早稲田卒の元高校教員が教えるAO入試/推薦入試の裏ワザ

 

AO入試・推薦入試でいまや6割の高校生が大学受験をする時代。

 

いま、AO入試・推薦入試で
大学に入学する人が増えています。

あの東京大学ですら、AO入試を始めている程です
(めっちゃ難しいけどね)。

 

「AO入試」「推薦入試」には、
学校では「絶対的に学べない」スキルである、
小論文と自己PR文の練習が必要なんです。

(AO入試って何から始めればいいの?という方はもちろん、
です・ます・てにをはレベルを知りたい人、
文章構成の仕方や推敲の仕方、
小論文の型を知りたい人、
面接対策をしたい人にも役立つ内容です)

 

AO入試・推薦入試に出題される、小論文と自己PR文とは一体何だろう?

 

ちょっと説明しますね。

小論文・・・何か文章を読んで、「この文章を元に、自分の意見を書きなさい」という問題。自分の受ける学部に関係する文章が出されます(法学部なら、法律や政治に関するものなど)。大体、600文字くらいで書くことが多いです。
自己PR文・・・「あなた」がどんな人かを書く問題。基本的には「その大学を目指す理由」「長所」「短所」や「高校生活で学んだこと」などを書きます。
大学に出す出願書類も、「自己PR文」としてとらえましょう。
なお、面接の際はこの「自己PR文」を元に質問がなされます。
学校に出す前にコピーしておきましょう。

(1)「担任」とは「仲良く」しろ!

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AO入試や推薦入試で進学を目指す人にとって、大事なことが1つあります。

それは、
高校の先生と「仲良くする」ことです。

何故って・・・?

私も高校の先生をしていました。

AO入試や推薦入試の書類には、

「高校の先生に書いてもらってください」

という場所があるんです。

推薦理由書」というものです。

ほとんどの高校の先生は高校の進学実績のため、
あなたの「良い点」だけを過大評価して書いてくれるはず。

でも、

「コイツを進学させるのはちょっと・・・」
という場合、
文章は「ほめて」いても
どこかに「毒」を秘めた
書き方をしていたりするものです。おまけに、
進学時には高校の出す
「調査書」を添えて大学に出すことになります。この調査書。
何が書かれてるか知っていますか?ほとんどの高校生も、
はたまた塾の先生も知っていないものですが、
私は知っています。
私は高校の先生だったのですから、当然です。

進学希望者の調査書に書かれることとは?

進学希望者の調査書には、次の項目が書かれています。

各教科の成績(5段階評価)
特別活動の記録
進路活動

いかがでしょう。

「ドキッ」としません?

ポイントは「担任と仲良くする」
「担任に情報を常に流す」こと。

 

変にマニアックな資格を受ける高校生っています。

アマチュア無線4級(意外とカンタン)とか、
世界遺産検定とかですね。

ポイントは、
そういう資格を取った際、
担任に報告するのを「忘れずに」やることです。

担任とあまりに仲が悪いと、
せっかく資格があっても
「特記事項なし」と書かれます。

 

だって、担任が「知らない」ことを
調査書には書けないですよね。

これは、本当の話です。

 

あなたが仮に隠れてボランティアに勤しんでいたり、
地域の活動でリーダーをしていたり、
学生ベンチャーなんかをやっていたりしても、
「担任」が知ってなければ
調査書には一切書かれません!!!!

 

「担任」の書く調査書の資格欄に
「特記事項なし」と書いてあるのに、
あなたの書く志望理由に
「簿記2級」があるのはおかしいんです。

 

学校によってはAO入試や推薦入試を受ける
生徒に担任が面談をし、
「何か資格とったり、何か活動してたりしない?」
と聞いてくれるところもあるようです。

こういう学校はチャンスですよね。

 

 

考えてみてください。

調査書には、担任から見たあなたの姿が書かれています。

例)
無口な性格ではあるが、自分の考えを持ち着実に行動に移すことができる。

仮に、
あなたが自己PR文に
こう書いていたらどうでしょう?

