無機質空間とザリガニ。

 

本日ラジオに出ます!

 

こんにちは、
文章アドバイザーの
藤本研一です。

本日8/18は嬉しいお知らせがあります。

なんと、
本日17:50-18:00、
ラジオに出演します!

Air-G(FM北海道)の
「NIKKA Bottoms up!CONNECTION」
です。

先日収録したものを
編集して流していただきます。

 

実はこの時間、
私は飛行機内のためリアルタイムでは
聴けません。

どんな内容になっているのか……。

radiko(ラジコ)の
「タイムフリー」で聴くのを
楽しみにしています。

 

☆北海道外の人も
その時間に聴けない人も、
radiko(ラジコ)で聴けますのでぜひ!

 

イケア神戸店に行ってきました!

 

さて、
兵庫帰省中に
神戸のイケアに行ってきました。

イケア神戸店は
恐ろしく巨大。

高さ10mほどありそうな棚の
上まで商品が重なっています。

(どうやって取るんだろう…?)

 

 

 

店内を歩いても歩いても
店が終わりません。

 

床はコンクリートで
天井には無駄な装飾がありません。

 

イケアに入った当初は
ワクワクしていました。

 

「どんな家具があるんだろう…?」

「どんな店内なんだろう…?」

 

スウェーデンから
出店してきているので
どんなイメージなのか気になっていたのです。

 

ところが。

 

 

歩いていて、
だんだん
辟易(へきえき)してきました。

 

床も天井も、
商品の配置も
実に無機質。

 

商品名が
すべてスウェーデン語のためか
読んでもよくわからないのです。

 

例えば、下の写真を見て下さい↓

カタカナで「トーキグ」と書いてあっても、
何のことかわかりません。

 

その下の
「野菜水切り」
という説明を読んで
ようやく理解できます。

 

ほとんどの商品が
「商品名」では
何の品かよくわかりません。

 

なんだか
2度手間
です。

 

イケア店内は
まるで倉庫です。

 

倉庫に入り、
自分に必要な家具を
引っ張り出して
レジでお金を払うイメージです。

 

なんだか
買物の楽しみがなくなるように感じます。

 

確かに安いことは安いのですが、

「できればここで買いたくないな〜」

っという思いになってきました。

 

イケアの買物スタイルは「古い」

 

なぜでしょう。

 

それは
イケア型の買物が
「古い」スタイルだからです。

 

「古い」スタイルの買物は
「無いものを買う」という
イメージです。

 

家に冷蔵庫が「無い」。

だから冷蔵庫を買う。

 

家にクーラーが「無い」。

だからクーラーを買う。

 

 

こんなスタイルの買物の
仕方です。

 

日本では
高度経済成長期、
昭和30年代のようなスタイルです。

 

家に「無い」ものを
買いに行くというスタイルなのです。

 

イケアはまさに
「棚がほしい」
「机がほしい」
という、
家に「無い」ものを
倉庫に取りに行くイメージの場所でした。

 

途中から辟易してしまったのも
このためです。

 

 

実は「今」の買物のスタイルは
イケアとは違います。

 

家にすでに家具はあるのですが、
「もっと〜〜な家具はないか」
「もっとワクワクする家具はないか」
という経験を買いに行くのです。

 

家具屋さんに行くと、
広いダイニングテーブルに
オシャレなイスが合わせられています。

 

夫婦で行って
2人で座っていると、
なぜかワクワクしてきます。

 

「こんな机のある
生活、素敵だよね」

 

そんな話をするのです。

 

話をしている間、
頭のなかでは
ワクワクでいっぱいになります。

 

これは決して
「ダイニングテーブルが無いから
買いに行く」
という発想ではありません。

 

すでに机はあるんですが、
「こういう家具のある暮らしって
いいよね」
という想像をするために出かけるのです。

 

「古い」買物スタイルは
「無い」ものを買うスタイルでした。

 

そうではなく、

「今」の買物スタイルは
すでに「有る」ものを見て
ワクワクする経験を得るためにおこなっています。

 

ワクワクする経験をするからこそ、
その商品を買いたくなるのです。

 

残念ながら、
イケアには「ワクワクする経験」を
私は見つけることができませんでした。

 

だからこそ
買物中に辟易してしまったのです。

 

恐怖!ザリガニ押しのレストラン

 

さらに。

 

昼食を取ろうかと思い、
イケア店内のレストランに行きました。

 

イケア神戸店は
神戸のポートアイランドにあります。

 

イケア周辺には
ろくな飲食店がありません。

 

そのため
イケアのレストランを覗いてみることに
しました。

 

 

レストラン、
けっこう人でいっぱいです。

 

「食べ物くらいは
マシだろう・・・」

 

ちょっとワクワクしながら
レストランに寄ってみました。

 

レストランは
セルフサービス。

 

学食のようなスタイルです。

 

トレイを持って
回ってみると…

 

1つ目に見た料理が
これでした。

 

 

ザリガニフェスティバル。

 

 

思わず、
目を疑いました。

 

 

「え、ここまできてザリガニ???」

 

一気に食欲が失せました。

 

確かに
ザリガニは「おいしい」らしいですが、

セルフサービスレストランの
「1つ目の食材」に置かれていることに
ゲンナリしたんです。

 

ここまできて
ザリガニかよ!!!

 

怒りすら覚えました。

 

他の食材を探してみても…

 

パッとするものがありません。

 

聞き覚えのない
スウェーデン料理ばかり。

 

唯一食べられそうだった
「カツカレー」も、
レトルト感満載の品でした。

 

 

空腹だったにも関わらず、
レストラントレーを返し、
イケアを出てしまいました。

 

案の定、ポートアイランド周辺に
飲食店がないため、
結局その日は昼食を諦めました。

 

空腹だった状態を、
ザリガニが帳消しにしたのです。

 

イケア神戸店の残念さ

 

期待していっただけ、
イケア神戸店にいき、
すごく残念な気分になりました。

 

こうなってしまったのは、
「今」の買物スタイルに
適合していなかったからだと思います。

 

今の時代、
家の中には家具も商品も
たくさんあります。

 

それでも人が買物に行くのは、
店の商品を触れることで

ワクワクする経験を得る

ためです。

 

倉庫から商品を出すために
買物するのではありません。

 

単に倉庫から必要なものを
出すだけなら
Amazonなりネット通販なりで
十分なのです。

 

それでも実際に足を運ぶのは
実際の商品に触れて

「ワクワクする経験を得る」

ためなのです。

 

 

イケアはまさに
「スウェーデンスタイル」を
日本に持ってきてしまったように
感じます。

 

スウェーデンでは流行っても、
日本の「今」の買物スタイルには
合っていないんじゃないかと
思うのです。

 

私が作文講座の際に呼びかけている、
「誰に向けて表現するのか」
という部分、

イケアはもっと考えたほうがいいな〜

と思います。

 

 

そのうち札幌にも
イケアができるようなので
ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?

 

ぜひ
ザリガニでゲンナリしてみてほしいな、
と思います。

 

 

ではまた!

 


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