給料不払い請求って2000円以下で出来る!民事調停の勧め




Aさん(仮名)、給料、支払って!!!

電通の過労による
自殺。

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ショックでした。

 

過労や長時間労働による
精神的苦痛。

違法労働が続く
世の中。

 

今の日本、本当に
終わってます。

 

ご家族の無念を思うと、
辛さが分かってきます。

 

実は私も、
違法労働に
巻き込まれました。

 

といっても、
電通のレベルではありませんが・・・。

 

作文教室ゆうとして
受けていた家庭教師
派遣の仕事。

 

依頼元から、
期日になっても、

お金を払ってくれないのです。

 

 

 

いやー、
困りますね!!!!

 

給料不払いで家庭教師を3〜4ヶ月。そんなのアリ?!

 

4月にある方(Aさん・仮名)から
家庭教師の
案件を頂きました。

5月から実際に9月まで働いてましたが、
給料が入ったのは
5月分だけ。

それ以外は
「ちょっと待ってほしい」
と言われる状態が続いています。

 

結局、
ダラダラ
3ヶ月以上

給料支払無しで
家庭教師をやってきました。

 

全く支払いがないので
さすがに私も困りました。

9月末にAさんに連絡を取り、

「支払わないのなら、
もう家庭教師先に行きません」

 

とお話しました。

一緒に家庭教師の
案件を受けていた人からの
連絡で行ったことでした。

結果的に、
家庭教師先の
中3の男の子には

「来週、また来るね!」

と言ったまま、
お別れになってしまいました。

 

中3の彼には
申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

だからこそ。

 

こんな中途半端な
形で勤務することになった
ことに

憤り(いきどお・り)

を感じています。

 

 

ご家族にご病気があった、
とのことなのですが、

いくらなんでも、ねえ。

 

 

今でこそ作文教室ゆうの
経営は安定しましたが、
5月や6月という
創業したては
火の車でした。

 

お客も集めなきゃ、
サービスもきちんと考えなきゃ・・・。

起業したての人間にとって、
生活費稼ぎのアルバイトは
死活問題。

 

生活費稼ぎなのに
支払いがないって・・・。

冗談じゃなく、

「殺す気ですか!」

状態でした。

 

経営者の判断・経営者の仕事とは?

 

経営者の仕事って、
何が何でも
従業員に給料を渡すこと
でもあります。

従業員でなくとも、
関係団体や
仕事を依頼した人に
きちんと支払いをする。

当然のことです。

ただ、その当然のことを
しない人とは
徹して戦います。

 

なお、
損してでもやります。

 

私の不払い額は
6万4120円。

 

桁は全く間違っていません。

本当に
6万円ちょっと。

 

この金額、

普通、払えますよね???

 

お金なくても、
例えばパソコンとプリンター、
ビジネス用の机、
ストーブを
質屋に入れると
なんとかなりそうです。

 

考えてみてほしいのですが、

私がブログ記事に「法人名」
うっかり書いてしまう

Facebookなど、SNSで
拡散される(する)

法人名を検索すると、
給料不払いの団体として
出て来る

しばらくして、
裁判所からの出頭命令が来る

 

・・・オフィス機材を
質屋に入れてでも支払うのと、

このまま不払いを続けるの、

 

どちらがより
価値的でしょうか。

 

どちらが、
経営者として
適した判断でしょうか。

 

まだこのレベルで済んでよかった、
とも思いますが、

 

やるならとことん!

どうせブログのネタになる!

 

っていうわけで、
訴訟費用がこれ以上かかろうが
何しようが、

どうでもいいです!

 

ただし、
今週中くらいに
全額振り込んでくれたら

考えを変えます。

 

 

私が

うっかり法人名を
ブログに書かない間に、

どうぞよろしくお願いします。

 

 

ちなみに、この金額にさらに
利息として
年利5%分
も請求できるそうです。

月ごと計算すると、
現時点の不払い総額は
6万4,406円でした。

念のため。

 

給料不払いの相談に、無料の法律相談に行った。

 

ただ、
「給料を払え!」
というだけでお金が来たら
簡単です。

実際には
そういうことは少ないからこそ
法律上の相談が必要です。

ってなわけで、
先日、札幌弁護士会がやっている
法律相談センターに行ってきました。

 

地下鉄西11丁目駅そば。
アクセスも便利です。

裁判所のそばなので、

「いざ訴訟となったら、
ここか・・・」

予行演習ができますね!!!

 

この法律相談センター、
なんと
無料です!

 

無料で弁護士の先生に
相談ができます!!!

 

いやー、
ありがたい!

 

私と同じ依頼元から
家庭教師の案件を依頼されていた人と
一緒に行ってきました。

担当の弁護士さんは
すごく
冷静にアドバイスしてくれました。

基本的に
3つの方法があるそうです。

 

(1)裁判所に申し立てる方法

これは
裁判所に行き、

「支払督促」
を出すというもの。

 

裁判所から
本人・法人に連絡をし、
支払うように言う、というものです。

 

手軽ですが、

それでも
支払わない場合があります。

 

その時、
2週間経過後、
再び裁判所に行きましょう。

 

そして、
再度
「支払督促」
を出すのです。

 

その時、
「差し押さえ可能」
という文言を入れてもらうと
いいそうです。

 

 

(2)民事調停

これは裁判所に
相手を呼び出し、

未払い分を払ってもらう
話し合いを行うというものです。

この(2)が一番
手軽で効果が高い、
とのこと。

 

この手続の
詳細は
この後の部分に書きますね!