例)
私は何事も積極的に取り組む性格です。
クラスメイトにも積極的に語りかけ、
リーダーシップを発揮していました。

あまりに「かけ離れている」内容ですね。

 

 

これを読んだ大学の面接官はどう思うでしょうか。

「どっちを信じたら良いの?」ですね。

でもこういう「どっちを信じたら良いの?」
現象はよく起こっています。

それは「調査書」は
高校生が見れないことに起因しています。

残念なことに
高校生は「調査書」にどう書かれているか、
見ることはできないんです。

 

 

だから、AO入試や推薦入試を受けるなら、
担任とは仲良くすることです。

 

他の先生とケンカしてもいいんです。

でも「担任」の書く「調査書」こそ、
あなたを評価する最大の資料となるのです。

 

なお、ほかに調査書に書かれる項目はこんなものです。

・成績段階別人数(成績評定が5の人は学校内に何人いるか、4の人は何人いるかを書いているもの)
・学習における特徴
・行動の特徴、特技等
・部活動、ボランティア活動
・取得資格、検定等

無論、「いいことしか書かれない」ものですが、
「部活動」「ボランティア活動」や何らかの表彰は
担任が知っているものだけ、書かれています。

 

担任が知らないことは記載されません。
存在しないのと同じなのです!

(2)自己PR文のポイント

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自己PR文を書くに当たり、
大事なことを説明していきます。

自己PR文とは、
「自分はどんな人か」を示すもの。
そして、
「大学に入ったら、こんなことをやります」
と述べることです。

 

それにあたり、まずはノートを用意します。

そこに空白を明けて以下の
「魔法のフォーマット」にある言葉を書きます。
あ、「・」もキチンと書いてくださいね!

面倒くさいという人は印刷してもOKです!

 

自己PR文がすぐ書ける!魔法のフォーマット

過去

現在

入学後

卒業後

 

小論文も自己PR文も、「過去・現在・入学後・卒業後」の4つの時間軸で書くと合格する!

 

過去・現在・入学後・卒業後という
4つの時間軸
をもとに、
自分のやってきたこと・
やりたいことを書き出していきます。

なんでも良いです。

書けるだけ、集中して書き出します。

その後、書いた内容をじっと見つめて、
この4つを通す「ストーリー」を考えます。

小論文・自己PR文対策のために、4つの時間軸をつなぐストーリーを立てよう

 

例)
【過去】
・昔から子どもと関わるのが好きだった。
【現在】
・ボランティア活動の一環で幼稚園に行き、
子どもの目線で関わる大事さを知った。
【入学後】
・〜〜大学の教育学部で幼稚園教諭の資格を取りたい。
・子どもと関わるサークルで活動したい。
【卒業後】
・幼稚園教諭として、子どもの可能性を広げていきたい。

 

 

非常にシンプルな例ですが、
「子どもと関わる」というのが
ストーリーになっていますね。

自己PR文を書く際、
大事なのは
「自分のやりたいこと」「やってみたいこと」
をつなぐストーリーを立てることです。

 

自己PR文を書くのが大変、
という人は「やみくも」に書いているからです。

「ストーリー」を考えましょう。
「ストーリー」を立てましょう。

あとはそれに従って書いていくだけ、です。

 

 

(3)小論文が書けないのは、この3つの力がないから。


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さて、ここまで(1)(2)と見てきました。

さて、いよいよここからです。

小論文って、どう書けばわからない!

そんなあなたのために、小論文の書き方をお伝えします!

私の解説動画があるので、こちらも御覧ください。


小論文を書けないのは3つの知識が不足しているだけです。

① テーマに関する知識の不足
② 「評論用語」の知識の不足
③ 「書き方」の知識の不足

まず①から見ましょう。

 

① テーマに関する知識の不足

小論文ですと、受ける学部ごとに
「必要なテーマ」があります。

例えば、教育学部ですと
「教育学」に関しての知識です。

「当たり前じゃん!」という人はよく聞いてください。

「教育」の知識ではないんです。
「教育学」の知識なんです。

キョトンとする人もいますが、
別の例を出します。

経済学部なら「経済学」の知識、
法学部なら「法律学」の知識です。

 

・・・ちょっと分かってきました?

