文章を読んだ人に動いてもらうには?
「文章を読んだ人に動いてもらいたいんだけど、
どう書いたらいいんだろう…」
私は大学院受験対策を行う
「1対1大学院合格塾」を経営しています。
その経験を元にしながら
社員研修や団体職員研修などの
講師も務めています。
ご依頼頂くことが多いのが
「ビジネス文書作成能力向上研修」や
「ロジカルシンキング入門研修」など
文章表現や説明力向上に関する研修です。
大学院受験に必要な文章表現や
論理力を活かしながら
研修を担当しているところです。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2023/09/skitch_kensyuu_kougi2.jpg)
先日、私の研修の
参考資料に使えそうな本を見つけました。
それが『「ことば」の戦略』です。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2024/03/81FMfjAEITL._SL1500_-697x1024.jpg)
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ビッグデータで「ことば」を分析!
われわれが普段使っている「ことば」を
ビッグデータ解析で専門的に研究をしていった成果が
本書に詰まっています。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2022/11/cyber_internet-1024x724.jpg)
つまり、どういう言い方をしたほうが
相手に伝わりやすいか、
相手に動いてもらいたいかを
まとめているのです。
動詞形ではなく名詞形で表現せよ!
面白かったのは、
動詞形ではなく
名詞形で表したほうがいい、
というポイントです。
例えば
「読書しましょう」という言い方は
動詞を用いた表現になっています。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2024/03/28936897_m.jpg)
(動詞というのは
「走る」「歌う」「勉強する」など、
ウという音で終わる言葉を意味します)
一方、
「読書家」というのは名詞形です。
(名詞というのは
ものや概念の名前です)
「読書しましょう」(読書する)という形よりも、
「読書家になろう」と名詞形にしたほうが
相手に届きやすいという事実が
本書に書かれていました。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2024/02/read_book.webp)
子どもに勉強させるには?
このテクニック、
お子さんに「勉強しなさい」というときにも
使えます。
つまり「勉強しなさい」と動詞形でいうのではなく
「勉強家になろう」
「勉強人を目指そう」
と名詞形で言ったほうが
勉強する気持ちになりやすい、ということです。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2024/03/study.jpg)
動詞形で言っても
名詞形で言っても、
伝える内容はほぼ同じです。
ですが、それで動いてもらえるなら
言い方を変えたほうが効果的ですよね。
「毎日ブログを書く」より「プロブロガーになろう!」と言おう。
私の場合で考えてみます。
私は毎日ブログを書いています。
これを他の人に呼びかける時、
「毎日ブログを書こう」と動詞形で表現することも
できます。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2023/03/blog-1024x576.jpg)
ですが、
「毎日ブログを書く
プロブロガーになろう」
と名詞形で表現することもできます。
「ブログを書こう」というよりも
「プロブロガーになろう」というほうが
ちょっといい印象になります。
同じ内容でも
表現の仕方で伝わり方が大きく異なります。
それにより、
相手に動いてもらえるかどうかも
大きく変わってくるのです。
ぜひ、動いてもらえる表現の工夫、
してみてはいかがでしょうか?
今回のポイント
言い方一つで伝わり方は全く違う!
動詞形より、名詞形で表現を!
すぐ使える!文章表現のポイント
本書には
すぐ使える文章表現のポイントが
ほかにもあれこれ入っていました。
例をあげると
お客様と応対する際は
「具体性」を増やして表現したほうが
相手の反応が良くなる、という指摘が
ありました。
たとえば
服屋で別の色のTシャツを持ってきてもらうときも
「色違いを持ってきますね」ということもできます。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2024/03/tsirt.jpg)
でも、これより
「このTシャツの色違いを持ってきますね」
と言ったほうが
「私のために動いてくれている」という感覚を
持って頂くことができるのです。
ちょっとした書き方の違いですが、
それで人の心に響くというのが
おもしろいことだと思います。
ともあれ、
言い方一つで受け手への伝わりやすさ・
動いてもらいやすさが大きく異なります。
本書『「ことば」の戦略』で文章表現・伝え方のポイント、
勉強するのがオススメですよ!
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(私も講座に活かしていきます!)
ではまた!
Digest!
『「ことば」の戦略』という本、とてもおもしろいです。
例えば「読書しよう」と動詞形でいうよりも
「読書家になろう」と名詞形で表現したほうが
聞き手に動いてもらいやすい、という事実が示されています。
ちょっと表現を変えるだけで
相手に動いてもらえるようになるのですね!