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業務経験を大学院でどう活かし、キャリアアップに繋げるか
社会人が大学院進学を考える。
その際、これまでの業務経験がどのように学びに活かされ、どのようにキャリアアップに繋がるか気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、社会人の方が持つ業務経験をどのように大学院での学びに結びつけるか、そしてその先のキャリア形成にどう活用できるかについて見ていきます。
なお、ここには(A)業務経験が大学院での学習に役立つという視点と、(B)大学院での学びが業務に役立つという2つの視点があります。
それぞれ見ていきましょう。
(A)あなたの業務経験は大学院の学びに絶対役立つ!
これまで何年も社会人として活躍してきたという事実。
社会人としての実務経験があれば、次のような形で大学院での学びに大きなプラスとなります。
(1) 課題設定が容易になる
大学院では、自分で研究テーマを設定し、そのテーマに基づいて深く掘り下げていく学習スタイルが主流です。
社会人の業務経験があると、現場で直面した課題や実際に感じている問題を研究テーマとして設定しやすくなります。
例えば、製造業で品質管理に携わっている方が製品の歩留まり率を向上させるための研究をテーマにしたとしましょう。
業務で得た知見を基にした研究は、実用的であり、かつ勤務先にとっての直接的な価値を生み出す可能性が高いです。
ただし、会社の守秘義務に関するような内容の場合、事前に職場と相談することが必要なケースもありますので注意が必要です。
(2) 実務と理論の融合
大学院で学ぶ理論や知識は、社会で実践することで初めて効果が見えることが多いです。
社会人としての業務経験があれば、学んだ理論を「実務のどこに適用できるのか」という具体的なイメージが持ちやすくなります。
たとえばMBAコースにおいてマーケティングの理論を学ぶ際、過去に担当したプロジェクトに当てはめて考えてみると理論の理解が深まります。
それだけでなく、次のプロジェクトに即座に活かせられるアイデアを見つけられるかも知れません。
(3) ディスカッションやグループワークでの強み
大学院では、他の学生や教授とディスカッションを行う場面が多くあります。
社会人としての業務経験があると、そこでの発言に説得力が増します。
実際の業務での経験を踏まえた意見は、他の学生や教授にとっても非常に参考になるため、より深い学びの場が提供されます。
例えば営業職の方がMBAコースにおいて顧客獲得戦略についてディスカッションする際、実際の営業活動で得た経験をもとに発言することで議論に具体性が生まれます。
他の参加者の役に立つ新たな視点を提供できるのです。
実際、私は1度目の大学院生時代、現職教員の方が大学院のゼミに参加なさっていましたが、その人から聞く「学校現場の様子」をディスカッションの機会に聞いてとても参考になっていました。
(B)大学院での学びが業務に役立つ!
大学院で学んだことは、実務においても役立ちます。
社会人が大学院で得た知識やスキルは、業務改善やキャリアアップに直結するのです。
(1) 最新の知識や技術を習得できる
大学院では、専門的かつ最新の知識や技術を学ぶことができます。
特に、技術系のプログラムやMBAなどでは、業界の最新トレンドや研究成果が取り入れられています。
そのため、学んだ知識を業務に持ち帰り、プロジェクトの効率化や新しい提案につなげることが可能です。
職場においても最新の知見に誰よりも早く習熟できますし、それがきっかけで職場の第一人者にもなれるかもしれません。
(2) 問題解決能力が高まる
大学院での学びは、問題を発見し、それに対する解決策を見つける力を鍛えてくれます。
特に修士論文やプロジェクト研究では、自分で問題を設定し、それに対する答えを見つけるプロセスが重要です。
このスキルは業務でも大いに役立ちます。
実際、MBAコースではクラスメイトとディスカッションしてビジネスプランの構築やマーケティングの実施などを行いますが、これらを通して職場での問題解決能力も飛躍的に向上するのです。
(仕事ではないからこそ、失敗しても問題ありません)
(3) 新たなキャリアの選択肢が広がる
大学院で得た知識やスキルは、新たなキャリアの選択肢を開くきっかけにもなります。
たとえば技術系のエンジニアがMBAを取得することで、マネジメント職や経営企画部門への異動が可能になるケースがあります。
これにより、自分のスキルを広げ、より多くのチャンスを掴むことができるのです。
業務経験を活かすための大学院の選び方!
さあ、ここまで(A)業務経験が大学院での学習に役立つという視点と、(B)大学院での学びが業務に役立つという2つの視点を見てきました。
業務経験を最大限に活かすためには適切な大学院を選ぶことが重要です。
自分の業務に関連する分野で学べる大学院を選ぶことで、学びが実務に直結しやすくなります。
ここではあなたにあった大学院を選択するポイントを2つお伝えします。
(1) 実務に即したプログラムを選ぶ
社会人向けの大学院プログラムは、夜間や週末に授業を行うなど、働きながらでも通いやすい設計がされています。
また、企業との連携プロジェクトやケーススタディを多く取り入れたカリキュラムを提供しているところもあります。
これらを選ぶと、学んだことをすぐに業務に活かしやすくなります。
少人数のゼミですと、自分の会社をモデルにして研究を行うケースもあります。
この場合、会社に役立つ知見を教授から得ることもできるのでたいへん有益です。
あなたが経営者の場合、「うちの会社で研究してください」と頼むこともできるかも知れません。
(2) 長期履修制度を活用する
社会人として働きながら大学院に通う。
これはけっこう忙しいので時間的にも肉体的にも負担が大きいです。
そこで、おすすめなのが長期履修制度です。
これは通常2年間の修士課程を3〜4年にわたってゆっくり進められる制度となっています。
学費も2年分で済むので、支払いの負担も軽くなります(2年分の学費を4年かけて払うことになります)。
こうすることで業務への負担を軽減しながらも大学院で学ぶことができるのです。
結論!業務経験を武器にして、大学院進学をキャリアアップに繋げよう!
社会人が大学院に進学することで、これまでの業務経験を基にした具体的な学びを深めることができます。
それがキャリアアップや新たなキャリア選択肢を広げるきっかけとなります。
業務経験を活かして課題を設定し、理論と実務を結びつけることで、より実用的なスキルを身につけられるでしょう。
まずは進学の決断をする前に、自分の業務経験と大学院で学びたい内容がどのように結びつくかをしっかり考えるようにしましょう。
自分にとって最適な大学院を選ぶことが成功のカギとなります。
これから進学を検討している社会人の方はぜひ今回の内容を参考に、ご自分のキャリアアップに役立つ大学院を見つけてくださいね!
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社会人の業務経験は大学院での学びに役立ちます。それだけでなく、大学院で学ぶことは業務内容にも役立ちます。キャリアアップに繋がるのはもちろんのこと、問題解決能力の向上も期待できます。大学院進学によって新たなキャリアの選択肢も広がります。なにより自分の経験を最大限に活かせるのが大学院進学のいいところ。あなたも挑戦してみてはいかがでしょうか?