知り合いの塾の先生から聞きました。
英単語や歴史上の人物名を生徒が学習する時、どうやれば覚えやすくなるか、ということです。
生徒によっては、ただ黙読しているだけ。
あるいは声に出して何度も英単語や人名を口にしています。
黙読だけで覚えられる人もたま〜にいますが、
大体は「ふ〜ん」という認識。
記憶までには行きません。
記憶するには、
「言葉に出す」言語化が必要です。
確かに、顔写真などは「目」だけで覚えられます。
ですが、テストでは
「言葉で書ける」ことが求められます。
よく「イメージだけで覚えられるよ!」という人もいます。
例えて言うと・・・
「薩長同盟を実現させる仲介役となった、
土佐藩出身の人物は?」
この答えに、「坂本龍馬のイメージ」だけ思い出しても、
「言葉」で書けなければゼロ点なのです!
よく記憶法の本には「イメージを浮かべる」というのがあります。
ですが、「イメージ」だけだと、
テストでは点を取れません。
人に話すこともできません。
つまり、「イメージ」だけあっても無意味なのです。
「言葉」にできて初めて、
「あ、ちゃんとわかってるね」と言ってもらえるんです。
さて、冒頭の話に戻ります。
塾の先生が言っていたこと。
それは・・・
「英単語や歴史上の人物名などを覚えるときは、
書きながら声に出すといい」
ざっとこんな内容を話していました。
「イメージ」だけでなく、
「言葉」にする力があって初めて
テストで点を取れることをお話しました。
その「言葉」にする力を身につけるには、
「手で書く」のが一番です。
なぜでしょうか。
それは「書く」とき、人間の頭のなかでは
まず「言語を音として認識する」
「見た言葉を、再び手で再現する」という複雑な働きをするのです。
英単語などを書き写す時、
頭の中に一度「言語」が保持されます。
それを手で書くことで「再現」することになるのです。
見ただけだと、「ああ、こんな単語なのね」と
頭はほとんど働きません。
声に出しても頭は働きますが、
手で書くことでさらに頭脳が活性化します。
そう。
書くというのは、「言葉にする」ということです。
人間の記憶も、要は「情報を言葉で記憶している」んです。
よく画家の練習で、
名画の模写をします。
何度も観たことのある「モナリザ」「ビーナスの誕生」も、
じっと観て手で再現する。
そのことで名画の細部にも認識が行くようになります。
そう。
手で書くことで、細かい所に気付くのは
頭脳が活性化しているからです。
ただ目で見るだけでは、
頭が働かず、
結果として記憶にも残らないのです。
書くことで、記憶力も高まるのです。
何かを覚えたい時。
まずはしっかりと
「書く」といいでしょう。
ノートを取るのも、
「言語」をきちんと頭に入れる行為でもあるのです。
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