「どんな思いで仕事をしているか」
「どんな思いで開業したか」を文章にしよう。
お客様に見てもらおう!
あまり口に出していませんが、
私、実は【天下一品】というラーメン屋さんが
好きです。
東京にいた学生時代にハマり、
そこからずっとファンです。
【天下一品】は
京都発祥の超濃厚ラーメンです。
おそろしく「こってり」したスープが
絶妙なのです。
鶏ガラスープながらも、
とんこつスープのような
「こってり」加減を出しているんです。
麺やチャーシューにマッチしているだけでなく
ごはんとも相性バツグンのスープです。
ごはんをスープと一緒に食べると、
もう最高の味わいとなります!
以前、テレビの「アメトーーク!」でも
【天下一品芸人】の回がありました。
「アメトーーク!」の中で
一番グッと来た回となりました。
ともあれ、【天下一品】の
スープに魅了され、
月に1度は食べています。
それくらい、大好きなラーメン屋さんです。
本州にはあちこちに【天下一品】があるのですが、
北海道には「すすきの」店1店舗だけです。
☆天下一品 すすきの店
http://www.tenkaippin-hokkaido.jp/
「すすきの」店ができた時、
歓喜を覚えたのを覚えています。
「すすきの」店ができるまで、
本州出張の際は必ず【天下一品】に行っていました。
やっかいな出張の際は
「出張帰りに【天下一品】に寄れる」
ことだけを楽しみに飛行機に乗ったものです。
それくらい私は【天下一品】のラーメンが
大好きなのです。
このネタだけで記事が
何本も書けるほどです。
【天下一品】のラーメンが好きなのは
「味」だけが理由ではありません。
【天下一品】の店内に入ると
メニュー以外に
「天下一品 誕生秘話」という
冊子が置いてあります。
天下一品 創業者の木村勉さんが
どんな思いで天下一品を創業したかが
克明に書かれた冊子です。
ついつい、見入ってしまいます。
同じ「起業家」として、
木村さんの半生は参考になる点が多いのです。
木村さんが36歳の時、
勤務していた会社が倒産します。
手元には、持ち金3万7000円だけ。
屋台のラーメンを食べつつ
途方に暮れていたとき、
「そうだ、ラーメン屋をやろう!」
と決意をしたのです。
お金がないので寸胴鍋が買えず、
ガソリンスタンドからもらってきた灯油缶を洗い、
鍋としました。
友人にお願いをして屋台を作ってもらい、
なんとかラーメン屋を始めます。
ところが納得行く味が出ず、試行錯誤。
ようやくお客が来るようになってきたら、
ヤクザが
「ショバ代払え」と脅すようにもなります。
その上、究極のスープを作るために
日夜研究を続けるあまり、
妻が子どもを連れて出ていってしまいます。
…などなど、
天下一品創業の壮絶な様子が
この冊子に書かれています。
この冊子、
私はもう何度となく読み通しています。
すっかりストーリーが頭に入ってしまいました。
それでも【天下一品】に行く度、
読んでしまいます。
なぜかと言えば、
このストーリーを知ることで、
より【天下一品】のラーメンの味が
深くなる気がするからです。
何をいいたいかというと、
人間の味覚って
「情報」にも大きく左右される
ということです。
言ってしまうと、
「情報」が味にも影響するんです。
創業までの流れや
ラーメンにかける思い、
食材へのこだわりなどを読むことで
出てくる料理への期待が高まりますよね。
食べた料理が美味しかったら、
ファンになってしまいます。
私が【天下一品】ファンなのは
味がいいだけではなく、
「創業までの物語」や「こだわり」を
冊子で読んでいるからです。
どんな思いで店を経営しているかって、
普通知ることはありません。
冊子にまとめてあることで
「思い」がお客に伝わるのです。
ところが。
【天下一品】のように
創業までの物語や思いを
冊子に書いているお店って
数少ないですよね。
もったいないことだと思います。
どんな思いで料理を作っているのか、
どんな思いで開業したのかを知ることで
もっとファンが増える可能性があるからです。
これは飲食店だけに限りません。
私は毎日ブログを書いています。
ブログには
「どんな思いで作文教室ゆうを経営しているか」
も折に触れて書いています。
幸い、読んでくださった方の中には
この思いに共感して通塾してくださっている方も
いるのです。
自分の「思い」は文章にしなければ
知ってもらうことはできません。
【天下一品】がすごいのは、
創業までの物語・思いを
文章にしているところです。
お客さんに読んでもらえるように
用意しているところがすごいのです。
それが【天下一品】ファンを生んでいるのだと
思うのです。
今日のポイントです。
「どんな思いで開業したか」を文章にしよう。
お客様に見てもらおう!
…書いていると
【天下一品】が食べたくなってきました。
さて、それではそろそろ、
【天下一品】に行くことにしましょう。
(先週も行ったけど)
ではまた!
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