悩みを聞きすぎて、相手を不幸にさせてませんか?

 

今回のポイント
相手と関わるとき「悩みの深堀り」をやっても
暗くなるだけ。
「これから」を一緒に考える関わりが一番相手のためになる!

 

悩み事相談のポイント

 

私、
「悩み事相談」を受けることが
よくあります。

受講生の方や知人などから
「これからどうすればいいか…」
ということを時折伺うのです。

 

 

私、学校教員のときは
こういう悩みをなるべく「深堀り」する
傾向がありました。

 

 

生徒「悩みがあるんです」

藤本「悩みがあるんですね。
たとえばどういうものですか?」

こういった形で
「傾聴」しつつ深堀りをしていました。

 

 

こうすることで
「本当の悩みはなにか」
「その悩みをどう乗り越えられるか」
を明確化出来る、と考えていたのです。

 

 

おそらく、ほとんどの場合は
これで問題ない、といえるでしょう。

 

 

実際、教員研修や「カウンセリング・マインド」の
研修ではこういった内容を学ぶことが多いです。

 

 

悩みを深堀りしても、相手のためにならないという事実

 

 

ですが。

 

 

以前NLP心理学について
セミナーに出て勉強していた頃のこと。

 

講師の人から
「悩みを深堀りしても
なんにもならない」
ということを教わりました。

 

 

そのうえで、

「フジモトさん、
悩みを深堀りして
何かいいことありましたか?」

こういうふうにも言われたのです。

 

 

言われた当初は、
けっこう反発しました。

 

 

「え、悩みを深堀りして
いったい何がダメなの…?」

そういう思いになりました。

 

 

これまでも学校教員の生徒面談の際や
受講生の方との面談時、
その方の悩みを深く聞き、
中には涙を流しながら語ってくださる方もいました。

 

その様子を見て
「相手の悩みの原因を一緒に探ることができているな」
と思ったこともしばしばありました。

 

 

これが、
ある意味「全否定」された感じがあったのです。

 

 

「フジモトさんが
そうやって悩みを深堀りすればするほど、
その人は【過去】のトラウマや記憶に
縛られてしまうはずです。

だから、大事なのは
【未来】に意識を持てるよう、
話を聞く人の視点を変える対話が必要ですよ。

つまり【これからどうするか】を考えることですね」

そういうアドバイスを受けました。

 

 

自分にとって「衝撃」を受けたのを覚えています。

 

 

深堀りすればするほど相手を不幸にする!

 

反発はしたものの、
考えてみればしごく真っ当な話ですね。

 

悩みを深堀りして話せば話すほど
相手は「辛い記憶」を掘り返すことになり、
せっかくいま楽しい経験をしていても
そこに意識がいかなくなります。

 

 

だから「悩みの深堀り」をすることばかり重視するのって
相手のためにならない事が多いのだと
そこで初めて実感したのです。

 

 

 

ある意味、悩みの深堀りって

「だから自分はこういう状態なのだ」
「だから自分は不幸なんだ」

ということを実感することにしか
役立たないように思うのです。

 

 

「こういう自分だから
できなくてもしかたない」

そういう思いになるよう
相手を知らない間に導いている可能性が
あったかもしれない…。

 

 

大変反省したのを覚えています。

 

 

「これまで」よりも「これから」を考える!

 

大事なのは
「これまで」の悩みの原因よりも
「これから」どうするか、ですよね。

 

 

悩みを聞くとき、関わる側が
「過去のこと」ばかりに意識を向けさせると
結果的に相手は「これから」を
考えられなくなってしまいます。

 

 

関わる側の大事さを
改めて実感した次第です。

 

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

 

相手と関わるとき「悩みの深堀り」をやっても
暗くなるだけ。
「これから」を一緒に考える関わりが一番相手のためになる! 

 

「聞き方」、気をつけていますか?

 

相手の話を真剣に聞く。

これって、すごく大事なことです。

 

 

ですけど、
「聞き方」ってもっと大事ですよね。

 

 

悩んでいる人に対して
「なにに悩んでいるのか」を
延々と何時間も聞き続ける人がいます。

 

これ、「いい人」ではあるんですけど、
これだけ聞いても結局なんにもならないことがあります。

 

 

それくらいなら
「じゃあ、これからどうしたいですか」
「次回までに何をしますか」

「これから」のことを尋ね
「これから」の準備をしたほうがよほど効果的です。

 

 

もしあなたが誰かの悩みを聞くとき、
「原因を深堀りしても
なんにもならない」ことがあるのを
意識するほうがいいかもしれません。

 

 

その上で
「じゃあ、これからどうするか」を
一緒に考えることのほうが
価値的な事も多いものです。

 

 

 

悩みを聞きすぎて
逆に相手を「不幸」にしている人って
意外といるものです。

 

私も含め
気をつけていきたいですね!

 

ではまた!


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