作文の書き方96 説得力のある文章を書くには比較を入れよう!

今日のポイント
文章を書く際は
【比較】を意識する!
何と比較するかで意味合いは変わる!

 

「もっと説得力のある文章を書けたらいいのに…」

そう思うことって、
ありますよね。

 

自分では一生懸命
説明しています。

 

でも、なぜか相手にわかってもらえない。

そんなことって、ありますね。

 

もし、相手にわかってもらえる、
説得力のある文章を書けるなら
どうなるでしょう?

まわりが動いてくれるようになったり、
お客さんが契約を結んでくれたり
するかもしれません。

 

また上司からの評価や
試験の評価もよくなるかもしれません。

 

 

 

でも、ここで疑問が浮かびます。

それはこんな疑問です。

では、どうやったら「説得力」ある文章が
書けるようになるのか?

こういう疑問です。

 

実は、「説得力」のある文章を書くのは
とてもカンタンです。

 

それは「二項対立」(比較)を
意識する、ということです。

 

 

例えばです。

私の持っている腕時計が
35,000円するとしましょう。

これ、高いでしょうか、
それとも安いでしょうか?

 

「めっちゃ高い!」
という人もいるでしょうし、

「めっちゃ安い!」
という人もいるでしょう。

「妥当だ」
という人もいるかも知れませんね。

 

でも、実はこれだけの情報ですと
35,000円する腕時計が
高いか安いかは決められません。

 

 

モノを見ないといけませんし。

 

ただ、
いちばん肝心なのは
「比較の対象が何か」を定めることです。

 

 

例えば、
ふだん駅で売っている
1本1,000円の腕時計をしている人から見ると、
35,000円の時計は
【めちゃくちゃ高い!】
という反応になるでしょう。

でも、逆に
ふだんロレックスの350万円する
腕時計をしている人から見ると、
35,000円の時計は
【めちゃくちゃ安い!】
という反応になるでしょう。

 

ここで考えていただきたいことがあります。

 

それは
35,000円の腕時計が高いか安いかも
何かと【比較する】からこそ
はじめて決められる、ということなのです。

 

 

言い換えれば、
高いか、安いかという価値は
【比較】によって生じた、ということなのです。

 

 

もし世の中に
35,000円の腕時計しかなければ
当然ながら値段での【比較】のしようがありません。

 

 

つまり、
高い・安いという金額の価値についても
【比較】しないと決められないのです。

 

 

 

これは他の例にも当てはまります。

 

日本で行われている学校教育を例にしましょう。

よく飲み屋などで

「日本の今の教育は全然ダメだ!」

と言っている人がいます。

 

「文科省は全然ダメ!」

と意気込んでいる人もいます。

 

では、いまの日本の学校教育、
「良い」でしょうか、
それとも「悪い(ダメ)」でしょうか?

 

実はこれも
これだけでは決められないのです。

 

 

これも「比較」が必要です。

 

 

たとえばアメリカの教育に比べればどうでしょうか?

 

 

エリート教育の分野ですと、
アメリカの教育のほうが
創造性などの点で優れています。

優秀な子どもはバンバン飛び級させるアメリカの教育のほうが、
本当に優秀なエリートにとっては
役立つ教育だと言えるかも知れません。

 

エリート教育の分野ですと
アメリカのほうが「良い」教育と言えるかも知れません。

 

日本のほうが「悪い」教育なのかも知れません。

 

 

でも、たとえば別の国と比べるとどうでしょうか?

アフリカで内戦が続く国では
まだまだ学校教育自体が成立していません。

 

そこと比べるなら
日本の学校教育はとても「良い」し、
制度的にも安定しています。

 

 

さあ、ここまで
日本の教育を
アメリカ・アフリカと比較しました。

比べる対象によって
「アメリカ」よりも「悪い」ことも、
「アフリカ」よりも「良い」ことも
どちらも言えます。

 

でも、これは日本の教育だけが
絶対的に「良い」こともないし、
絶対的に「悪い」こともない、ということです。

 

アメリカに比べると
「悪い」だけ、かも知れません。

アフリカの内戦国に比べると
「良い」だけ、かも知れないのです。

 

これは要するに
「何と比べるか」
によってはじめて
「良い」も「悪い」も決まる、
ということなのです。

 

「良い」も「悪い」も、
「高い」も「安い」も、
相対的な評価でしかありません。

 

 

さきほど例に出した
ロレックスには
350万円の腕時計もあります。

 

この350万円の腕時計ですら、
絶対的に「高い」わけではないのです。

アラブの大富豪でしたら
「超安い!」
と言うかも知れないからです。

 

今日のポイントです。

・・・・・・・・・・・・・・・
文章を書く際は
【比較】を意識する!
何と比較するかで意味合いは変わる!
・・・・・・・・・・・・・・・ 

 

文章を書く時も、
人前で話す際も、
これはすべてに当てはまります。

 

何かが「安い」というのも、
何かが「良い」というのも、
何かと比較した結果でしかないのです。

 

であれば、
「これは安いよ!」
「これは良いよ!」
というためには
適切なものとの比較が必要なのです。

 

あなたが主張したい内容は
何と比較したら一番いいか。

 

これを一度考えてみると
より分かりやすく
説得力のある文章が生まれますよ!

 

ぜひ使ってみてくださいね!

 

8/4は「すぐ書ける!型書き小論文」講座開催!

 

…こういったことも含む内容を
8/4(土)の特別講座でお話しました。

 

毎月開催中の「大人のためのロジカルライティング講座」。

8月のテーマが
「すぐ書ける!型書き小論文講座」
です。

 

「どうやって分かりやすく書けばいいかよくわかりました」

「比較を意識して書いてみます!」

 

という感想をいただくことができました。

 

とても好評でした!

さて、「大人のためのロジカルライティング講座」、
9月は「基礎から知りたい、文章の基本」というテーマで行います。

 

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ではまた!

☆「比較」(二項対立)を盛り込んだ文章の書き方は
こちらもご参照ください。


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