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『トヨタで学んだ●●』多すぎ問題
本屋さんのビジネス書コーナーに行くと、
「元トヨタの著者が教える〇〇」のような
本が多く出ています。
有名企業から独立した講師やコンサルタントが
出版したビジネス書が並んでいるのです。
タイトルでいうと、
『トヨタで学んだ●●』や
『ディズニーランドで学んだ●●』のような本が
それです。
Amazonでテキトウに調べただけでも
あれこれ見つかります↓
・商売のポイントは、すべてディズニーに学んだ
※たまたま見つかった本ですので他意はございません。
有名企業から独立した著者による
ビジネススキルの本って
けっこう存在します。
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こういう本、
私は以前けっこう読み込んでいました。
大手企業のビジネススキルって
やっぱり体系化されているので
読んでいて勉強になるからです。
あるとき覚えた違和感
ただ、あるときふと気づきました。
「あれ、そういえば
なんでこういう本を
トヨタとかディズニーランド自身が書かないんだろう…?」
そうなんです。
この手のビジネス書って、
元トヨタ社員や元ディズニーランド(オリエンタルランド)社員が書いているだけで、
実はその会社自体・会社の内部の人間が書いていないことに
気づいたのです。
「ひょっとするとこういう本の著者って、
いまだに以前の職場の恩恵を受けて
仕事をしているだけではないの…?」
そういう思いが湧いてきたのです。
つまり、自身のノウハウ・スキルで勝負ができないからこそ、
「元トヨタ」「元ディズニーランド」という肩書を使って
勝負をしているように感じてきたのです。
私も「元高校教員」の肩書、めっちゃ使っています…。
ハッキリいいますとこの視点、
私自身にもいえます。
独立したての時期は特に顕著ですが
「元高校教員」という肩書を
私はよく使っていました。
(いまも使っています)
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ということは私も
自分のノウハウ・スキルで勝負できないからこそ、
「元高校教員」という方が気を使って
勝負をしているだけ、とも言えるのです。
結果的に私は
いまだに以前の職場の恩恵を受けて
仕事をしていることになるのです。
…そんなわけで、
元トヨタ社員・元ディズニーランド(オリエンタルランド)社員という
著者の本を見ていると、
自分自身の「落ち度」を見ているようで
途中から微妙な気持ちを感じるようになってきました。
(だから最近は読まなくなってしまいました…)
有名企業出身でも、その看板を使わないのがカッコいい!
反対に、「元トヨタ」「元ディズニーランド」など
有名企業出身であっても
それを使わなくなった著者・使わなくても良くなった著者に
私は感銘を受けています。
具体的には
元 博報堂のデザイナー・佐藤可士和さんや
元 マッキンゼーの勝間和代さんなどでしょうか。
元 大手銀行行員(日本長期信用銀行)の林修先生も、
大手銀行出身という肩書を
使わないで仕事をしていますよね。
(東進ハイスクール講師の肩書は使っていますが)。
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(イメージ写真)
「元●●」の肩書を使わなくても良くなり、
自分のブランドを持てるようになる。
これ、ホントにすごいことだと言えます。
有名企業に行くと、ビジネススキルをタダで身につけられる!
ただ、「元●●」という著者の本が多数あることを考えると、
有名企業に行くだけで「使えるネタ」「使えるビジネススキル」が
身につけられるという証拠でもあります。
大手企業などに入る良さは
こういうスキルを働きながら
タダで手に入れられることにあります。
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その点、人生の何処かのタイミングで
企業で働くことはスキル形成に役立つ行為であると
いえるわけですね。
今回のポイント
有名企業に行くと使えるビジネススキルが手に入る!
でも独立後、いつまでもその看板を使わないように注意を!
「元●●」は年々増えていく…!埋没しない努力を!
で、肝心なのはここからです。
「元トヨタ」「元ディズニー」「元マッキンゼー」など
「元●●」という肩書の人物は毎年どんどん増えていきます。
大企業は大勢が働いている分
退職する人もそれなりにいるので
毎年まいとし「元●●」の人材は世の中にあふれていくのです。
「元●●」という肩書が使えるのって、
実は最初の間だけです。
ビジネス書の著者でも
「元マッキンゼー」という著者は
毎年多数出版界にデビューしていますが、
その人が2冊め・3冊めを出版できるケースは
けっこう少ないように思います。
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自分ブランドの構築を!
考えるべきは
「元●●」の肩書が有効な間に
自分なりのブランドをいかに構築するかが
求められている、ということ。
先述の佐藤可士和さんや勝間和代さんは
それを華麗に構築している点で
「すごいな」と思うわけです。
…私も「元高校教員」肩書以外のブランド構築目指し
頑張らねば…。
ではまた!