作文の書き方で「発散と収束」の話を書きました。
アイデア出しや「言いたいこと」を引き出す「発散」と、
「言いたいこと」を一言にまとめる「収束」。
どちらも大事、というところです。
だいたいの作文の本には書きたいことをまとめる「収束」のワザしかかいてありません。
肝心の「書きたいこと」を引き出すワザこそ必要なところなのに、です。
(詳しくは「作文のコツ㉝【保存版】わかりやすい文章を書くには?〜「発散」と「収束」のワザを使いこなす!〜」をご覧ください。)
大事な「発散」と「収束」、実は同時にやる方法があるんです!
それが、書きたい内容について【とりあえず「話してみる」】ということです!
「いま、こういうこと考えてるんだけど、どう思う?」
「この内容、面白いよね?」
「こういうふうに感じたんだけど、どうかな?
友人・恋人、あるいはたまたま出会った人などに話してみましょう。
相手がつまらない反応なら、言い方を変えてみます。
相手が良い反応なら、どんどん深めて話してみます。
すると、「ああ、こういう言い方がある!」と気づけます(発散)。
「ここの部分はこう言い換えればいいか」ともわかります(収束)。
話している中で、「そういえばこういうこともあった」と思い出します(発散)。
発散と収束、両方ができるのです。
このコツは、小中学生のお子さんを持つ保護者の方にもオススメのコツです。
子どもは日々の中でいろんな経験を積んでいます。
遊び、学校、塾、家でのゲームなどなど、様々です。
書くネタをたくさん持っています。
それをどう引き出すかということです。
それについて、ちょうど手元にいい本がありました。
作文の宿題の前には、こう聞いてみてはいかがでしょうか。
Q1 「◯◯◯どうだった?」
Q2 「何を詳しく書きたい?」
Q3 「そのとき、◯◯君はどんな様子だった?」「そのとき、どういう気持ちだった?」「誰がどんなことを言った?」
Q4 「今、どう思ってる?」
(親野智可等『子どもの将来は「作文力」で決まる!』宝島社, 2015年. 52-53ページ「4つの質問でグイグイ書ける!」)
相手がいるときは、こういう内容を聞いてもらうといいでしょう。
また、一人の時は自分に問いかけ、ノートに書いてみると深まります。
ところで私は最近、帯広-札幌で「作文で未来は変わる!作文・小論文講座」というイベントをしています。
毎回、いろんな方にお越しいただいています。
講座を通して、自分も学べているなあ、と思います。
それは、作文についてのあれこれを「話す」ことで自分自身「発散」と「収束」ができるからです。
効果絶大です!
「とりあえず話してみる」。オススメです!
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