大学というのは、「学問」を学ぶ場所です。

 

学問とは、
これまでの人間の経験を
整理しまとめてきたものです。

AO入試や推薦入試の場合、
自己PR文や小論文を見て
「学問を学ぶだけの能力があるか」
を見ているわけです。

 

そのため、自分の受けたい学部についての
基礎知識を少しでも学んでおくと良いでしょう。

 

理想は自分の受けたい学部に関係する新書を
3冊買って読むことです。

 

どうしても3冊がキツイなら1冊でもいいです。

Amazonで「〜〜学」で検索し、
レビューの高いものを買うと良いでしょう。
Amazon

もしそれも辛いなら、
インターネットで「〜〜学」と打って検索し、
読んでいくことです。

 

目標は、なんとなくでも

「〜〜学の世界では、こういうことを目指しているんだな」

と知ることです。

 

なお、私に直接聞いていただければこの部分、
もっと直接お話しいたしますのでよろしくお願いします。

作文教室ゆうお問い合わせ

 

では次に②に移りましょう。

② 「評論用語」の知識の不足

 

「評論用語」の理解です。

「評論用語」とは、

要は「硬い文章に出てくる言葉」のこと。

普段、ブログや小説を読んでいる人は多いはず。

 

残念ながらこの2つには
「評論用語」はほとんど出てきません。

「ポストモダン」とか「弁証法」とか「脱構築」とか、ブログに出てこないでしょ?

 

でも入試に出てくる小論文の題材にはよく出てきます。

 

 

これらの言葉は「硬い文章」に出てくるんです。
「硬い文章」とは、
大学の先生の書く論文や本のことです。

小論文の題材となる文章が読みにくいのは
「評論用語」の知識が足りないからです。

その知識をたくわえるには、「英語の単語帳」のような本を1回読んでみるといいですね。

オススメの参考書はこちらです。

 この中でもオススメは
ことばはちからダ!』。
「抽象」
「多義性」
などなど、
「ちょっと難しいけど、
よく試験問題に出る言葉」
を気軽に・やさしく
学べます。
コスパ、すごくいいです!
この手の本を選ぶポイントは
「索引(さくいん)があるか」です。
(上の2冊はどちらも索引つきです)
本を後ろからめくっていき、
索引がついているかを確認しましょう。
そして、小論文の勉強中に
「あれ、この言葉って何?」
と思ったら「索引」からその言葉を探します。
もし載っていなかったら、
ネットや国語辞典で
さらに調べるといいですね。
ただ、あまり気にせずに先にすすめるのもありです。
調べだすとキリがないんで・・・。
ちなみに、
『現代文重要語700』はちょっとむずかしいです。
そんな人のために、
私が書いた『高校生と語るポストモダン』は、
わかりやすく現代文の知識が学べるのでオススメです!
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ぜひ読んでみてくださいね!


③ 「書き方」

さあ、いよいよです!

小論文の書き方。

これは単純にこう覚えてください。

【小論文は、敵を説得するためのもの】

小論文は、自分の意見を盛り込みます。
その際、その意見に
「反対」する人の意見も書きます。

つまり自分の意見に対し、
「敵」がいいそうなことを書くわけです。

 

そして
「敵」を説得する文章を書きます。

「確かに、私の意見に関し〜〜〜〜と反論する者もあるかもしれない。しかし、〜〜〜であるため私の意見のほうが良いと考える」

小論文の「敵」のことを
「反対意見」ともいいます。

敵・反対意見の言いそうなことを書いていき、
「しかし〜〜」以下で反論をするのです。

 

このように、「書き方」には「型」があることを知りましょう。

 

オススメの参考書はこちらです。

この樋口先生の本は、とっても分かりやすいです。

いちいち解かなくても大丈夫なように出来ています。
気軽に初歩を知るのに役立ちます。

「確かに、〜〜」「しかし、〜〜」という型が
明確に書かれています。

すごく活用しやすいです。

この本を買って読み、実践すると力がつきます。

もう1冊オススメするならこちら。

この参考書は実際に解きながら
チカラをつけるタイプの本。

現代文の対策で「出口のシステム現代文」を
やっている人も多いのでは?

「出口式」が好きな人にオススメです。

特にこの出口先生の小論文の参考書では
小論文ノート」を作ることを提唱しています。

あるテーマに関し、どのような立場をとるか。
考えたものをノートに書きます。

 

それでもダメなら・・・、「作文教室ゆう」へ!

 

さて、ここまで見てきました。
①〜③も、一人で学ぶのは大変です。

作文教室ゆうなら、もっと細かく、
もっと具体的に小論文の書き方をお教えできます。

慶應義塾大学小論文専門!通塾コース

 

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小論文学習サイト紹介。
作文のコツ⑦作文こそ、口ベタ人間の生きる道!
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