くすみ書房の久住さんから、本への情熱を受け取った。情熱・思いは伝播する!

今日のポイント
情熱は伝播する!
情熱のこもった本を読もう!

 

その昔、私がまだ高校教員として
新札幌の高校に勤務していた時の話です。

地下鉄・大谷地(おおやち)駅上のショッピングモール内に
「くすみ書房」という本屋がありました。

駅前にある大書店でも、
あるいはベストセラーと
雑誌しかない小さな本屋でもありません。

なんというか、
本への「愛」に満ちた本屋さんでした。

 

それが「くすみ書房」という本屋さんです。

もとは札幌市西区の琴似(ことに)駅にあり、
2009年から厚別区・大谷地駅に移転なさったのです。

 

私が好きだったのは店舗2階の
「硬め」の本コーナーでした。

 

本来はほとんど売れない
「講談社学術文庫」のような本を
表紙が見えるように展示していました。

「なぜ売れない?名作本のコーナー」
というような貼り紙が上に飾ってあります。

「売れないのは分かっていても、
この本はぜひ読んでほしい!」

そんな本への愛が
痛いほど伝わってくる本屋さんでした。

 

「中学生はこれを読め!」と題した
書棚もあります。

「本屋のオヤジとして、
 中学生にはぜひともこれを読んでほしい!」
という本たちが肩を並べていました。

 

そんなくすみ書房。

新札幌からの仕事の帰り、
よく途中の大谷地で降り、
くすみ書房を覗いていました。

なぜか行きたくなる雰囲気が
そのお店にあったのです。

 

個人としてよく行っただけではありません。

実は高校教員としても
生徒がすごくお世話になったのです。

 

高校の授業の一環で
「インターンシップ」を行っていました。

 

「インターンシップ」とは職場体験学習です。
高校生が進路を考えるために
実際にお店で働かせてもらうのです。

 

くすみ書房では
毎年何人も私の勤務先の高校生が
インターンシップに行っていました。

 

しかもうちの高校だけでなく、
くすみ書房に行く度、
どこかしらの中学生・高校生が
インターンシップで店番をしていました。

 

インターンシップって、
たくさん受け入れてもお店にメリットは
あんまりありません。

 

それでも、
積極的に受け入れてくださったのです。

地域貢献という「愛」を感じたものです。

 

ここまで、
私が好きだった本屋さん
「くすみ書房」について書いてきました。

 

すべて「過去形」で書いたのには
意味があります。

 

 

実はくすみ書房は
2015年に閉店したのです。

 

そしてくすみ書房の名物店長だった
久住(くすみ)さんも
2017年にお亡くなりになりました。

 

 

いま、「くすみ書房」は
ありません。

 

「売れない文庫フェア」や
「中学生はこれを読め!」コーナーを作った
久住さんも、この世にはいないのです。

 

その切なさをいま噛み締めています。

 

実は今年8/28に、
久住さんの著書『奇跡の本屋をつくりたい』が
出版されました。

久住さんが生前に書き留めていた原稿を整理し、
出版されたのです。

 

私はこの『奇跡の本屋をつくりたい』の
出版記念イベントに顔を出していました。

 

その場で本を注文し、
その後一気に読み終えました。

 

読み進むにつれ、
「くすみ書房」という本屋さんのことが
頭の中に蘇ってきました。

 

同時に、店内やイベントの際に
拝見していた久住さんの笑顔が
浮かんできました。

「くすみ書房」のエプロンを身に着けて
店内でインターンシップに取り組んでいた
生徒の様子も浮かんできました。

 

『奇跡の本屋をつくりたい』を読むと、
久住さんの「本」への愛情が
痛いほど伝わってきます。

 

同時に、子どもたちが
本を読まなくなってきた現在への
危機感も伝わってきます。

 

「だからこそ、
街の本屋さんががんばらないといけない」

そんな言葉が胸に響いてきました。

 

病が再発し、死ぬ直前にも
「元気になったらやりたい、理想の本屋」を
文章に書いていらっしゃいました。

 

この情熱に
心を打たれました。

 

いま、私はたまたまですが
小論文や文章指導など
「文」に関わる仕事をしています。

文章力を高めるには
本を読むことが
必要不可欠です。

 

久住さんの思いに比べれば
少ないと思いますが、
「本の大事さを伝えていきたい」
という思いもあります。

 

久住さんの遺稿を読むことで
私の中にも久住さんの情熱が
伝染してきたように思うのです。

 

 

今日のポイントです。

・・・・・・・・・・・・・・
情熱は伝播する!
情熱のこもった本を読もう!
・・・・・・・・・・・・・・ 

 

何かやる気がないとき。
日々の仕事がイヤになったとき。

 

そんなときこそ、
本の「読み時」です。

 

ぜひ、情熱的に仕事をしてきた人の
自伝や伝記を読むことをオススメします。

 

私も久住さんの本を読むことで
「本の大事さを人々に伝えていく」
という思いを持つことができました。

 

久住さんが亡くなる直前に残した
「奇跡の本屋を作りたい」という情熱を、
私も受け継いでいきたいと思ったのです。

 

情熱や思いって、
人から人、
本から人へ伝染していくんです。

 

ですからぜひ
「なんかしんどいな」
「なんか、ヤダな」
というときは
情熱的な人の本を読むといいですね!

 

今回の
『奇跡の本屋を作りたい』、
すごくオススメですよ!

(自分でリンクを貼っといてなんですが、
上からも買えますけど、
地元書店から注文すると、喜ばれますよ!)

ではまた!

☆本書について、
友人のライター石山広尚さんも
書評ブログを書いています〜!

【本を愛するすべての人に薦めたい】
『奇跡の本屋をつくりたい~くすみ書房のオヤジが残したもの~』
【オススメ度:100点】
http://modikaki.com/2018/09/08/kusumi-syobou/

 


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