむずかしいですが
いい本ですね!

 

裁判という制度それ自体を
考え直す本となっています。

 

ところで。

 

「日本の警察は一体何をやっているのか!」

 

たまに、こんな批判の声を
出す人っていますよね。

 

実際、警察の不祥事や問題点について
報道されることも多いです。

 

その中にはよく日本の検察や警察が
冤罪(えんざい)を量産していることが
批判されます。

 

 

つまり、犯罪をしてもいない人が
犯人に「仕立て上げられる」ということですね。

 

「日本の警察は一体何をやっているのか!」

 

こういう声が聞かれることも
多いわけです。

 

でもですね、『人が人を裁くということ』を読むと、
これら警察の問題って、
実は「日本の警察」が特別に
問題なわけではないようです。

 

 

これって別に
「日本の警察」だけの問題ではなく、

フランス・アメリカなど
他国でも共通する問題なのだと
知ったのですね。

 

 

「警察や検察を庇(かば)うのではない。
我々は自国の現実と他国の理想とを
比較しやすい。

実際はどこでも問題を抱えている。
冤罪が明らかになるたびに
怒りを捜査機関に向けるだけでは解決にならない。

問題の根はずっと深い。
個々の法制度の不備を超えて、
人が人を裁くという行為自体に潜む構造に
光を当てなければならない。」(135ページ)

 

…ということは
批判の仕方として

「日本の警察はいかにダメか」
という言い方には
あまり意味がないことを意味します。

 

それよりも
「警察というシステムそれ自体」の
問題点を指摘したほうが
より深い指摘になるわけです。

 

鋭い批判を出来るようになろう!

 

本書では「警察システムの問題」を超えて、
本のタイトルである
「人が人を裁くということ」
について捉え直すということが
必要だと指摘しているのですね。

 

当然、いまの日本の警察システムへの
批判に意味がない、ということでは有りません。

 

そうではなくて、
「日本以外の国でも上手く行っていないのだから、
警察システム自体を考え直すべきだ」
と言っているわけですね。

 

この本の批判の仕方、
たいへん鋭いなと思います。

 

小論文を書くなら
こういう内容で書きたいものだと
思うのですね。

 

 

つまり、表面的な内容だけで書くのではなく、
「より根本的な問題点を指摘する」
という批判の仕方を行うことです。

 

例えば
「日本のマスコミの問題点」についてが
入試小論文で問われたとします。

 

ほとんどの人は

「日本のマスコミが
報道被害をもたらしていること」

「権力側の発表を
そのまま報道していること」

などを論述します。

 

ですが、これってあくまで
「日本のマスコミ」限定の指摘なのですね。

 

これを超えて、
「マスコミそれ自体」の話にまで
批判を持っていくことができれば
小論文のレベルは大きく高まります。

 

どういうことかと言うと、マスコミ、つまり

「自分以外の人が情報を調べ、
それをテレビや新聞の形で伝える」

ということそれ自体への
批判まで出せればよい、ということです。

 

 

小論文の試験って、
いくらでも考えを深めることができます。

 

本を読み、優れた論理展開の仕方を学ぼう!

 

小論文を書く際、大事なのは
「本を読み、
優れた論理展開の仕方を学ぶこと」
が必要です。

優れた説明の仕方をしている本を読み、
その表現方法を自分が学んでいくことが
重要なのです。

 

その点で、
『人が人を裁くということ』は
たいへん役立つ本なのですね。

☆小坂井敏晶, 2011, 『人が人を裁くということ』岩波新書

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

 

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小論文の説得力を高めるため、
「優れた論理展開の本」を読もう!
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優れた論理展開の本を「パクる」のが文章上達のカギ!

言っちゃなんですが、
世の中のほとんどは
「パクリ」からできています。

 

「パクリ」というと、
語弊がありますね 笑

 

言い換えれば、
「影響を受けている」ということです。

 

 

優れた文章を書ける人は
「別の優れた本の影響を受けている」わけです。

 

 

小論文の勉強をする際も同じです。

優れた本の書き方・説明の仕方を
「パクっていく」ことが必要なのです。

 

ストックノートを作ろう!

 

具体的に言えば、小論文を勉強する際、

「あ、この文章の説明の仕方、
うまいな!」

というものを見つけた場合、
すかさずノートにまとめておくことです。

このやり方は、
現代文受験の大家・出口汪(でぐち・ひろし)先生のいう
「ストックノート」の発想と同じです。

 

「こういう説明の仕方、
上手だな〜」

「こういうまとめ方をしたら
わかりやすいんだな〜」

 

本や新聞を読んでいると、
参考になる文章と
出会うことができます。

 

そのときに、
そのままにするか、
それともノートにまとめておくかで
後々大きな結果が出てきます。

 

 

小論文や論述試験を受ける人は
ぜひ「優れた説明をしている本」を読み、
どの辺りが参考になるか、
まとめておくことをオススメします。

 

まとめておくだけで、
自分が試験を受ける際、
使い回すことが出来るのです。

 

 

ぜひストックノート、
作ってみてくださいね!

 

 

ストックノートについては
こちらも参考にしてみてください↓

 

 

なお、こんかいの内容は
別に小論文だけに留まるわけではありません。

 

文章力を高める際には
優れた本の説明方法を参考にする、
つまり「パクる」ことが一番です。

 

「この本の説明の仕方を
どうやったら活かせるのだろうか…?」

考えてみると役立ちますね!

ではまた!


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