作文の書き方㉛二項対立を使いこなす!〜議論系の文章の書き方〜

二項対立を立てることこそ、「議論系」作文・小論文をクリアするコツだ!

作文がニガテだなー。
そんな声をよく聞きます。

特によく聞くのが、「〜〜について考えを書きなさい」という作文問題についてです。

「18歳選挙権について、あなたの意見を書きなさい」
「地方分権に関し、あなたの意見を書きなさい」

他にも「イスラム国のテロ」や「安保法案」などなど、
「議論系」の問題のネタはたくさんあります。

この手の問題を克服するコツが一つあります。

それは「二項対立」を使う、ということです。

二項対立とは?

 

二項対立とは、2つの言葉を比較させるやりかたのこと。
大人と子ども、男と女、人間と動物など、対立する2つの言葉をまず考えます。
その後、2つの言葉を比較させながら文章を書いていくとうまく書けます。

この方法は人を説得する上で役立ちます。
何かと比較すると、なぜか信憑性が出てくるのです。

お店で「このゲーム、買って〜」とねだっている子どもを見たことはあるでしょうか?
単に「買って、買って〜」というより、「だって◯◯君も持っているよ〜。みんなやってるよ〜」と「比較」するほうが信憑性が上がる感じがするのです。

 

おまけに、二項対立を書くと文字数を増やすことができます。
これは作文の問題においては絶対使ったほうがいい方法です。

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では18歳選挙権を例にしてみましょう。

 

この場合、二項対立には次のものが挙げられます。

 

(1)日本VSアメリカ

まずはこの「日本VSアメリカ」の二項対立で見てみましょう。

日本では成人年齢は20歳です。投票できる年齢も20歳。

一方、アメリカの成人年齢は州によって異なります。
18歳の州もあれば19歳の州、21歳の州もあります。
しかし、投票できる年齢はすべて18歳からとなっています。

(1)の二項対立で書く場合、まずは上記のような成人年齢と投票できる年齢の違いを書いたうえで、
「日本もアメリカに学ぶべきだ」とも書けますし、「日本の子どもはアメリカよりも子どもっぽいので18歳選挙権には反対(この場合、根拠が必要になります)」とも書けます。

二項対立を使っているだけで、試験官にとって「オッ!」と思わせることができます。

 

では次に別の二項対立の例です。

(2)大人VS子ども

 

この場合、純粋に大人と子どもの違いを比較していきます。

大人というのは「自分を客観的に見て、わがままを言わない人」とでも定義しましょう。
一方、子どもは「自分のやりたいことだけをやっている人」と定義してみましょう。

選挙権を18歳にするかどうかも、今の子どもが「自分を客観的に見て、わがままを言わない」状態かどうかから判断すれば、正当性が出てきます。

「今の子どもはわがままばっかりだから、18歳になった彼らに選挙権を与えると日本がめちゃくちゃになる」ともいえます。

逆に「今の子どもはわがままに見えるけれど、子どもというのは昔からわがままだった。だから18歳選挙権になったとしてもあまり変わらない。むしろ、わがままに見える彼らに責任意識をもたせられるので与えるべきだ」ともいえます。

また「今の子どもは全然わがままでないから、18歳選挙権にすべきだ」ともいえます。

 

 

以上、(1)と(2)両方を見てきました。
どちらも二項対立を使っています。

二項対立を使ったうえで、文章の例では結論部分が違う例をそれぞれ書いておきました。
二項対立を使ってみると、自分の意見を別の角度からも見ることができます。

比較をするだけで、信憑性があがります。

ぜひこの二項対立、使ってみてくださいね!

☆さりげなく使っていますが「一方、」という言い回しを使うと二項対立を使う文章は書きやすいです。


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