 

 

(3)労働審判裁判

一番面倒な方法です。
ただ効果的な方法だそうです。

 

とりあえず(1)や(2)でダメなら
やってみたら???

 

という感じなので、
詳しくは伺いませんでした。

 

ほかに
(4)裁判所無しで請求する
という方法があるそうです。

「裁判所無し」ということ。
要は
本人が払うまで
「払ってくれ!」
って言い続ける方法です。

よく言われる
「配達証明郵便」で
不払い元に送る、
ってやつですね。

これで払ってくれればいいのですが・・・。

ダメなら(1)〜(3)のいずれかになります。

 

簡単な方法は
(2)の民事調停です。

未払いを
「払ってくれ」と
裁判所に呼び出して
依頼する方法です。

ただ。

このいずれの方法も、
先方が本当に
「お金がない」
ときは
何の役にも立ちません。

(差し押さえをできる
財産やモノがあれば、
間接的に回収できます)

 

 

(2)の調停って、どうやるの?

 

ではこの調停、
どうやってやるのでしょう?

 

札幌簡易裁判所の
手続き案内センターに電話しました。
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「給料不払いの件で、
調停をしたいんですけど・・・」

 

丁寧に教えていただきました!!!

 

まず調停をするのに
必要なものが
5つあります。

 

① 給料の金額が分かる根拠

 

これは勤務していた
日時の記録や
契約書です。

 

手帳などに書いている場合は
一覧にエクセルなどでまとめると
いいでしょう。

 

② 相手が法人の場合、法務局で登記簿を入手する

 

法務局に行きます。
札幌市なら
札幌駅前の
「合同庁舎」1Fの
法務局が便利です。

 

法人名や法人番号を
サイトなどで調べ、
打ち込むだけ。

 

私の場合、
AさんのNPO法人番号を
ネットで調べ、
手数料
600円
だけで入手しました。

 

なお、相手が個人事業主や
単なる個人の場合、

個人の住所・氏名がわかれば
いいそうです。

 

③ 手数料分の収入印紙と切手の用意

 

調停にあたり、
手数料が必要です。

 

藤本
「いくらですか・・・」

(どうしよう、10万円とか言われたら・・・)

 

担当の方
「はい、10万円未満でしたら

500円

です」

え、
500円だけ?!!!

 

そんな金額で調停って
やってくれるの!!!!????

 

驚きでした。

 

「基本的に、
100万円までの調停でしたら

10万円ごとに
500円ずつ増えていきます。

例えば、10~20万円の
調停でしたら
手数料は1,000円ですね」

 

これはすごい!
いいことを聞いた!!!

 

担当の方
「ただ、調停への呼び出し費用として
郵便切手が必要です」

 

藤本
「え、おいくらですか・・・?」
(どうしよう、今度こそ10万円とか言われたら・・・)

 

担当の方
「調停への呼び出し費用は
郵便切手
412円分です」

 

 

藤本
「・・・安っ!!」

 

しかもこの
収入印紙も切手も、

裁判所の内のコンビニで
買えます。

 

当日行って、
金額を聞いて、
そのままコンビニで
買う。

おしまい。

 

すごい!

 

④ 認印

あとは
印鑑。

認印でいいのですが、
「シャチハタ印はダメです」

とのことでした。

⑤ 調停を申し出る書面

 

さあ、この
⑤が本題です。

裁判所に動いてもらうための
書類。

 

 

担当の方
「この書類ですが、
定型的な文面の
型があるので、

そのまま簡易裁判所に
お越しください。

その時書類、
お渡ししますね!」

 

助かります!!!

こう見えて
私の本業は
作文の先生
なので、
型があればいくらでも書けます!!!

 

まとめ

 

まとめると、

今回のように10万円以下の
調停の場合、

① 給料の金額が分かる書類・資料
② 相手の登記簿
③ 手数料分の収入印紙・切手
④ 認印

これと、
⑤の裁判所提出用の
調停を申し出る書面さえ
あればOKなんです!

 

つまり、
合計しても
2,000円しないんです!!

 

 

よかった〜!

とりあえず
もう登記簿は用意したから、
今週木曜辺りに
札幌簡易裁判所に
行こう!

 

再度、Aさんへ。

 

なお、
ここでは家庭教師の
派遣元の名前を出していませんが、
「今だけ」のことですよー。

NPO法人格をせっかく持っているのに・・・。

支払いがないときは・・・。

(10月17日の銀行口座営業時間終了時点で
通帳の記帳をしましたが、
いまだ未払いでした)

 

その後の顛末

その後、
札幌簡易裁判所に
行ってきました。

 

「支払催促発行通知」
を出してもらいました。

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・・・その後、
無事期限までに支払い頂きました。

 

・・・ホッと一安心。

 

 

ではまた!


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