ただ「書けない」というだけで人生を損している人がいます。
私が高校教員を常勤でしていた頃も、
人柄も人間性もいいのに「書けない」ために履歴書も大学へのエントリーシートも出せず、進路が決まらない生徒がいました
そこを「なんとかしたい」のが私の思いです。
だからこそ、作文教室ゆうの運営や、
その特別講座「作文で未来は変わる!作文・小論文講座」をやっているわけです。
書くことは、救いである
書くことによって、救われるのです。
香山リカ『文章は写経のように書くのがいい』も、まさにそんな本。
香山リカさんは、精神科医。
20年・30年と長期間精神科に入院する人もいる病棟勤務時の話を書いている。
その患者さんたちの中には、日記をつけたり俳句帳で句作をしている人も少なくなかった。(57)
患者さんたちに「見せて欲しい」と言っても、なかなか見せてくれない。
ある時、そんな患者さんの一人が老衰で亡くなる。
何十年も書き続けたノートを見てみると、あることに気付く。
すると驚いたことに、そこには何千という俳句が記されていたのだが、その多くが実に平凡な身辺雑記のメモのような句や芭蕉などの有名な句を真似た作品だったのだ。たとえば、五月頃には「五月晴れ 子どもも笑顔で 外遊び」といった句があり、「五月雨を 集めてはやし 入間川」といったどこかで聞いたことのある句も見える。ノートのページをめくってみても、そんな平凡な句や剽窃したような句ばかり並んでいるので、私は途中で疲れて、それ以上、先を見る気も亡くなってしまった。しかも、そんなノートが何十冊とあるのだ。(58-59)
これ、読む方は相当ツラかったはず。
でも、香山リカさんは〈下手なだなあ〉以上の解釈を持っている。
生前の彼は、病棟の片隅で実に楽しそうにノートを開いてあれこれと書きつけていた。思い出せば、いろいろな事情で長期の入院生活のまま、病院で一生を終えた彼だったが、私が主治医になってから、一度たりとも声を荒げたり不機嫌になったりすることがなかった。(59)
理由はなんでしょう?
いろいろ考えているうちに、私ははたと思い当たった。この人が、ずっと穏やかな精神状態で療養生活を送り続けていられたのは、毎日、一定の時間、一定のリズムで平凡な句をつむぎ出していたからではなかったか。見るべきところもない俳句ばかりだが、毎日、決まった分量の文字をノートに書いていく、という作業や過程じたいが、彼にとっては心の安定を保つ上で何よりも重要なことになっていたのだ。(59)
それを受けて、香山リカさんはこう結論づけています。
私は、この「平凡で一定のペースの記述が持つ効果」がともすればカウンセリングや薬以上の大きさであることに、大きな驚きを感じたものだ。(60)
だからこそ「写経のように」淡々と日々書き続けることの精神的効果を、本書では言っているのです。
そう。
文章を書くことには「セラピー」効果があるのです。
そこまで書いて、気付きました。
中高生のころは鬱屈した思いが多くたまります。
「中2病」という言葉があるように、
ある意味「病んだ」時期でもあります。
鬱屈した感情を吐き出すことが、
精神安定上、必要になります。
多くの中高生がスポーツや音楽に熱中するのは、思いを吐き出す方法をスポーツや音楽に求めるからです。
本当は「書く」ことも、感情を発散する機会なのです。
ですが、学校教育の中で「作文ギライ」になってしまい、「書く」ことが癒やしとならないのです。
私はもっと「書く」ことの精神的効果を伝えていきたい。
そう思っています。
だからこそ、作文教室ゆうを設立したのです。
そう。
書くことは、癒やしです。
自分の「心」を保ってくれる方法でもあります。
そして「書く」ことは、自分をより良い方向に導いてくれます。
書くことは、未来につながります。
「作文は未来を変える!」んです。
だから、一緒に
「書く」ことで未来を変えていきませんか?
一人で始めると、ツラくなる瞬間があります。
そのために私がいます。
私が新たな視点から、
言葉をお伝えします。
そして世界を広げていきます。
作文教室ゆうは、「書く」のがもっと楽しくなる場所です。
伝えるのが上手になる場所です。
そして、「書く」ことで自分自身を支えていける場所です。
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