『トヨタで学んだ〇〇』『ディズニーランドで学んだ〇〇』という本、多すぎません?

藤本研一
Digest!
書店に行くと『トヨタで学んだ〇〇』などと元トヨタ社員の著者が書いた本が多く並びます。
 
以前こういう本をよく読んでいましたが、「自分オリジナルのノウハウがないから元●●という肩書を使っているだけでは…?」と思いそこから読めなくなってしまいました。
 
…かくいう私も「元高校教員」という肩書をけっこう使っているので反省しているところです…。

『トヨタで学んだ●●』多すぎ問題



本屋さんのビジネス書コーナーに行くと、
「元トヨタの著者が教える〇〇」のような
本が多く出ています。

有名企業から独立した講師やコンサルタントが
出版したビジネス書が並んでいるのです。

タイトルでいうと、
『トヨタで学んだ●●』や
『ディズニーランドで学んだ●●』のような本が
それです。

Amazonでテキトウに調べただけでも
あれこれ見つかります↓

トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術

トヨタで学んだ自分を変えるすごい時短術

ディズニーで学んだ 人がグングン伸びる39の方法

商売のポイントは、すべてディズニーに学んだ

※たまたま見つかった本ですので他意はございません。

有名企業から独立した著者による
ビジネススキルの本って
けっこう存在します。

こういう本、
私は以前けっこう読み込んでいました。

大手企業のビジネススキルって
やっぱり体系化されているので
読んでいて勉強になるからです。


あるとき覚えた違和感

ただ、あるときふと気づきました。

「あれ、そういえば
 なんでこういう本を
 トヨタとかディズニーランド自身が書かないんだろう…?」

そうなんです。

この手のビジネス書って、
元トヨタ社員や元ディズニーランド(オリエンタルランド)社員が書いているだけで、
実はその会社自体・会社の内部の人間が書いていないことに
気づいたのです。

「ひょっとするとこういう本の著者って、
 いまだに以前の職場の恩恵を受けて
 仕事をしているだけではないの…?」

そういう思いが湧いてきたのです。

つまり、自身のノウハウ・スキルで勝負ができないからこそ、
「元トヨタ」「元ディズニーランド」という肩書を使って
勝負をしているように感じてきたのです。

私も「元高校教員」の肩書、めっちゃ使っています…。

ハッキリいいますとこの視点、
私自身にもいえます。

独立したての時期は特に顕著ですが
「元高校教員」という肩書を
私はよく使っていました。

(いまも使っています)

ということは私も
自分のノウハウ・スキルで勝負できないからこそ、
「元高校教員」という方が気を使って
勝負をしているだけ、とも言えるのです。


結果的に私は
いまだに以前の職場の恩恵を受けて
仕事をしていることになるのです。

…そんなわけで、
元トヨタ社員・元ディズニーランド(オリエンタルランド)社員という
著者の本を見ていると、

自分自身の「落ち度」を見ているようで
途中から微妙な気持ちを感じるようになってきました。

(だから最近は読まなくなってしまいました…)

有名企業出身でも、その看板を使わないのがカッコいい!

反対に、「元トヨタ」「元ディズニーランド」など
有名企業出身であっても
それを使わなくなった著者・使わなくても良くなった著者に
私は感銘を受けています。


具体的には
元 博報堂のデザイナー・佐藤可士和さんや
元 マッキンゼーの勝間和代さんなどでしょうか。

元 大手銀行行員(日本長期信用銀行)の林修先生も、
大手銀行出身という肩書を
使わないで仕事をしていますよね。

(東進ハイスクール講師の肩書は使っていますが)。

(イメージ写真)

「元●●」の肩書を使わなくても良くなり、
自分のブランドを持てるようになる。

これ、ホントにすごいことだと言えます。

有名企業に行くと、ビジネススキルをタダで身につけられる!



ただ、「元●●」という著者の本が多数あることを考えると、
有名企業に行くだけで「使えるネタ」「使えるビジネススキル」が
身につけられるという証拠でもあります。

大手企業などに入る良さは
こういうスキルを働きながら
タダで手に入れられることにあります。

その点、人生の何処かのタイミングで
企業で働くことはスキル形成に役立つ行為であると
いえるわけですね。



今回のポイント


有名企業に行くと使えるビジネススキルが手に入る!
でも独立後、いつまでもその看板を使わないように注意を!

「元●●」は年々増えていく…!埋没しない努力を!


で、肝心なのはここからです。


「元トヨタ」「元ディズニー」「元マッキンゼー」など
「元●●」という肩書の人物は毎年どんどん増えていきます。

大企業は大勢が働いている分
退職する人もそれなりにいるので
毎年まいとし「元●●」の人材は世の中にあふれていくのです。


「元●●」という肩書が使えるのって、
実は最初の間だけです。


ビジネス書の著者でも
「元マッキンゼー」という著者は
毎年多数出版界にデビューしていますが、
その人が2冊め・3冊めを出版できるケースは
けっこう少ないように思います。

自分ブランドの構築を!

考えるべきは
「元●●」の肩書が有効な間に
自分なりのブランドをいかに構築するかが
求められている、ということ。

先述の佐藤可士和さんや勝間和代さんは
それを華麗に構築している点で
「すごいな」と思うわけです。

…私も「元高校教員」肩書以外のブランド構築目指し
頑張らねば…。

ではまた!


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