徒弟制の弊害?統計用語も論文用語も、表記の統一をして欲しい件。

統計用語も論文用語も、
テキストや論文によって表記はバラバラです。
クロス集計と言ったり、分割表と言ったり…。

おそらく、これは研究室という
徒弟制の中で研究方法がクローズドに
伝えられてきたことが背景にあるようです。

…そろそろ表記の統一を図ってほしいなあ、
と思うところです。

今回はそんなお話です。

やっぱり統計学は難しい…。

統計学の勉強って、
けっこう難しいです。

その理由の1つとして
【用語がバラバラ】である旨を
昨日お伝えしました。

 

おかげさまで
あれこれコメントも頂いています。

ご覧下さった皆様、
感謝です!



今回も前回の補足的な内容です。


統計学だと
テキストによって・論文によって、
同じ概念を違う言葉で説明しています。



用語がバラバラであるため
読む度に一瞬ビクっとすることがあります。

クロス集計?分割表?

例えば、昨日お伝えした例以外のものでは
クロス集計」という手法があります。


これも「クロス集計」という言い方もあれば
「分割表」という言い方もあります。

パッと見はどちらも違う手法のように見えてしまうのですが
全く同じものです。

それが原因で
混乱を招いているところがあります。


カイ二乗検定か、χ二乗検定か。

先程述べた「クロス集計」の分析に使う
カイ二乗検定(じじょうけんてい)も、

カイ二乗検定と書くこともあれば
χ二乗検定」(カイじじょうけんてい)と
書くこともあり、
一瞬混乱します。

(どちらも表記が違うだけで言っていることは
 全く同じです)



統計学に限らず
論文を読んだり書いたりする際に
実感することが多いです。



実際、研究手法においても
同様の混乱が起きています。


化か型か

細かな話になりますが、
インタビュー調査の一種である
「半構造インタビュー」
「半構造インタビュー」
「化」か「型」という表記の違いが見られます。


(質問項目を作った上で
 質問項目の内容だけではなく
 それ以外の内容も質問していく
 インタビュー手法です)


そろそろ表記の統一を…。


なぜか研究の分野って
人によって使う用語がバラバラです。

教わる先生によっても
どの書き方をすべきは大きく異なります。


なので論文における書き方、
もう少し統一していただければ…
と思うところです。


今回のポイント


統計も研究手法も
表記はバラバラ…!
多少表記が違ってもビビらず冷静に。

もとは徒弟制度から?

もともと研究の分野は
大学院教員と院生と
徒弟制度の形で行われてきました。

研究室という
閉ざされたなかで
研究手法が伝えられてきていました。

そのことが原因で
分野・先生による
表記の違いが起きているのだと思います。


ただ、
いまのようにインターネットなどで
気軽に情報が見つかる時代になると
この「表記の違い」は混乱の元となってしまいます。

なんとか表記の統一を図ってほしいところですが、
そうなっていない以上、

「多少表記が違っても
 ビビらず冷静に取り組んでいく」

姿勢を大事にしてみてください。

ではまた!


☆メルマガ登録後1通目が届かない場合はこちらをご確認ください。
メールが届かない場合

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください