便利な言葉を使いすぎると、頭が悪くなる?!

 




会話で「あれだから」と言ってませんか?

こんにちは、
作文・論文アドバイザーの
藤本研一です。

 

最近、
会話をしているとき、

ある誘惑

に駆られます。

 

 

それは
「ちょっとあれだから・・・」

というように

「あれ」
という言葉を使いそうになるのです。

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私が高校教員時代に出会った
保護者の方で

やたら
「あれだから」
「このことはあれでしょ」
というように言う方がいました。

 

 

「あれだから」
「あれでしょ」
という言い方がすごく印象的な方でした。

 

 

おそらく
「あれだから」
という言葉を聞いたことがある人は
多いと思います。

 

この言葉、
ほんとうに便利なんです。

 

例)寒い時に「上着を着ていきなよ」と伝えるとき

「ほら、今日あれだから
上着を着ていきなよ」

 

「寒いから」
「風邪を引くといけないから」

という
「理由」を言わなくても、
キチンと理由を語ったように聞こえる言葉。

 

使ってみるとわかりますが、
「あれだから」
という言葉は大体なんにでも使えてしまいます。

 

「今日、あれだから(ダイエットしてるから)
このメニューにする」

 

「今日、あれだから(早く帰らないといけないから)
飲み会行けない」

 

もう、
なんにでも使えるし、
「説明した」ように思えるので
便利な言葉です。

 

 

でも。

 

 

 

使いすぎると、

いつの間にか

「理由をキチンと説明する」

習慣が消えてしまいます。

 

 

便利な言葉には
落とし穴があるのです!!!

 

 

使ってしまいがちな便利な言葉を「禁止」しよう

 

私は作文教室ゆうで
ふだん多くの方に
「日本語での文章の書き方」
をお伝えしています。

 

日本語で書く際は、
「書き方」を知ることと
「語彙力(ごいりょく)」が
大事になってきます。

 

語彙力とは、
どれだけ言葉を知っているか、です。

 

下の本にもありますが、
どれだけ言葉を知っているかということが
あなたの「教養」のレベルなのです。

 

たとえば。

 

 

何にでも
「悲しい」
としか言えない人っています。

「物悲しい」
「恋しくて心苦しい」
「切なさで胸が張り裂けそう」
「望郷の思いに駆られる」

・・・などの感情が
すべて「悲しい」の一言で
まとめられてしまいます。

 

 

確かに、
使う側としては便利です。

 

でも、
その分、
生活の豊かさや
感情の細やかさが
なくなっていくようにも感じます。

 

言葉を知らないということは、
自分の感情や
他人の気持ちを
正しく表現できないことにもつながるのです。

 

逆に、
知っている言葉・
使える言葉を増やすということは

あなたの世界を
より豊かにすることにつながるのです。

 

あえて
「便利な言葉」を
使わないようにすることで、
あなたの語彙力を増やすことができます!

 

以前、
「すごい」禁止令
というブログを書きましたが、

便利な言葉を使う際、
「別の言い方で言うとどうかな」
と考えるようにしてみましょう。

 

それに、
冒頭に書いた
「あれだから」
というのは
認知症の初期症状
「あれ・あれ症候群」
でもあります。

 

脳が弱まってくるキッカケが
「あれだから」
のような
便利な言葉を言うことにつながっているかもしれません。

 

作文やエッセイ、日記などで
意識して
「普段使わない言葉」
を使ってみる。

 

これも頭を強くすることに
つながります!

 

日頃使っている言葉、
今一度気にかけてみませんか?

 

ではまた!

 


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